すべてのおすすめ
廻り廻ってさようなら
季節はまたも去って行く
やがてはわたしも去って逝く
寒くなったね
それでも今夜はまだ
震えながらも網をかけて
待っていましたよ
今夜はまたすらりとして
....
悪気があってトイレットペーパー三角に折る
殺さないでください
いつかは
死ぬ運命だとしても
殺さないでください
ほら
私の息は
おもちゃのラッパを鳴らすことだって出来るのです
あなたが私に買ってくれたラッパです
これ ....
かなしみをおしえてくれたのは
10歳の頃
せつなさをおしえてくれたのは
あなたでした
旅の途中で
消えていくともだちも
笑って送り出して
くれたおかあさんも
わたし ....
親指が落ちている
孵化できなかったさなぎのように
雨に濡れている誰かの親指
生まれ変わることが
喪失の上のなりたつならば
感傷ははなから捨てなければならない
でなければ
君のように
....
僕のこころは
いっぱいいっぱい
君のこころは
いっぱいいっぱい
世界のこころは
いっぱいいっぱい
また一粒
零れ落ちてゆくよ ....
ともだちの家と二軒ぶんのごみだしたから
朝からくたくただって君が言う
今日はお昼から仕事だって
僕は朝帰ったばかりで残り物でご飯をつくっている
刻んであった大根とキャベツをつかう
....
夜の道を
あの人のような街灯を
見ていた
白線の
ぼやけた先の終着駅へ
白い獣が
のそのそ
歩いてゆく
光が途切れるとき
黒い獣に襲われて
あのブチは
シロからクロへ変わった ....
月は夜の命醒めた情熱が空に浮かんでいる
張り出した枝の先に引っかかってなにを思う
そらが墜ちてくるまであそぼうか
朝のひかりを待たずに逝ってしまう
幾千のしじまの響きをたずさえて
....
我が家では去年の秋から
家電品が壊れるという【 連鎖 】が始まっている
最初に洗濯機が壊れた
スイッチを入れても作動しなくなった
もう7年は使っている
そろそろ寿命だったのかな
洗濯 ....
しまったって感じで今頃朝顔が咲いた
いいんだよ
夏を閉じこめた種はまた蒔いてあげるから
サンズイに雨、
雨がふると
淋しくなります
しとしと言う雨も
ざあざあ言う雨も
ぽつぽつ言う雨も
どんな雨だって
淋しくなります
地面の下に埋めた
あなたの骨は
永久に芽を ....
生活を続けるために
縛られた猫になる
すきま風に揺れる
小さな花は、使わなくなったグラスの中
自由な生き方よりも
不自由の様子をうかがってしまうのは
そっちのほうが
安心できるからか ....
人を幸せにするのは
自分には荷が重過ぎる
自分の事もできないのに
人の事ができるはずがない。
身の程知らずの大馬鹿者である。
自分にしかできない事をする。
自分の事はきちんとやる。
....
夢日記を書くために眠る
遠くに居ても
いつだって…
応援してるから!と
言い合った親友…
いや、大親友が
僕には居る
事実…もうかれこれ
2年近くは会っていないけれど
僕は今でも応援してるんだ
その ....
やまびこは
いつだって待っている
誰かが
自分の方へ
声をくれるのを待っている
やっほーに
どれだけの意味があるのか
ないくてもいいし
もちろんあってもいいのだが
ただ
や ....
重たい鉄兜を被せられた人がいる
気がついた時にはすでにそうだったから
それが自分だと思い込んでいる
ゆらゆら不安定に生きていて
ある日たまたまどちらかに傾くと
それっきり右なら右
左なら左 ....
僕は子供の頃金太郎飴がすきだった
でも一緒に暮らそうとはおもわなかった
金太郎飴よりは
それぞれ違ったいろいろな飴が
食べたかった
あまり関係はないが古い知り合いの井上さんは
....
からっぽの溝に鳥が死んでいた
学校の帰り道
それだけでしょんぼり出来た
世界は知らないうちに壊れていた
世界はこころそのものだった
誰彼かまわず挨拶していた
た ....
私の指はとても不器用で
目の前にあるものを掴むのに時間がかかる
だから誰かがサッと掠め盗っていってしまったり
のんびりしすぎて消えてしまったりする
ビルの谷間に逆立ちで歩いている
理想郷 ....
すべらかな曲線の感触を
薬指は覚えている
残り香は闇にほどけて
薄らいでいくというのに
互いのささやかな湿度を
夜ごと貪り合った
決して同じではない温度が
夜ごと擦れ違った
....
秋空のした二人の生活がはじまるのですね
おめでとうございます
こけつまろびつ行く二人三脚のような人生もけっこう味のあるものです
ときにふたりの関係が風邪をひくこともあるでしょう
でも長引か ....
空に飛ばすもの
紙飛行機
手から与えられた動力だけで
人には真似できないことを
いとも簡単にやってしまう
おまえはいつだって軽いね
たった三秒の空中飛行に
まさか私が希望なんて
重たい ....
わたしはかなしみに愛されているんだ
と確信した夜があった
抱きしめてください
とわたしは言った
かなしみはそっとわたしの許に降りてきて
降りてきて
隣に寄り添って理由をたずねて ....
東の空のしたで彼女が孫と祈っている
彼女は自分のために祈ったことがない
だからぼくが代わりに祈り守ってゆく
同じ時間よ
それだけが
欲しかった
同じ空間よ
....
想像してごらん
額に猫を載せて歩いてゆく人を
想像してごらん
通りを横切る犬の大きな糞を
想像してごらん
派手なミニスカートをはいた金持ちの貴婦人を
想像してごらん
パレード ....
{引用=
うつむいてばかりいて、
気づきませんでした
見あげると
すべてを忘れさせてくれる 秋の空がありました
ぬけるような碧の その広がりは
人の小ささを教えてくれるため ....
知らない世界へダイブ
貴方と恋したい
現実と理想を
行き交い
現実に引き戻される
宿題をセッセと解き
いつでもすぐ隣で
恋したい
Dream comes true!
信じてみよう ....
もう何回目になるだろう
小銭を取り出してからのおつりはいつものように素早かった。
三枚の十円玉が大きくみえたのは、意外にもおんなの手のひらが小さかったからだ 。
こんなオーバーな言い方も案 ....
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