書き換え連詩スレッド[162]
2018 05/03 23:31
ハァモニィベル
こもれびの森を
春の終わりに、遠くへ向かう
あの光の向こうはね
壮麗な空洞なんだろう
きっと諸々の、器を
ひだまりに流して
清らかな金色で輝いている
ねぇ、あの光を、飛び石のようにして
宇宙程の巨体を飛び越えて行けないかな
どこまでも列をなして渡って行けないかな
何から何まで。
放たれて
闇に明け渡された
欠片だけが 埋め尽くす
がらんとした印象の〈海〉
光が透明に当たらない底で、
もう死んでしまったように動かない
それでも
時間結晶のように揺れたまま
そこだけが、
キラキラと、世を照らしている