書き換え連詩スレッド[166]
2018 05/16 13:59
渚鳥

静寂からそっと孤独の色を抜き取って
右耳の空洞は潜水音で充たされた

昇るあぶくの告白を遮るように
光の繊維を碧い行間で刻みながら
下層の在処を暴いていって
日溜まりへ降り立つ

いつか深い眠りから花咲いて教えてくれる
隔たりが鋼鉄より重く降ろうとも
光との再会を止めることはできないと
スレッドへ