書き換え連詩スレッド[161]
2018 05/02 23:46
たこ

春の終わりにね
あの空洞は何だろう
がらんとして
そこだけ日があたっている
ひだまりだ
こもれびの下で
豹斑のように揺れている

あの光の向こうはね
きっと極楽浄土だろう
光のかけらを飛び石のように
飛び越えて
仏様が森を渡ってゆく

もう死んでしまっているからね
肉の器を明け渡し
透明でキラキラと
宇宙が
輝いている


壮麗な列をなし
巨体は金色を放ち
ほら

清浄なる光を
遠くへ向かう清らな水に流して
諸々の闇を破しつつ
あまねく世を照らしている
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