すべてのおすすめ
晩遅く帰った宅の
戸をからからと引いて
玄関先に靴が揃えられている
その脇をすっと通る
長い廊下にはぼんやりと俯き加減の
男や女が行き交っていて
もうさすがに惑わされることはないが
とう ....
ヒトの形をしているのが奇跡と思える位
あまりにも小さくて柔らかかったあなたを
退院後初めてお風呂に入れた時
私の緊張が伝わったのか
あなたは火がついたように泣き叫んだ
以来あなたが極端に水を ....
バナナとファミコンをリュックに入れて家出のアピール 【飛行模型】

露草の花は ひかりをうけて翼のようだから 
おだやかな 面もちで 飛び石を踏み外さないように歩く
縁側で 竹ひごが 飛行機雲のように しなやかにのびている
そのなかでも ....
空気がゆがんで見える夏の日
その横断歩道には
日傘を差した若い母親と
目線のしたで無垢な笑顔で話す少年
ひまわりが重い首をゆらつかせ
真夏の中央で木質のような頑丈な茎をのばしている

山 ....
願わくは
初めてじゃなくてもいい
そう言ってくれるあなたの
最後のわたしに
 こんなところで


ベビーカーを押すお母さんが
コーヒーショップに入ってきた
乗っている赤ん坊は周囲への目配りが鋭い
スマホで大声で話している人がいたが
赤ん坊はまるでカメレオンみたい ....
メスザリガニが
身籠った
腹に何百もの卵を抱え
絶えずゆらゆらと揺らして
新鮮な酸素を送っている
まるで
大切なものをあやしているように

ハハザリガニが
出産した
小さな赤ちゃん ....
空の遥かに
光る雲あり

積乱雲の崩れたあたり

擦れて浮かぶ記憶を尻目に

遠くから呼ぶ
声があり

夕立ちの切れ間に
キノコ雲の翳が崩れて

大上段に正しいことだけを言お ....
ゴロゴロ鳴って
色とりどりの
ヨーヨー風船が落ちてきたような
夏の破裂音

軒下も見つけられずに
人気のない家の庭先にある
大きな木の下へ滑り込むと

浮世絵の世界が音も吸いこんでい ....
唸りをあげる牛蛙に
鈴虫が息を潜めて
全休符を待っている

扇子を握りしめると
じわり
汗が手にかえってきて

適当に舗装された
あぜ道の輪郭がゆれて
溶け始めている

瞬間、 ....
ひもじいといって、啼く蝉はいない

白亜紀の時代から
ひとはひもじい生きものだったという
そのひもじさに耐えて、恐竜から逃れて
生き延びることのできる生きものだったという

生きて
生 ....
そら
くう
から



変換キィで
世界は変わる

くうですか
くうですね
ひとしくみんなくうになってゆきました

昨晩はよくふりましたなあ ざんざばらん
おかげでからっ ....
ハリー・ポッターと便秘症のカズコさん
ハリー・ポッターとお父さん不整脈の予言
ハリー・ポッターと快適床暖房
ハリー・ポッターと殺人おむすび最後の戦い
ハリー・ポッターと白菜ジュース早搾り大会
 ....
 ドキがむねむね


毎日コーヒーショップに来ては
テーブルにノートPCと書類を広げて
何やら書いたり考えたりしている
メスのニワトリがいる
近くのオフィスに勤めているのだろう
赤 ....
ヨーヨーと聞いて 思い出すのは
スケバン刑事

なんのに ゆいに ゆうこちゃん(だっけ?)
最近は タッグ組んで 
はまちゃん まっちゃん へいへいへいに
出演してたっけなぁ〜

やは ....
円周率の最後の一桁に出会ったら
宇宙はそのときめきに吸い込まれてしまうだろう
数字とは限らないその解は
きっと愛を語る詩人のように嘘っぽい
輪転機が無限に探すが
解けない問題こそ美しい詩のよ ....
住む人の居ない
山の墓地

お盆には賑やかに花々が供えられている
生まれ故郷を訪れた人の形跡が
風に揺れる

たった今まで
誰かがそこにいた証拠
ロウソクの炎が
消え残り
線香の ....
下町の団地の小さな台所で
母が作ってくれたホットケーキには
必ず人参のすりおろしが入っていた

