すべてのおすすめ
 川縁に一人立っていると
 背後を笑い声やら靴音がぞめき行く
 銀閣寺道

 並木続く小径に沿って
 川幅いっぱいを埋め尽くす淡い色
 水嵩を調節する一枚板で堰き止められた花片が
  ....
 週の半ばは通勤花見
 夕空に 陽のうたっている
 調調と 高く
 時に柔らかく触れて
 ずっと 長く

 昨日もそこに
 陽はうたっていたのだ
 ソメイヨシノの薫り優しく
 甘 ....
 季節風が未練がましく吹きつのり
 北野天満宮の梅苑に白梅が咲き始めた
 春が来るのか

 昨日よりは
 今日よりは
 明日よりは
 理想の 胸に馳せめぐり浄らかな人生を
 描いて ....
 花の時期を過ぎれば気にも止めないでいた
 児童公園の隅にある
 赤茶けて錆びた鉄の 大きな藤棚

 敷かれた石畳に 風雨で変色したコンクリートの
 ベンチ三脚
 ちいさな葉が滴り落ちる  ....
 机の上で
 アレはこうして
 コレはああして
 この角度は写りがよくて
 ここにはフタをして

 ああ、貴男は
 いつもいつもそうだった
 かっこよく 生きたいのですね
 その ....
 今朝
 東の空に羊雲がびっしりと
 ヒツジたち
 みんな揃ってどこへ行くのか

 出勤すると社員証を提示する守衛室前に
 片足を付け根から轢かれた状態で居る
 路上の 蛙
 目を ....
 一時間ほど止まないかもしれない
 路面に跳ねる雨しぶき

 ショッピングセンター出入り口の側
 売り場フロアーから流れてくる冷気で落ち着き
 ふと 気付くと
 丸みのあるヒップラインの高 ....
 冷たすぎない 水の入った硝子の花びん
 丸くしぼんで頭を垂れた
 二本のガーベラが生けられる

 それは夏の日、
 駐輪場の傍道に
 ビニール包装されたまま
 三百円の値札を付けた 落 ....
 表札が「木戸」とある
 ここで きみはご飯をもらっていて
 今日も玄関先で眠っている

 この間は玄関ドアの傍に並んだ鉢植えに身を寄せて
 うずくまり日なたぼっこ
 きみの瞳が小路へ向い ....
 沈丁花の香しさ
 小風に誘われて
 こころが遠い場所へタイムリープしてしまう

 「ここから見ると。」
 海沿いは照り映える鱗波がどこまでとなく続き
 うっすら空に霞がかる

  ....
○「春がまた巡ってきた」

梅の花が咲き
鴬が鳴き
桜の花が咲く
春が
また巡ってきた
春は
別れのとき
出会いのとき
悲喜こもごもの春が
また巡ってきた
僕も七十回目の春が巡 ....
すべてのものが露わになる前の世界
夜明け前の朝は、そうした匂いが感じられ
鳥は瞼を微動させて小さく羽毛を震わす
風は樹の洞に仕舞われて
リスの鼓動がすこしづつ増してゆく



時を軽 ....
 休日前に同僚と
 行きつけの飲み屋で飲んだくれ
 翌朝なって食う茶漬け

 これが、美味い

 冷や飯に梅干し乗っけて
 塩昆布とぬか漬け胡瓜
 紅生姜に沢庵添えて
 熱湯かけると ....
二月は冷たい熱をまとった光
包まれた小枝は銀色の針金
青々とした空に刺さっている
そして導かれて小さな蕾がこの世に顔を出すだろう

優しかった過去の手を想う
手も語ることはないけれど
私 ....
冬の日差しを背に受けると暖かでした

布のブックカバーはザックリとよい手触りです

賑わう道の際にある私の影の中で

詩集のページを開いてみました

ある詩をゆっくり二度読みま ....
 どんなに望んでみても
 あの懐かしい潮風の吹く
 岬まで
 翔べるカモメには
 出逢えません

 京の都で鴨川に
 架かる橋桁くぐり抜け
 川縁を舞う
 ゆりかもめ見て思います ....
開けっ放しの扉から
吹き込まれる種綿が
つぎつぎと 頬をなぜてゆく

なぜながら 何故、なぜと問う
答えを知らない なみだ
ひとつの 私は
眼底にまで滲みわたる 泡と
波を受け容れず
 ....
伝えてしまったら
何をしたらいい?
愛したら次に
何をしたらいい?
受け止められたら
どうしたらいい?
魚は三枚におろして
下ごしらえして
お醤油とみりん
天日に干して
好きはただ ....
 湯豆腐の店が恋しくて
 南禅寺に出かけてみた
 松の葉に
 雪の子が降る
 池にも雪の子が降る

