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 小さなグラスにウイスキーをなめなめ

 夜更けて
 
 行くのを知る


  そういえば私の影は何処へいったでしょう。

   「探しにでもいったのでしょう。」

  あら、何 ....
青ぞらの日の、
雑用のつみかさね、
フォークリフトに雑巾をかけ、
ゴミを拾ったり、あるいはホウキで掃いたり、
している、
どこか緩慢な、土ようびのしごと、
けれども思いのほかいそがしい、
 ....
 小鬼らの足あとに少女もはだしを載せましたら
 堪えきれない心が蒼へと染まり
 瞳に映らなくなりました

 そこから見えますか
 少女の唇が呼ぶ雨と
 少年の肩を締めつける光
 そして間 ....
○「縄文杉の祈り」(改定)

別れた勢いでやって来た
縄文杉の朝もやの中で
私は愛の祈りをささげる

宮之浦岳を越え黒潮を越えて
都会に住む君に届けとばかりに
愛の祈りをささげる

 ....
 かつて
 わたしの掌に
 高々と燃えていた火柱

 それは
 赤く 高く 太く 激しく
 掌で支え切れない程だった

   わたしの顔も 肩も 胸も
 
   焔に染まって輝 ....
電車に乗ろうとしたら
頭の先から尾ひれの先まで
すっかり人魚になっていて
人魚は乗れません、と
電車の人に断られてしまった
取引先には遅れる旨連絡をして
しばらくホームで待つことに ....
 にぎわう児童公園に
 一人やって来た その子
 砂場の隅っこにしゃがむと山を 
 つくりはじめる

 子連れの大人は
 見知らぬ子だから声を掛けてみるが
 自分のつくり始めた山に夢中な ....
幸せ気分で抱き合えば
幸せが倍になる

どちらかがモヤモヤしていても
抱き合えば消えていく
幸せな状態へと回復する

二人の時間は大切
繋がりが深まっていく

好きな音楽を聴きなが ....
雨は降ったり止んだり降ったりで
四季のある国のひそかなもうひとつの季節

室内干しの洗濯物
取り込むまえに
ちゃんと乾いているだろうか、とさわってみる

乾いているようにみえても
繊維 ....
おりひめとひこぼし
地上が雨で見えないときこそ
ラッキーと思ってるはず

一年に一度しかあえないなんて
神さまひどいよ
七夕がいつも雨で
人目を気にせず会ってもらいたい

いやいや  ....
 暗闇の中には沢山の物語がある


  パリの老いた靴作りが
  ハンチングを傾けてかぶっているのは
  むかし街の女に
  とても粋だわ と口笛を吹かれたからという話

  それでそ ....
一人でふたり分の荷物を整理する

なんて過酷で残酷な(笑)

やり始めるとやっぱり記憶に飲み込まれそうで

それでも時々、楽しくて


壁のシールを剥がせば そこだけ白くて

こ ....
 路の端
 行きすぎるヒトの脚許
 恐れもせず
 ヨチヨチ
 
 細い舗道で歩調ゆるめるヒトたちの視線
 浴びる君はなんとか
 横断すると
 また 喫茶店のガラス扉の前
 軒下う ....
○「正しさ」
学校時代は
正しさは一つと教わったが
正しさは
立場によって変わってくる
正しさは
状況によって変わってくる
正しさは
利害によって変わってくる
戦争になると
何が正 ....
我が家では

いただきますの後
ニャー と号く

あの日から
そうしてる



魚屋さんには夕陽がさす。それは、雨が降っ
ていても、モールの中でもかまわずに。その
匂いの中に ....
 給料日 仕事上がりに立ち寄るATM
 その銀行の隣に花屋がある
 軒先、白い看板には飾り文字で「花音」

 店内は細長いスペースで奥行きあり
 入り口に色とりどりの花の苗が陳列していた
 ....
白い形の声が落ちていた
門扉が壊れて困る、という
間違い電話だった
切ることもできず
わたしはイトヨリダイ
だったと思う
そのような体をして
傾聴した
暑くて
素麺のお裾分け ....
中学時代からの心友だったK君が
急に亡くなった
食道がん肺がん咽頭がんなどの
大病を乗り越えて
俺はがんでは死なない
と酔うと言っていた友が
肺炎で急に亡くなった
103歳のお母さんを一 ....
○「終活」
終活は死に支度である
そして死にざまは生きざまである

