投稿・感想の交流スレッドです。
愛国心を詩歌で表現してみましょう。
あなたの抒情にとって、愛国心とはなんですか?
僕にとっては、、、いや、それぞれの考えで、気がすむまでしゃべってみましょう。
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ルール
1)投稿形態はリンクでも貼り付けでもどっちでもOK.
2)定型でも自由詩でもOK.
3)無断リンクはもちろん、許可があっても他人の作品はダメ。
祖父は、カミカゼになり損ねた軍人だった。
「お国のために、行くつもりだった」
「誰に強制されたでもない」
「後悔はあったが未練はなかった」
結局、日本刀と海釣りととにかく孫が好きな祖父が、爆弾を積んだ飛行機に乗るより先に終戦が来た。
今でも祖父は、時々私にそんな話をする。
夏が来るたびに、テレビで組まれる特番の出演者たちが話すのとは、少しも似つかない話をする。
その声には、憧憬さえあるように思う。
きっと、祖父は、今の日本のために自爆艇に乗ることは出来ないのだろう。
祖父はきっと畳の上で死ぬのだろうと思う。
私もきっと、カミカゼになんてなれやしない。
テレビは嫌なニュースばかり流す。
けれど、それでも私は。
家族が好きで友達が好きで色づく山が好きで古臭い建築物や漆器や織物やそんな伝統や文化が好きで。
これはきっと、カミカゼになろうとしていた祖父が抱いていただろう感情に
引けをとってはいないだろうと思うのだ、
季節が変わると
家の中の鉢植えの位置も変わる
明るいほうへと
ニュースでは
伐採の進んだ世界中の山々で
地滑りや
土砂崩れが多発していると言う事だ
窓の外では
毎年山ほどの落ち葉で
樋を詰まらせ庭や小さな境内を
まっ黄色に染めてくれるが
いつかこの家を
大嵐から防いでくれた銀杏の木が
少し傾きながらもまだしっかりと
根のない者を見守ってくれている
八分の一がロシア人で
八分の一がアイヌ人で
かつ熱烈な日本国の愛国者であるところの男とセックスしている
つけっぱなしのテレビの中で
燕尾服にシルクハットのおっさんが敬礼している
私の上の愛国者は
テレビにはだかの尻を向けて
なにがなんでも私をいかせようとしている
どこにいかせる気かしらないけど
私はこのひとの遺伝子がほしい
八分の一がロシア人で
八分の一がアイヌ人で
かつ熱烈な日本国の愛国者であるところの男の
突然、
人間なんてららーらーららららーらー♪
と
みんなが歌いだしたもんだから
あたまの中の空気は凍りつき
ザクザクと行進する
軍靴の音が響いてきた
かけがえのない
愛する国のために
学問を捨て
戦争に行くのです
そぼ降る雨の中を
38式歩兵銃を肩に
ひ弱そうな大学生達が練兵場を行進している雨の降る映像
を羨ましい思いで眺めていた私の親父は大学に行けなくて
戦争が終わったときでも依然として兵卒のままで伍長にも
なれず
誰何されると
敬礼をしたまま微動もせずに
まっすぐに前を見て
自分は某でありますと
大きな声で寝言を言う
ザクザクと軍靴の音がして
テレビの中にも
楽しそうな大学生の行軍が見えた。
サッカーが好きだから、
急いでスポーツ用品店に行って
日本代表のユニホームを買ってこよう
学校に着て行けば、
愛国心の評価なんて
これでもう怖くない
白兎海岸に流れ着いた
ハングル模様のゴミにあこがれた
こいつらに国境はねぇ
おいらも漂流ゴミになって
あちこちに流れ着きたい
でも、模様は日本語が良い。
それがおいらの愛国心だ
仕様書に規定された心は
漂流ゴミにならないので
コンクリ詰めにして
地層投棄するのがいい
(けど、受け入れ先でもめるかも知れない)
そんなことを気にせず
流れゆく漂流ゴミになりたい
もちろん、日本語の模様で
僕は家族が好きです、だから、この国も好きです
#まとまらない
オーストラリアの図書館が本好きのための合コン
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081166777938.html
↑こういうのを国策でやるとゆーのはどうであろうか。
愛国心を詠むとは違う気がするのでsage
白い紙に
すきにかいていいよっていうから
赤いクレパスを手にとって
ためらって
なにも描けなかったきみを
だれもせめることなんてできないさ
わからずや
いちばんだいじなものには
いつだって逆らいたくなる
きみの育った山や 海や
きみのおとうさんとおかあさんが出会った街
そのふたりがデートに通った高速道路や避暑地
ぼくらが忘れてしまったような土地からたちのぼる褪せたけむりのねっこには
もうとっくに打ち捨てられた煙草の吸殻だけが依る瀬なくたたずんでいて
ぼくらはなんの根拠もなくただ燃え尽きようとしている
ほのおは赤くなかった
朝日の白さに気付いたぼくらは
もうなにかにもたれかかることはできなくって
それでも伸びている
その地面が忘れられた陸地で
沈まないかわりに これ以上伸び上がることもできない
かわいそうな島で
ぼくらは伸びていく
たとえそうは望まなくても
ぼくらの枯れた枝先からも あたらしい若芽が息吹くだろう
すべてが灰色になる季節
それが描けなくてぼくらは
しょうがなく赤と白でなぞりつづけた
いつまでもおわらない円周をずっとなぞりつづけた
レジに並ぶ
買いものかごには
陳列棚にいた
やせ衰えた犬が入っている
丸まることもできず
横倒しに細長い
耳を澄ませば微かな息遣いが聞こえ
たぶん生きているのだと思う
レジを抜けると
サッカー台からどこまでも遠く
ベルトコンベアが続いている
国の人の指示に従ってその上に
さっき買ったばかりの犬を乗せる
処分場に運ばれるのだ
さ、よ、な、ら、
を言って
僕わ、泣く
たとえ偽善者と言われようと
僕わ、泣く
それから、僕わ、
ちゃんと幸せになる
私の国はどこですか
ここは日本という国です
私はここで生まれて育ったけれど
私は決してここがきらいではないけれど
帰るところが他にあるような気がします
私の根はどこですか
私の母は流民です
私の父は漁師です
たどりたどれば
私の国はどこですか
教えてください
私はどこに帰るべきですか
私はそこを愛せると
たぶん愛せるだろうと思うのです
#>ボルカさん
#スレオペならば、ページ下の鉛筆マークからスレタイトルと説明の変更ができますよ。
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