海を隔てた異国の地で
日曜日の朝私が作るパンケーキも
やはりほんのり柑子(こうじ)色

 ....
おまえのためのものじゃない、その
激しいギターのうねりも
おまえのためのものじゃない、その
強烈な言葉の羅列も
おまえのためのものじゃない
世界を振動させるリズム
 ....
大人の階段を昇る筋肉がない 日々の習慣こそ愛おしい

扉を開けてただいま、と言う
杖は手摺に立て掛ける
靴を脱いで右端に寄せる
一人前の惣菜を冷蔵庫に入れる

白い手拭いを
四つ折りにして
赤い糸で等間隔で縫う ....
人びとが輪郭をつけた街とゆうのは
たいていどこかで矛盾していて
ビルのうらがわにまわってみるとよくわかる
ありえない影のおちかたをしている

景気よく噴き上がっては散る水の向こうがわで
 ....
空を滑り落ちた小鳥のように
翼をたたんで
ムクゲが地面に死んでいる

ぽとり
ぽとり
眼をとじ
命を閉じて

どこまでも拡がっていく夏空の下
次々に開く
新しい花達のふもと

 ....
謝ってからしたオナラが予想を越えて臭う たまごのあてさきは
今日も 運動会です


最後には 綱引きで終わるはずですが
お弁当を 食べたフリしている こも いるのしょうから
パン喰い競争は できたら はずさないでほしいです

 ....
七つの海を越えて今年も夏が来ましたよ。
あなたとお別れしてから五年がたちました。
元気でやっていますか。
もうたくさんお友達もできたことでしょう。
そちらは過ごしやすいですか。こちらは猛暑 ....
「あなたはとても、うりざね顔のエロい顔」
ぶしつけにもほどがある言葉を昔言われたことがある。
まだ生娘だった時。

そして年月が経ち、三十路。
もはやだれも口説きに来やしない。
 ....
生前葬に誰も来ない 時々
じょうごがあったらなぁとおもう
たとえば
砂の粒を透明なびんにあつめる時
たとえば
湖水を小分けして胸にしのばせる時

{引用=いちみりも
こぼさずに
うつくしく
やりとげな ....
平瀬たかのりさんの自由詩おすすめリスト(853)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
錯視- 春日線香自由詩6*13-8-30
あなたが初めて泳いだ夏- 夏美かを ...自由詩34*13-8-29
バナナとファミコンをリュックに入れて家出のアピール- 北大路京 ...自由詩1113-8-29
少年よ_【三篇からなる_オムニバス】- るるりら自由詩25*13-8-29
夏の横断歩道- 山人自由詩21*13-8-29
願わくは- 自転車に ...自由詩213-8-29
こんなところで/大相撲珈琲場所- 壮佑自由詩13+*13-8-28
水槽という宇宙の中で- そらの珊 ...自由詩24*13-8-28
8月の青い空_- Lucy自由詩8*13-8-27
夏のハレツオン- 灰泥軽茶自由詩1513-8-25
スターマイン- Seia自由詩613-8-25
朝の日記_2013夏- たま自由詩34*13-8-25
あおいそら- そらの珊 ...自由詩24*13-8-21
夏休み_ハリポタ煎じ1〜4秒半劇場- salco自由詩6*13-8-20
ドキがむねむね/リーマン- 壮佑自由詩12*13-8-19
掌金魚- 藤鈴呼自由詩2*13-8-19
- 乱太郎自由詩2713-8-19
お墓参り- Lucy自由詩19*13-8-18
柑子色のパンケーキ- 夏美かを ...自由詩29*13-8-17
おまえのためのものじゃない- ホロウ・ ...自由詩4*13-8-15
大人の階段を昇る筋肉がない- 北大路京 ...自由詩813-8-15
運針/千人針- そらの珊 ...自由詩16*13-8-15
読点- はるな自由詩813-8-15
「ムクゲの咲く朝」__(詩人サークル「群青」8月の課題「漠」 ...- Lucy自由詩17*13-8-14
謝ってからしたオナラが予想を越えて臭う- 北大路京 ...自由詩613-8-14
毎日が運動会- るるりら自由詩9*13-8-14
お空の彼方にいる君へ。- ヒヤシン ...自由詩11*13-8-14
まー嫌だけどよ。- 田園自由詩213-8-12
生前葬に誰も来ない- 北大路京 ...自由詩6+13-8-12
遠い日_おもちゃのラッパでした- そらの珊 ...自由詩22*13-8-12

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