すべてのおすすめ
Jと別れてあたらしい生活が始まっていたのだけれど、車の世界の帰りだというJがこの家へたずねてきた。
ただあたらしい生活と言っても、螺旋階段を一周して、すこし昔に帰っただけのような気がする。奇妙な ....
むすめのひざや足の裏はしっかり厚くなった。ひとり掛けのソファにすわってテレビをみているところなど、すっかり人間ふうだ。わたしは鏡をみるのがきらいになって(太ったまましばらく戻らないから)、自分の顔 ....
私は警察署に来ていた。
あれだけ面倒くさい手続きやら、身辺調査やらをクリアし、ようやく手に入れた銃と所持許可であったが、止める時はなんの造作もないものだ。
書類手続きに慣れていない新任の警察官は ....
父は十代後半に大原に入植。昭和二十年前半だったと思われる。
三十三年に私が生まれ、開拓村で生まれたので隣人が拓也と名づけたと聞く。
妹は五年後、自宅で産婆のもと生まれたのを記憶している。
幼 ....
声をかけるとむすめが転がってくる。はしるみたいにして。
この神社の参道は長い、すべての鳥居をくぐろうとすると四十分はかかる。むすめの足だと九十分はかかるかもしれない(そのまえに疲れて動かなくなってし ....
深夜2時、数枚の年賀状を投函するために郵便ポストまで歩いていった。約300メートルのアスファルトの舗道。見上げると真黒に晴れた夜空に冬の星座が輝いている。今年もあとわずかで終わる。年が明ければす ....
詩は、情緒の穴である。 端的に言い換えれば、詩とは、ハーモニーである。 ゆらぎである。 感応することであり、掘り起こすことである。 詩は、情緒の穴である。 つまりは、そこにこそ、詩の存在意義があり、そ ....
アデリーペンギンのコロニーを襲う、巨大な氷山と戦うペンギンたちの大冒険です。
巨大な氷山は実際の話です。この氷山は約20年に渡って南極大陸のコモンウェルス湾に浮かび、「B9B」と呼ばれています。 ....
妙な音に シロクマ親子がそらをみあげると
ほうきに乗った魔法使いがみえた
(おや シロクマがいる ここは北極か また間違えてしまった)
(ペンギンにあいに南極へ飛んだつもりが 間違えた)
( ....
からだが重たい。
しばらく贅肉をぶら下げて生活していたらすっかり肩が凝ってしまった。
家から駅前公園までの道には「ばらの家」がある。庭いっぱいに薔薇棚を作ってあって、さらにいくつもの鉢それ ....
いまでもわたしはあの9月の川べりに座って、可愛いあのこと好きなものを言い合ってる。いいかんじに色あせたTシャツのプリント、外国のバンドのロゴが書いてある、ぼうぼうに伸びた雑草、東北のさばさばした風。で ....
僕自身、嫉妬のような醜い感情は持ち合わせていません、
と、言いたいわけではないのです、決して。
それどころか、嫉妬が醜いともいけないとも思っていません。
さて、そういった弁解も込めて、自 ....
自分なりに、いろんなサイトを見、そこに書かれているコメントを
読み解いていくと、前回の「子供を産む」発言に対する批判として、
だいたい3つのものに大別できるのでは無いかと感じました。
....
梅の香りちらほら匂う春先の
あの寒風はいずこへ消えゆく
薄青い空の片隅でいずこから
はぐれ飛びゆく子らのカイト
糸は千切れてフラフラ彷徨い
風に流され永遠に漂い浮かぶ ....
詩を書き始めたのは高校生の頃。
現代詩集という投稿サイトに狂ったように詩を書き続けた。
ドコモのimodeのせいで人生も狂った。
不満だけは人よりあった。未来はそれほどじゃなかった。
一攫 ....
http://yaplog.jp/tipotipo/archive/284
戦争が好きかどうかと聞かれると、途端に答えに詰まる。何故なら私は平成の生まれで、戦争を経験したことがないからだ。一部の ....
社会は個人に対して物質的で不条理であるというイメージが強い。あるいは社会は個人がその役割を果たすことにより自己実現するステージであるという積極的なイメージもある。だが、積極消極いずれに解する ....
弓道の防具で、右手にはめる革製のてぶくろみたいなものを「かけ」と呼ぶらしい。弦を引く際に、主に右手親指を保護するためのものであるとか。
その革は子鹿のものであることが望ましいそうで、かけとなりう ....
海辺の街で育ったので、食卓にはよく魚があった。
その中でもいわしは定番で、母は何十匹も小さないわしをさばき、わたしたち姉弟三人は刺身が大好きで、先を争うようにそれを食べた。
その際に出るいわしの骨 ....
ママがむかしつややかな毛並ととがった爪とひきかえに愛を得た話を父から聞くたびにあたしはみょうな気持になる、その結果としてあたしは生まれてママは死んだのだ。つまりあたしはママの毛並と爪とひきかえとい ....
現代詩フォーラムは、リニューアルを挟みながらも、もっとも長く続いているサイトである。今ではこのサイトの馴れ合い性などが批判されることが多いが、もとは批評したい/されたい人が集まるサイトであった。現代詩 ....
