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あなたのかたい頬
思いのほかやわらかくて
その冷やかな瞳にも
熱い涙は宿るのだが

心の奥深くに一つの扉があって
それは故郷へと繋がっている
絶対零度の沈黙
この地上の何よりも冷たい場 ....
川沿いを歩いていると
色鮮やかな
もげた螺旋階段がくるりと横たわっていた

私は危ういバランスを保ちながら
登ってみると
先に透明色の螺旋階段が伸びている

そうっとゆっくり
どっこ ....
僕の家の水道水には
カルキとカルマが含まれている

カルキは浄水器で
取り除けるかもしれないけれど

カルマはおいそれと
消えて無くなってはくれない

僕は毎朝
カルマで顔を洗 ....
大好きな人よりも本当は
お弁当の方が好き

はっきり言ってももちろん愛は消えないさ
僕の方のね

でもさ愛がはっきり確かめられるんだ
たとえ見栄え悪くてもね

おかずはいいさはっきり ....
生徒はいないけれど、わたしは詩のせんせいなんだよと娘に言ったら、「わたしが生徒になるから詩を教えて」って言われて教えるものはないから書いたもの見せてって言った        ぴんとはりつめた
       そらのした
       つめたいかぜが耳をなで
       にぎりしめた指先が
       ポケットのなかでかじかむ
   ....
幸せってなんだっけ
なんてCM懐かしい

たこあげしている親子がいる
空にきりこんでゆくたこは
ふらりふらり
頼りない

きりりとした目のむすめの先に
おとうさんのひきぎみの腰

 ....
暗黒の宇宙に漂う 青い星
四十六億年前に誕生した 小さな惑星
我らが地球 七十億の人類を乗せている

白い人 黒い人 黄色い人
国も習慣も宗教も違うけれど
みんな地球が育んだ生命なんだ
 ....
音楽こそが私の魂

流麗で豊穣で流れ、そして鼓動するものこそが

魂だというのなら

音楽こそが私の体

肉体的で官能的でいて、それでいて少しもエロスを感じさせない

そんなものが ....
あみだで負けて お正月に当番の旦那さん
私は初日の出を夢の中で拝み 目を覚ます

御節のレシピを何度も見るが お付き合いで売買
田舎なのかテレビの特別番組が遠い

福袋買いに行こうか 透視 ....
季節の車輪を転がしながら

時代の坂道下って降りて

さあ年の終わりと始まりのテープが切られました

あなたの目にはどんな時代が見えますか

世界は灰色にもバラ色にも染まります

 ....
 
世界平和なんて願わなくていい

家内安全、商売繁盛、合格祈願、恋人ができますように、何だっていい

目を見開き、そして願え!



 
主婦が三日寝込んだだけで
高く高く それは高く
見事に築き上げられた
お皿の山
洗濯物の山
子供が引っ張り出したガラクタの山
塵・埃・ゴミの山…

実家を離れて初めて知った
美味しい ....
雲を食べ尽くして流星群待つ この年末の忙しいときに
詩を読んだり書いたりすんのは
家族にも世間にも
相手にされない
はっきり言うと
余計者なので
それを心に留めて
遠慮がちにしているのが
余計者としての
礼儀だ ....
伊豆高原駅から 
赤沢へとバスに乗り 
日帰り温泉館の4階へと上り 
露天風呂に身を沈めた 
目の前は、いちめんの太平洋 

(あ、雲が崩れて金の鳥に・・・) 
そう思った次の瞬間 
 ....
あの頃よりも綺麗になった君を
呼び止められなかった右手

苦し紛れの甘い褒め言葉に
不覚にも照れてしまった右手

掴み損ねた夢みたいなものを
慌てて誤魔化そうとした右手

振り返 ....
書き散らかした
言葉のきれはしを集めて
布団にしていたけれど
とうとう
足の踏み場もないほどになってしまったので
優しく重ねて
クリップで留めておく

クリップが
あなたの詩集だよ、 ....
たたみかける波のように
訪れる悲しいできごとを
わたしたちは
もう 不幸せとは呼べない

昼夜を問わず
ドアは開けられ
手渡される花束
拒むことはできず
両手いっぱいに受けとめながら ....
ヒツジが眠っている
先を越されてしまったので
きみはなかなか眠れない


ヒツジの夢を追いかける
かすかに指のさきが温かい
温もりはだんだん体じゅうにひろがり
いつもの草の道に迷いこむ ....
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは関係ありません


