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 海は準備活動を終え
 ひらかれるのをを待っている
 次つぎと飛沫をあげくる
 首から下が海にとっては

 たくさんの人間達のように
 いつかは愛したいよ
 あの空の
 離れるほどそそ ....
 感じる それ
 そう過ごす時期がきて
 すべての穴 おし拡げられて
 戸惑いも

 空が必要なくらい 青いから
 蜜が欲しいくらい 痛いから
 人としても必要とされたい
 一度きり
 ....
 小鬼らの足あとに少女もはだしを載せましたら
 堪えきれない心が蒼へと染まり
 瞳に映らなくなりました

 そこから見えますか
 少女の唇が呼ぶ雨と
 少年の肩を締めつける光
 そして間 ....
 都会の片隅に、にっこり
 置いとかれたお地蔵さん
 短い夢にからかわれ
 ビルからまたビル渡り
 錆びた引戸の奥で
 さよならぽつり

 きみはやわらかに抱きしめ
 つつみながら
 ....
 見えない陣が静かに張られ
 消せない悔いを学ばされる
 通学の青にも馴れた頃

 無菌にされてゆく教室で
 午後の解答欄をはみだした
 もっとひろい紙の方へ
 未来をつかうことば達を黙 ....
 積乱雲を想って
 紫の渦あじさい
 順呼気に澄む
 ふくらみ過ぎた花と緑は
 まるで巨大なくるみ型の舟
 或いは脳みそ 
 私はミソスープに伸ばした腕を
 食卓の
 小鉢に触れたいと ....
 雨がふっている

 雨がふると
 星が丸いな と思う

 水は火になれ
 力にもなれ
 私もまた


 雨がふっている

 雨がふると
 心が濡れた と思う

 水にお ....
 シャッターを落とす
 あのざっくりとした硬さ
 断ち切り目に
 憧れた子ども

 これっきり然とした震撼も
 つかの間フイルムを失うと
 空間に倣う
 一度きりのはずの人生で
 く ....
わたし しばらく 営業なんかしてて
むかしと、過去と
連絡できなくなっちゃって
見失っていたから
もっと必死になってた
何が要るのかも 分らないまま

だから 今も あの頃と ちっとも変 ....
 おおきくあける
 お口にはいる

 いちばん おひさま
 ぽかぽか じんじん
 あったかい

 にばんめ おはな
 くんくん ふわふわ
 いいにおい

 さんばん ことり
  ....
あくびで一度とぎれた
ぼんやりとした想像が
ふたたび春らしい匂いをおび
洗われるまま
はなびらとして降る

爪先から土深く送り帰す
耳に触れる波を渡り
押し殺した時間を還す
語感で変 ....
開けっ放しの扉から
吹き込まれる種綿が
つぎつぎと 頬をなぜてゆく

なぜながら 何故、なぜと問う
答えを知らない なみだ
ひとつの 私は
眼底にまで滲みわたる 泡と
波を受け容れず
 ....
時々 要らなくなる
大人と不実
沈黙する子ども

身を伏せたところ窪みが
分かれはじめた
校医の胸の尖で
放送室の鍵を回す これで
訪れる別離

別の組を 遠くに眺めた
学年の差 ....
 犬といる午後
 肉がざわめく
 灰いろのひろがり

 この部屋で
 許しがあったことはなく
 交わす偽り
 弾ける肉声
 どこからが贖いなのか
 どちらが生なのか
 知る迷いはな ....
苔の声の波
静かでいて濃やかな青
甘い気持ち
森の奥まで
敷きつめ

それから虫たちの唇を寄せる
月が光るのには秘密が

人間時間を過ぎ
円やかなデトリタスになって
落ちるまま
 ....
平瀬たかのりさんのsoft_machineさんおすすめリスト(15)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海びらき- soft_machine自由詩423-7-6
夏がきて- soft_machine自由詩323-7-6
あやかし- soft_machine自由詩4*23-7-2
お地蔵さん- soft_machine自由詩723-6-25
テスト期間- soft_machine自由詩423-6-22
六月- soft_machine自由詩8*23-6-16
あめ- soft_machine自由詩3*23-6-8
カメラ- soft_machine自由詩8*23-6-3
あの頃も_今も- soft_machine散文(批評 ...223-5-28
お口にはいる- soft_machine自由詩223-5-3
まだ春- soft_machine自由詩5*23-4-30
チニタ(夢)- soft_machine自由詩123-2-16
おひっこし- soft_machine自由詩123-1-31
犬の前で- soft_machine自由詩523-1-29
秘密- soft_machine自由詩223-1-26

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