 戸をかたく閉じる
 まちの白い舗道に降る

 車の走行音にも降る

 誇 ....
柘榴をお目当てにやってくるヒタキは
ながら、の達人
羽ばたきながら実をついばむ
秋を経て
冬へと持ち越され
艶を無くし
死んだようになったその実は
つつかれて
したたるようなルビー色の ....
 何時なのか
 知るつもりもなく
 近すぎず遠すぎもしない
 道路工事の音が耳に心地よい

 薄地なカーテンシェードで遮られた
 街路灯の漏れ込むワンルーム
 あそこの窓が
 月明かり ....
輝きを忘れない
太陽のよう
圧倒的な魅力がある

焦がしてしまうほどに
底なしに優しい眼差し

私にとって
無くてはならない
ビタミンのよう

何かに負けそうなとき
その輝きが ....
○「同性婚時代」
俺は若い頃は
女よりも男に
もてたんだけどなあ!

○「年齢制限」
バレンタインデーって
年齢制限
あるんだろうな?

○「終活」
失ったものは
すべて
か ....
たびの途中で

途中乗車してきた旅人を
見つめる乗組員たちよ
肩にのしかかる荷は
降ろしなさいつて

旅人と会話を
したいなら

たびの
途中
傷だらけで
言葉を掴んでも
その端っこで
手を切った

無数の星より
鋭い歯を持つ言葉たち
それを磨くため
時には光を受け入れる

詩に向かう時
いつも夜で
あって欲しい

 ....
冬の滑り台は
凍ってしまって
子どもたちの
渋滞が起きている
春になると
一斉に放流されるチャイムで
淀みなく帰路に着く
足がたくさん生えてくる

(きみがいいと言うのなら
(もう ....
{引用=――いまだ見ぬ地をふるさとと名づけられ怒りのごときとまどいはあり
               (佐藤よしみ歌集『風のうた』より)}

これからここで
生きてゆくのだと
なんとなく思 ....
 日傾いた小運動場で
 ノンちゃん
 フー子
 ユウちゃん
 なよ風に赤いランドセルが笑い
 さざめき合っていた

 あんた今日も、先生に怒られてたやん授業中
 ちがうねんフー子、あれ ....
ジグソーパズルに迷い込んだ
僕の愛だけ見つからない
空には無数のマシュマロパイ
僕ら楽しい遊びをしてただけ
少し夢中になっただけ
長い睫毛の未完成な君
開かない筈の門が開いた
さよならの ....
  

夜空をみあげると
冷たい星たちが
まるで懸命に暖かくなりたいように
瞬いている、

白銀色に
想いを寄せて

いるのか?

私といえば
あいもかわらず、
からだ ....
平瀬たかのりさんの自由詩おすすめリスト(834)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白い川- リリー自由詩7*23-3-30
春の連弾- リリー自由詩3*23-3-29
小さな女- リリー自由詩7*23-3-28
風のいろ- リリー自由詩5*23-3-26
独白- リリー自由詩5*23-3-18
月曜日- リリー自由詩9*23-3-14
蛇の舌- リリー自由詩12*23-3-12
切り花- リリー自由詩7*23-3-9
地域猫- リリー自由詩6*23-3-6
春霞- リリー自由詩5*23-3-3
独り言3.3- zenyama太 ...自由詩5*23-3-3
夜明け前の朝- 山人自由詩6*23-3-3
祝日- リリー自由詩6*23-2-24
しるべ- そらの珊 ...自由詩9*23-2-22
布のブックカバー- 八重もぐ ...自由詩11*23-2-22
- リリー自由詩3*23-2-21
チニタ(夢)- soft_machine自由詩123-2-16
好き- 妻咲邦香自由詩6*23-2-14
氷雨- リリー自由詩4*23-2-11
小鳥な日々- そらの珊 ...自由詩12*23-2-10
澱み- リリー自由詩4*23-2-10
太陽のよう- 夏川ゆう自由詩323-2-10
独り言2.10- zenyama太 ...自由詩2*23-2-10
たびの途中で- 足立らど ...自由詩523-2-9
推敲- ミナト ...自由詩4*23-2-8
春ヲ、告ゲル。- ちぇりこ ...自由詩1323-2-8
見知らぬ地- 岡部淳太 ...自由詩423-2-8
女の子たち- リリー自由詩5+*23-2-7
トゥーピース- 妻咲邦香自由詩223-2-7
あなたのために鳴る鐘の音- 秋葉竹自由詩223-2-7

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28