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【カタツムリの抜け殻】


実家には もう人の気配は無い
生気のない 家に行くには 迂回路しかなく
すぐそこに家はあるのに ふるい路は
家を まの当たりにしていながら ゆるやかに曲がり ....
      浴衣をあわせ夏祭り
      太鼓の撥がみつからない
      山車の担ぎ手きまらない
      祭りはまだか、もうすぐか
      あなたが来るまで始まら ....
  俺のテレキャスターは
  どんな女よりも
  艶っぽく喘ぐ

  だから
  要らないんだ
  柔らかくて暖かい
  夜の女の 肢体なんて

  俺のテレキャスターは
  どん ....
君と同じ空を見上げたかったのだ

お雛様みたいに仲良くちんまりと並んでいるんだよ

桃の花だって咲いているし重箱には煮物バスケットにはサンドイッチ

おまけにスパークリングワインなんぞも冷 ....
わたしたちは
いつだって
傘のかなしみを知らないのです
雨は水のふりをしているけれど
あれは
悪魔なのです
今は悪魔であるけれど
もとは穢れなき天使だったのです

傘は特別製の防御服 ....
雪解けの時を待った
土を食べたくて

小さなシャベル片手に
まっすぐ真白い粉塊の一点めがけ


(吸い込まれる) 

くらいに感じてくれたらいいな

そんな気持ちの柔らかさで
 ....
 
限りなく明日に近づけば

今になる

だから、僕らは夢をみるの




 
動物園戦争がはじまったそうだ。くまとゾウが戦ってくまはみんな駄目になったそうで、どうしてくまとゾウが戦ってるのかは奴らにしかわからない、誰も知らない、奴等だってほんとうのことはよくわかっていないらしく .... なにものでもありはしないでもあるんだ
誰も好きになれないでも好き

二律背反が風のなかで舞う
とっても素敵な世界なんだそう
君の本来の色さえわすれそうさ

それでも走り続ける週末に向かっ ....
風の変り身に
逆立つ産毛はあるが
人の変り身を
捉える触角はない

好奇心の玩具は
すぐに揮発させてしまうくせに
邪推の深海魚は
いつまでも対流させている

賞賛の燃料があれば ....
ふぅ〜

誰かのため息が
うなじをくすぐる
振り返ったら

黄色くなった“春”が立っていた

眼は真っ赤に泣きはらし
皮が捲れて鼻水が垂れている

あぁ〜

私はポケットから ....
大概の病気は
自己管理の問題だろうよ
成人病だけ
あんたダメだねえ的な
言われ方ってのが
気に入らねえんだ
俺だって
好きで寝る前に
黒糖かりんとう
一袋全部
食ってるわけじゃねえ ....
ははーん 友達減らす作戦決行中だな 巨大な風車の影が
枯れた笹原と採石場と
牛舎の上を繰り返し通り過ぎて行く
くねくねと形を歪めながら

くねくねと
大地の歪みをなぞり
絶え間なく地を這う影は
まるでコトバ
人の心 ....
               
季節の足跡が白い凍土となり
剥がれた絵の具のように
海鳴りが景色に仕方なく張り付いている

此処には君はいない
それでも此処は君のいた場所

今日君はい ....
遮断機が降りてじっと待つ

ここの踏切は駅の近くだから

電車はゆっくり通り過ぎるので

だいぶん待たされる

踏切の向こうにいる人もじっと待つ

がたんごとん

のろりそろり ....
鉛色の空に佇む
影法師がひとつ
アスファルトに落ちる
希薄な空気を呼吸をして
吐く血痰

地べたを這う風に
ゆらゆらと揺らめいて
逃げ込める隙間を探している

瑕疵な魂は
誰にも ....
 