○「無心」
自分の気持ちや考えが
強いと
相手の気持ちや考えが
見えなくなる


○「非難」
みなそれぞれ
 ....
 手をコピーする。左手をコピーして、右手を
コピーする。腕をコピーする。左腕をコピーし
て、右腕をコピーする。顔をコピーする。光を
見ないように、目をつむってコピーする。肩と
胸をコピーす ....
 都会の片隅に、にっこり
 置いとかれたお地蔵さん
 短い夢にからかわれ
 ビルからまたビル渡り
 錆びた引戸の奥で
 さよならぽつり

 きみはやわらかに抱きしめ
 つつみながら
 ....
みてみて あの二の腕、ボンレスハムみたい

黒レースのアームカバーの上に お肉が乗ってるわ

しかもあの表情はなに? 彼氏のイケ・メンタロウ君に向かって、仏頂面

きぃぃ なんなのよ なん ....
○「お一人様」

私が重い病気になったら
誰が
入院の保証人になってくれるのだろう

私がボケたら
誰が
面倒みてくれるのだろう

私が
死んだら
誰が
お葬式をやってくれる ....
 
 雨あがりの夕まぐれ
 駅前通りの小路で見かけた
 たどたどしい足どりの小さな長靴

 ランドセルは背負っていないけれど
 スクールスカートを履いて
 片手に持つ二つ折りの画用紙
 ....
習い事をする指
花粉が入ってきて
鉛筆に降り積もる
狭い心房
右と左がある
一時間後バスに乗る
土の上、優しい
柔らかな色彩の
ように息継ぎをする
発熱、発汗、
生きている ....
 その視線はどこを見るでもなく
 誰を みるでもなく
 そして何に
 留まるでもない

 体になじむポロシャツと
 洗いざらしな作業ズボン姿のおじさん

 きっとシルバー人材センターか ....
○「不幸」
他人の不幸は蜜の味
自分の不幸は地獄の苦しみ
自分を世界で一番の不幸者にしてはならない

○「これからの詩とは」
人工知能がつくる詩と
人間がつくる詩と
どこが違うのだろう ....
○「心友K君の思い出1」

何でも気軽に相談できる中学時代からの
心友K君が急に亡くなった
結核食道ガン肺ガン咽頭ガンなど数々の大病を乗り越えてきて
「俺はガンでは死なないよ」
と酔うと言 ....
 風の中に雨がむせび

 雨の中に女がむせぶ

  長く長く
   細く細く


 胸の中に
 容赦なく風が吹きこむ度
 
 血潮のいとおしさに女はむせぶ
 
   過ぐる日 ....
 夜

月明り
独り暮らしが始まっていた
絶望も希望も寝静まり
生活が一つ転がっている

 朝

目が覚めて思う
生きていた
しかも快晴だ
何にもないので
布団を干した

 ....
平瀬たかのりさんの自由詩おすすめリスト(853)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜更け- リリー自由詩5*23-7-3
土ようび- 本田憲嵩自由詩823-7-2
あやかし- soft_machine自由詩4*23-7-2
独り言7.2- zenyama太 ...自由詩4*23-7-2
月に歩く女- リリー自由詩2*23-7-2
距離- たもつ自由詩10*23-7-1
静かな山[まち角12]- リリー自由詩2*23-7-1
抱きたい- 夏川ゆう自由詩523-6-30
梅雨の通夜- そらの珊 ...自由詩11*23-6-30
七夕- 日朗歩野自由詩7*23-6-30
ヨル- リリー自由詩10*23-6-29
引っ越し- 短角牛自由詩16*23-6-29
街カラス[まち角11]- リリー自由詩5*23-6-29
独り言6.29- zenyama太 ...自由詩3*23-6-29
お魚くわえない猫- AB(な ...自由詩11*23-6-28
花とボタン- リリー自由詩11*23-6-28
川のある街- たもつ自由詩623-6-28
心友の死- zenyama太 ...自由詩3*23-6-27
独り言6.26- zenyama太 ...自由詩3*23-6-26
コピー。- 田中宏輔自由詩15*23-6-26
お地蔵さん- soft_machine自由詩723-6-25
ボンレス・ハム子さん- 短角牛自由詩5*23-6-25
独り言6.25- zenyama太 ...自由詩1*23-6-25
浮き草[まち角10]- リリー自由詩3*23-6-25
習い事- たもつ自由詩723-6-25
朝のシャンソン[まち角9]- リリー自由詩8*23-6-24
独り言6.24- zenyama太 ...自由詩3*23-6-24
独り言6.23- zenyama太 ...自由詩3*23-6-23
風の中に- リリー自由詩6*23-6-23
One_Day_- 空丸自由詩1523-6-22

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