第二次世界大戦は未曽有の惨事で多くの人たちの心に傷を作った。単純に図式化すると、詩には二つの直行するベクトルがある。一つは、詩が実存や傷から垂直に表現されるベクトル。もう一つは、詩が言葉 ....
詩の中に生活を持ち込むことを嫌う人は一定数いる。さらに、詩によって人生に直接触れることを嫌う人もまた一定数いる。詩は此岸の出来事を扱うものではなく、彼岸へと飛翔していくものだ、そう考える人は ....
北原白秋・高村光太郎・三好達治は、私の好きな詩人だが、彼らはみな戦争協力詩を書いている(「戦争協力詩」という言葉は変だが、「愛国詩」「(反戦詩ならぬ)賛戦詩」「戦争昂揚詩」のどれも変ではある。この辺の ....
左手にヘアアイロン、右手にスマホ。高校生の娘は朝の忙しい時にも、そんな習慣を欠かさない。前髪がそんなに重要なのか、ラインでどんな大切なメッセージがあるのか、聞きたいところだが、朝から言い合いたくない ....
基本的にぼくの書いたポエムはあんまりポイントが入りません。
8ポイントが最高記録です。
出来栄えが良くない、ということがその理由だと思いますが、た
だ、一つ思うのは、優れた詩にいつも多くのポイン ....
叶えないでおいたほうがいい願望もある。すべての願望が叶うはずもない。でも、これは叶えないほうがいいと潔く決めることはとても難しい。
叶えないと決めてから、却って自由に展開でき ....
最近は、ぼくは殆ど詩は書いていませんが、現代詩フォーラムや文学極道に
投稿する際に、たまに新しいのを作ることがあるくらいで、まぁ、ここ5年
くらいは、詩を書くという行為から遠ざかっています。
....
自分という存在が、絶対的にひとりだと、気づいたのはおそらく子どもだった頃と思う。
なんでもない日の、なんでもない朝。赤いランドセルを背負い、竹で出来た定規をそのふたの隙間からのぞかせていた、小学校へ ....
等速運動をつづけているうちに鳥は羽根をもがれて
上腕二頭筋と三頭筋間のしがらみに別れをつげる
慣れない歌をうたいつづけて喉が嗄れたよるは
冷蔵庫のかたちをした夢をみる
B♭ないちにちの ....
るるりらさんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(254)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夢夜、三_「孔雀いろの鍵」
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田中修子
散文(批評 ...
2*
17-6-11
あるいは鉄や果物かもしれないもののこと
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はるな
散文(批評 ...
4
17-5-19
雪原の記憶
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山人
散文(批評 ...
3*
17-4-22
開拓村
-
山人
散文(批評 ...
5*
17-3-5
参道
-
はるな
散文(批評 ...
3
17-2-18
希望について
-
カワグチ ...
散文(批評 ...
2
17-2-2
詩論
-
水菜
散文(批評 ...
5*
16-12-20
メルヘン_アデリーペンギンの大冒険
-
st
散文(批評 ...
2*
16-9-8
ペンギンとシロクマ_魔法のメルヘン_
-
st
散文(批評 ...
3*
16-8-22
ばらの家のこと
-
はるな
散文(批評 ...
3
16-6-2
刺繍糸のこと
-
はるな
散文(批評 ...
7
16-5-19
03.自分のこと
-
塗絵 優 ...
散文(批評 ...
1
16-5-14
02._たとえばの仮定
-
塗絵 優 ...
散文(批評 ...
1*
16-4-16
早春の_晴れゆく空に_凧は飛び
-
翼がはえ ...
散文(批評 ...
1*
16-3-1
忘れたことが多すぎるけど少し
-
竜門勇気
散文(批評 ...
9*
16-2-18
ni_ka_「戦争、お好きですか?」について
-
kaz.
散文(批評 ...
2*
16-2-15
文学の社会的機能_
-
葉leaf
散文(批評 ...
2
16-1-16
夜更けの紙相撲「かけがえのないもの」
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
6
16-1-15
いわしの骨からあげ
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
7
15-11-11
爪
-
はるな
散文(批評 ...
2
15-11-9
現代詩フォーラムの歴史とポイント制への考察
-
kaz.
散文(批評 ...
7+*
15-11-5
戦後詩を現代に読み直す際の留意点
-
葉leaf
散文(批評 ...
4
15-10-29
社会の中に生きる者として詩を書く
-
葉leaf
散文(批評 ...
5
15-10-12
『戦争詩歌集事典』高崎_隆治より、戦争詩を考える。
-
こひもと ...
散文(批評 ...
16+*
15-10-3
こらえれば海路の日和あり
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
7
15-9-4
現代詩フォーラムにおけるポイント制についての一考察
-
オダカズ ...
散文(批評 ...
6+*
15-9-4
備忘録20150903
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深水遊脚
散文(批評 ...
3*
15-9-3
”ネット詩”を経由して―
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オダカズ ...
散文(批評 ...
11*
15-8-19
夜更けの紙相撲・静かなお盆
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そらの珊 ...
散文(批評 ...
9*
15-8-18
蝸牛考
-
梅昆布茶
散文(批評 ...
7
15-8-7
1
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