晴れた日にうたう歌がある

雨の日ににうたう歌がある

僕には、歌がある



 
意識の地中に
閉じ込められた想いは
言葉になることも許されず
凍てついた時間の底で
膝を抱え込んでいた

想い出したように吹く
溜息によく似た風を頼りに
出口を探したこともあったが ....
孤独と隣り合わせの自由

愛と背中合わせの孤独

無数の愛と自由と孤独が春の風に舞う

窓から望む 菜の花畑は 春霞

重ねた手の温もりは幾つかの時のかけらを記憶の襞から呼び覚まして
 ....
化石少年は砂岩の中にある海中生物の
痕跡に魅入られていた

数十万あるいは数百万年の時を経て
無名の海底生物の生きた証左が地の中の眠りから
主亡き痕跡という奇跡の造形のままよみがえる

 ....
僕らは寂しさに慣れたフリしてしまっている 川沿いの道を歩いていると

川面で魚の跳ねる音

気のせいだった


子供が投げた

いたずらな小石


空を舞う鳥が嘴から

落としてしまった

子に与えるはずの ....
 いつかむかし
 草原のくにの村に
 ふたりの若者がいた
 ふたりはともだちで
 いつも馬に乗っていた

 信じていた
 俺の駆る
 雄々しい鹿毛こそ
 僕の駆る
 凛々しい栗毛こ ....
人生は一瞬一瞬の光を増すための努力

最期は一筋の光となって空に流れればいいさ
亀とは
亀のようにゆっくりなペースで成長中の私の長女
この間9歳になった

その亀
学校以外の場所では
とっても朗らかでおしゃべりなのに
小学校入学以来
教室で全く口を利けない
少人 ....
私がかなしいのは
海が波立つからではない


海が波立っているのは
私がかなしいからではない


あまりに遠いところから注ぐ
あまりにも薄い光を反射して


波がしらのひとつひ ....
仕事のデキる男を演じようとしている 火傷しそうなビール注いでいる ヴィンテージギターを手にいれたが
一万円と格安のヤマハFG-130という
1972-74あたりに製作されたもので状態もいいし
かなり響きが良く豊かに音がでる

男はそういったおもちゃを幾つに ....
ぎへいじさんの自由詩おすすめリスト(1012)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カタツムリの抜け殻- るるりら自由詩28+*13-3-19
赤い金魚と水風船- 石田とわ自由詩12*13-3-19
ギター弾きの想い人- まーつん自由詩12*13-3-18
君と同じ色- 梅昆布茶自由詩18*13-3-18
カサノ_カナシミ- そらの珊 ...自由詩19*13-3-18
ハヤブサ- 芦沢 恵自由詩22*13-3-18
僕らの明日- 殿上 童自由詩22*13-3-17
魚が飛ぶ日は決まっている- ざらざら ...自由詩14*13-3-17
風のなかの魔女- 梅昆布茶自由詩1213-3-17
スネオ- nonya自由詩23+*13-3-16
【_美しき“春”よ_】- 泡沫恋歌自由詩15*13-3-15
自己管理能力- 花形新次自由詩313-3-14
ははーん_友達減らす作戦決行中だな- 北大路京 ...自由詩1013-3-14
風車の影- Lucy自由詩12*13-3-13
冬の海- 乱太郎自由詩23+*13-3-13
踏切にて- 灰泥軽茶自由詩9*13-3-12
【_Empty_Sky_】- 泡沫恋歌自由詩6*13-3-12
歌がある- 殿上 童自由詩27*13-3-10
啓蟄_(けいちつ)- nonya自由詩20*13-3-10
ほりでぃ_いん_まい_るーむ- 梅昆布茶自由詩16+13-3-10
サンドパイプ- 梅昆布茶自由詩1313-3-10
僕らは寂しさに慣れたフリしてしまっている- 北大路京 ...自由詩613-3-9
まーるく_まーるく- 芦沢 恵自由詩26*13-3-9
草原の記- 平瀬たか ...自由詩4*13-3-8
光芒- 梅昆布茶自由詩1213-3-8
亀のいちばん長い日- 夏美かを ...自由詩33*13-3-8
かなしい海- Lucy自由詩26*13-3-7
仕事のデキる男を演じようとしている- 北大路京 ...自由詩313-3-7
火傷しそうなビール注いでいる- 北大路京 ...自由詩513-3-7
サウンドホール- 梅昆布茶自由詩18+*13-3-7

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