佐藤:私の名前は佐藤亜美。この物語の主人公。
   北大路学園に通う17歳の高校3年生。
   これはある日の教室 ....
海まで歩いて五分
日当り良好の 
離れの寝室の
大きな窓辺から
隣の国が見えてくる

そんな気がして
今日は霞がないから
風来坊になって
紙切れのように
軽く飛ばされてみた

 ....
ロマンティックが好きである
もう恋をする年ではないけれど
恋をした思い出なら
心のポケットにいっぱい詰まっている

怒りでベッドに
携帯投げつけたことも
男の背中をグーで
思いっきり殴 ....
過度な
やさしさを
憩わせましょう

つかの間のわき見に
我を返しましょう


欠けても月は元にもどる
満ちても潮は引いてゆく


もっとも深い
日向へ赴きましょう
 ....
私がこうして何かを書けば

あなたは“それ”を読んでくれる。



きっと、そんなに面白くもない

たぶん、どちらかっていうとつまんない

口語体が多い“それ”を

いつか ....
‐‐‐‐ 悪いゆめより その魚は生まれた 


風は
葦原のなか
{ルビ老女=おうな}が こっくり
こっくり
囲炉裏に ゆれている


それは、川瀬の流れに ながされ ながされ
 ....
白い慰謝が俺の肩を

まるで虎のように喰った

淋しさは秋のように夜の方へ

・・・今、俺の言葉を直知できるやつはいない

だから、俺はいつも精霊達と戯れている・・・

お前達、た ....
会社の発送所に荷物がいっぱいでフォークリフトも空いてないし
積むのを諦めて明日にまわす

帰りにブックオフによって金魚屋古書店のコミックを買った
105円のコーナーだからきわめて安上がりなクリ ....
あなたが
愛してくれるのは
祈りだけにあかるい
ささやかな
ともしび

星には
なれない歌たちの
ひたむきな揺らめきを
あなたはそっと
抱きとめる


冬の香りが ....
わたしにある
他者の相

他者は正月にもちを食い
他者はゆっくり風呂に入る
他者は身繕い
他者は出かけ
他者は恭しい
他者は賀し
他者は帰り
他者は脱ぐ

他者を脱ぐ

ひ ....
ぎへいじさんの自由詩おすすめリスト(1012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
黒髪彗星- ただのみ ...自由詩20+*13-1-4
もげた螺旋階段- 灰泥軽茶自由詩10*13-1-4
カルマ- nonya自由詩29*13-1-3
お弁当ってとっても- 梅昆布茶自由詩2013-1-3
詩の先生- 鵜飼千代 ...自由詩15*13-1-3
そらとホームとはじまりと- 石田とわ自由詩13*13-1-2
たこあげ- 朧月自由詩413-1-2
【_地球_】- 泡沫恋歌自由詩15*13-1-1
音楽の世界- yamadahifumi自由詩313-1-1
日常の幕開け- 朝焼彩茜 ...自由詩1513-1-1
2013年_新年に思うこと- ただのみ ...自由詩24*13-1-1
初詣- 殿上 童自由詩19*12-12-31
私の前にある…- 夏美かを ...自由詩25*12-12-31
雲を食べ尽くして流星群待つ- 北大路京 ...自由詩1012-12-30
新年を迎える- 花形新次自由詩312-12-30
日々の旅人_- 服部 剛自由詩512-12-29
まねきねこ- nonya自由詩20*12-12-29
クリップ- そらの珊 ...自由詩18*12-12-29
ほほえみ- Lucy自由詩12*12-12-28
眠るヒツジ- yo-yo自由詩912-12-28
女子高- 北大路京 ...自由詩11*12-12-27
海まで歩いて五分- subaru★自由詩21*12-12-27
【_恋に遊ばれて_】- 泡沫恋歌自由詩16*12-12-27
風の扉- 千波 一 ...自由詩4*12-12-26
私を育ててくれているのは、あなた。- 元親 ミ ...自由詩1012-12-26
耳のない魚- 月乃助自由詩1412-12-26
精霊への解脱- yamadahifumi自由詩112-12-26
金魚屋古書店のクリスマス- 梅昆布茶自由詩26*12-12-25
クリスタル・イヴ- 千波 一 ...自由詩5*12-12-25
他者の相_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩20*12-12-25

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