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唸りをあげる牛蛙に
鈴虫が息を潜めて
全休符を待っている

扇子を握りしめると
じわり
汗が手にかえってきて

適当に舗装された
あぜ道の輪郭がゆれて
溶け始めている

瞬間、 ....
ひもじいといって、啼く蝉はいない

白亜紀の時代から
ひとはひもじい生きものだったという
そのひもじさに耐えて、恐竜から逃れて
生き延びることのできる生きものだったという

生きて
生 ....
そら
くう
から



変換キィで
世界は変わる

くうですか
くうですね
ひとしくみんなくうになってゆきました

昨晩はよくふりましたなあ ざんざばらん
おかげでからっ ....
ハリー・ポッターと便秘症のカズコさん
ハリー・ポッターとお父さん不整脈の予言
ハリー・ポッターと快適床暖房
ハリー・ポッターと殺人おむすび最後の戦い
ハリー・ポッターと白菜ジュース早搾り大会
 ....
 ドキがむねむね


毎日コーヒーショップに来ては
テーブルにノートPCと書類を広げて
何やら書いたり考えたりしている
メスのニワトリがいる
近くのオフィスに勤めているのだろう
赤 ....
ヨーヨーと聞いて 思い出すのは
スケバン刑事

なんのに ゆいに ゆうこちゃん(だっけ?)
最近は タッグ組んで 
はまちゃん まっちゃん へいへいへいに
出演してたっけなぁ〜

やは ....
円周率の最後の一桁に出会ったら
宇宙はそのときめきに吸い込まれてしまうだろう
数字とは限らないその解は
きっと愛を語る詩人のように嘘っぽい
輪転機が無限に探すが
解けない問題こそ美しい詩のよ ....
住む人の居ない
山の墓地

お盆には賑やかに花々が供えられている
生まれ故郷を訪れた人の形跡が
風に揺れる

たった今まで
誰かがそこにいた証拠
ロウソクの炎が
消え残り
線香の ....
下町の団地の小さな台所で
母が作ってくれたホットケーキには
必ず人参のすりおろしが入っていた

海を隔てた異国の地で
日曜日の朝私が作るパンケーキも
やはりほんのり柑子(こうじ)色

 ....
おまえのためのものじゃない、その
激しいギターのうねりも
おまえのためのものじゃない、その
強烈な言葉の羅列も
おまえのためのものじゃない
世界を振動させるリズム
 ....
大人の階段を昇る筋肉がない 日々の習慣こそ愛おしい

扉を開けてただいま、と言う
杖は手摺に立て掛ける
靴を脱いで右端に寄せる
一人前の惣菜を冷蔵庫に入れる

白い手拭いを
四つ折りにして
赤い糸で等間隔で縫う ....
人びとが輪郭をつけた街とゆうのは
たいていどこかで矛盾していて
ビルのうらがわにまわってみるとよくわかる
ありえない影のおちかたをしている

景気よく噴き上がっては散る水の向こうがわで
 ....
空を滑り落ちた小鳥のように
翼をたたんで
ムクゲが地面に死んでいる

ぽとり
ぽとり
眼をとじ
命を閉じて

どこまでも拡がっていく夏空の下
次々に開く
新しい花達のふもと

 ....
謝ってからしたオナラが予想を越えて臭う たまごのあてさきは
今日も 運動会です


最後には 綱引きで終わるはずですが
お弁当を 食べたフリしている こも いるのしょうから
パン喰い競争は できたら はずさないでほしいです

 ....
七つの海を越えて今年も夏が来ましたよ。
あなたとお別れしてから五年がたちました。
元気でやっていますか。
もうたくさんお友達もできたことでしょう。
そちらは過ごしやすいですか。こちらは猛暑 ....
「あなたはとても、うりざね顔のエロい顔」
ぶしつけにもほどがある言葉を昔言われたことがある。
まだ生娘だった時。

そして年月が経ち、三十路。
もはやだれも口説きに来やしない。
 ....
生前葬に誰も来ない 時々
じょうごがあったらなぁとおもう
たとえば
砂の粒を透明なびんにあつめる時
たとえば
湖水を小分けして胸にしのばせる時

{引用=いちみりも
こぼさずに
うつくしく
やりとげな ....
(夢をみて 過ごす)
(夢だけをみて 過ごそうとおもった)


7月10日

よしくんが 蝉の抜け殻の中に
ねり消しを詰めて
ブロック塀の上に置いていた
きっと
中身がある
て  ....
プラヌラスキフラストロビラエフィラ
呪文のように覚えているのは
予備校の先生が絶対にこれだけは
おぼえておいて損はないぞと言った
生物の秘密兵器

