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忘れもん、いっぱいしてきたなぁ
でも、どうせやったら
この涙もどっかで忘れてきたかったなぁ
向日葵がすっくと一本
お天道さまにごあいさつ
わたしも真似てごあいさつ
夜の町に少女がひとり
悲しい涙、うれしい涙、喜びの涙、いりませんか
あっ、きれいな涙だけはまだ心であたためているところです
ゴリゴリと命を削り生きてみる
飛び散るのは、魂の欠片
それが言葉だろ、詩だろ
肌をなぞってください、つーっと、
電気がはしるまで
そしたら、きっと忘れてあげるから
ウソやないけど
ホンマでもない
アタイの 後ろ髪
混沌とした水が透けるとき
言葉を釣り上げる喜びといったら
あぁ、まだ詩をやめられそうにないよ
限りなく明日に近づけば
今になる
だから、僕らは夢をみるの
晴れた日にうたう歌がある
雨の日ににうたう歌がある
僕には、歌がある
過去にとらわれた方は、遠い目をしてはります
未来にとらわれた方も、遠い目をしてはります
そして現在にとらわれた方は、白昼夢をみてはります
あまいあまいバレンタイン・キッス♪
夢みてるんだろな、少年よ
やっぱ、ビター・チョコに決定!
ノートの片すみに描いた {ルビ♡=ハートマーク}
それは恋だった
でも、愛は未だ描けないでいる
世界平和なんて願わなくていい
家内安全、商売繁盛、合格祈願、恋人ができますように、何だっていい
目を見開き、そして願え!
紅白歌合戦に誰がでるのかとテレビは繰り返し
コタツに老婆がひとり
印刷された年賀状に「今年も健康でありますように」と、娘に書き添えた
凍えた体を温めてくれと願ったのは、あたいの罪
躊躇なく温めてくれたのは、あなたの罪
そんな罪を、微妙なあたいたちは愛とよんだ
あっちゃむいて、ほい! あっちゃむいて、ほい!
たまには向きおうてもええんちゃうん?
こっちゃむいて、ほい!
アン・ドゥ・トロワ アン・ドゥ・トロワ
壊れたトウシューズをどこかに置き忘れた少女がひとり、漆黒の夢の中
そしてその静寂がわたしにまとわりつく
オラオラオラァ!
モダンで薄っぺらな靴なんて目じゃねぇ
ちびて薄汚れちゃぁいるが、これが歩み続けたおいらの勲章でぇ
あたいの前には、立ち入り禁止
あんたの前には、Uターン禁止
標識、ちゃんと見てよね!
想いの珠がふくらんだり、しぼんだり
どっくん どっくん 鼓動する
あたいは、生きる
やさぐれた町に、カップ酒の男がひとり
あまりにしっくりしていて、存在すらわからない
そのポケットに色あせた息子の写真があるなんて誰も知らないし、興味もないことだ
しまったって感じで今頃朝顔が咲いた
いいんだよ
夏を閉じこめた種はまた蒔いてあげるから
心に夕陽が沈むと
満天の星
ことばたちがキラキラと
あなたの言葉が わかんない つまんない
そんなんもわからへんのかとか
もっと、つまんない
もしも鳥だったら?
あたしゃ、きっとペンギンさ
灰色の空を見上げるだけのペンギンさ
わたしを救いたいなら
あの月を涙でくるんで
そして、ピアスにしてください