必ず出題されると信じて
歩きながら
 ....
興津駅の手前 山側
人家が不意に途切れて
現れる
庭みたいに小さな畑
柿や夏蜜柑の樹
小さなブランコ
うつくしい朝
空は西から吹き払われ

(生き延びてここに戻るとは
 思っていな ....
ばーばに手を引かれ
ゆるい坂道をてくてくいけば

「コカ・コーラ!」
わたしは畑に捨てられていた瓶を指さして叫ぶ

ママ、という言葉は知っていたけれど
ママ、と呼ぶ対象がいなかった
日 ....
県民歴3年

まだ「知心剣」を使いこなせない

大分川沿いを毎日 散歩していた 普通の大きな川
私にとっては新天地の特別な川

川沿いの舞鶴高校生がカヌーの練習をしていた土曜の午前
先 ....
ヒューヒューヒュー
ドーンと叫んで両手を高くあげ
おもいっきり地面を蹴ると
おじさんの体は
そのまま夜空へあがってゆく
おじさんの花火だった

おじさんは夜しか現れない
ビョーキかもし ....
日曜日
公園端にひまわりが伸びていた
二輪はふてぶてしい黄色
子ども達のはしゃぎ声を
したり顔で見下ろしている
あと四、五本のはまだ早緑
背丈は一人前なのにねー

大きな葉っぱを着て
 ....
私は午後のコーヒーショップで
独り読書をしている
斜め前のテーブルでは
女子高生達がお喋りしている
BGMは懐かしい曲
『You Don't Know What Love Is』
邦題 ....
腕がある
脚がある
カラダがあって
心臓はこの辺だろうか
洗濯物を干しながら
幸福感に包まれる

よれてしまった襟だとか
落ちきれてない染みだとか
ゴムの伸びたパンツだとか
新品で ....
やさしい体温を
手放した
幼い夕ぐれの あわくひろがる
虹彩のふちで

一日中
なんにも
口にしていなかった
なんて
いのりのことばみたいに
くりかえしては
いちまい いちまい
 ....
平瀬たかのりさんの自由詩おすすめリスト(813)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
スターマイン- Seia自由詩613-8-25
朝の日記_2013夏- たま自由詩34*13-8-25
あおいそら- そらの珊 ...自由詩24*13-8-21
夏休み_ハリポタ煎じ1〜4秒半劇場- salco自由詩6*13-8-20
ドキがむねむね/リーマン- 壮佑自由詩12*13-8-19
掌金魚- 藤鈴呼自由詩2*13-8-19
- 乱太郎自由詩2713-8-19
お墓参り- Lucy自由詩19*13-8-18
柑子色のパンケーキ- 夏美かを ...自由詩29*13-8-17
おまえのためのものじゃない- ホロウ・ ...自由詩4*13-8-15
大人の階段を昇る筋肉がない- 北大路京 ...自由詩813-8-15
運針/千人針- そらの珊 ...自由詩16*13-8-15
読点- はるな自由詩813-8-15
「ムクゲの咲く朝」__(詩人サークル「群青」8月の課題「漠」 ...- Lucy自由詩17*13-8-14
謝ってからしたオナラが予想を越えて臭う- 北大路京 ...自由詩613-8-14
毎日が運動会- るるりら自由詩9*13-8-14
お空の彼方にいる君へ。- ヒヤシン ...自由詩11*13-8-14
まー嫌だけどよ。- 田園自由詩213-8-12
生前葬に誰も来ない- 北大路京 ...自由詩6+13-8-12
遠い日_おもちゃのラッパでした- そらの珊 ...自由詩22*13-8-12
いつかの夏の日記_みたいなものあれこれ- 佐東自由詩1113-8-10
ミズクラゲの一生- Lucy自由詩26*13-8-8
興津の庭- 大村 浩 ...自由詩713-8-7
もらい乳- そらの珊 ...自由詩24*13-8-6
大分川- 朝焼彩茜 ...自由詩6*13-8-5
おじさんの花火- yo-yo自由詩9*13-8-5
でっかい- salco自由詩11*13-8-4
You_Don't_Know_What_Love_Is- 壮佑自由詩9*13-8-4
【ベランダに吹く風】詩人サークル「群青」七月のお題「風」から- そらの珊 ...自由詩18*13-8-4
flower- 佐東自由詩5*13-8-2

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