未開封の手紙
書き込まれない予定
しおれた花と花瓶
折れた赤鉛筆
忘れられた写真
昨日食べたケーキ
深夜の非常階段
端の欠けたグラス
効かない睡眠薬
窓の外の雨音

胸にしまいこ ....
ヴェイロンにぶつけて変な汗拭う

戻り梅雨エーマイナーのアルペジオ

花魁の廓詞や冷やし酒  

ポン酢だけ持って烏賊釣り参加する

黒猫が見つめる先に熱帯魚

バスを待つ時間 ....
家族ってなんだろなあ

お茶碗を洗いながら考えた
薄暗い流しにむかって
人数分の食器を洗っていると
浮かんでくる想いがある

かちゃりかちゃり
ざーざー

こたえはないけど
欠け ....
愛していると言わないで
そいつは僕を窒息させる

愛していると言わないで
がんじがらめにされてしまう


いつも いつも
あなたを気にしちゃいられない

いつも いつも
笑ってば ....
鳥は
重力に抗して空に舞う

ロケットもまた地球の引力に反して
宇宙に飛ぶ

さて、人は
人の叱責に打たれ あるいは 人の暴言に傷つき
死んでしまったりする
その時、人は他人という重 ....
氷がとけて

カラカラまわる

扇風機の羽がとんでいく

いくつもいくつもとんでいく

レモンイエローそそぐよ光

玉粒の汗が夏の匂い

浴衣姿が綺麗だねと

寿司屋の前で ....
目指さないことを
目指すことに意味がある

努力しないという
努力をすることに意味がある

割り切れないことを
割り切ることに意味がある

知っているのに
知らないふりすることに意 ....
うまく言葉が出てこないから花の種をまく  
叫んだ声も消えてしまう

そんな深い夜の日は

グラス片手に夜明けをじっと待つ




 
ね 
って小さくつけるのは
うん 
と言ってほしいから

たったひとことでいいから

だれでもそうだよ って
君が言うだけで心が
着地する

ひっぱってる
シャツのすそ お互い ....
ピアノの音
芝生の上
アリが歩く
ネコの声

まぶしい
太陽
麦の穂
犬と遊ぶ少年

そよ風と
木々のざわめき
午後の紅茶
ティーカップ
雨に濡れて

乾かない髪を

結い上げたままにして

服を脱ぎ散らかす



バスタブにうな垂れて

泣きじゃくった声は

シャワーの音に

かき消されて



 ....
うちの孤高の戦士はいまベランダでひなたぼっこ
あえて妄想中とは言いますまい
ときどきかれの誇り高きぶた猫の本能が
のねずみやのうさぎの後姿をおもいだすのかもしれない
それとも昔の彼女の寝姿か
 ....
人間という呼び名を 愛に 変えたらどうだろうと思う







こどもは際限なく なんで?と聞いてくる




みんな勘で生きているんだよ

そうとしか言いようがない
 ....
子どもの頃
夏になると
庭に母がとうもろこしを植えた
毎日水やりをするのは
弟と私の仕事だった

「これ、なんていうとうもろこしか知ってる?」
「とうもろこしに名前なんてあるの、おねえち ....
弱さを強さで
コーティングした
直立二足歩行の木偶の坊

愚かさを優しさで
マスキングした
なんとなく文化的な唐変木

心という
自滅回路の中で
思い上がっては落ち込んで

 ....
反応のないこと
哀しいこと
寂しいこと
それは エゴ

反応の ないこと
元気な 証拠
便りは なくても
頼りに してる

返信が 来たこと
嬉しいこと
元気が ....
裸足で歩こう
もともと
裸足で生まれてきたのに
飾ることを覚えたから
うまく歩けなくなったんだ

裸足で歩こう
危険だというけど
今 以上に危険なんてない

確かめればいい
傷つ ....
 
 
最初から、少年も
少女もいなかった
ただ、名前すらない、
願いのようのものが二つ、
風の中で
寄り添っているだけだった
大人ってばかだね
大人ってばかだね
そんなことを
 ....
美術館の冷たい空気吸う 圧縮されたファイル
記憶という
過ぎ去った時間

遠くで花火の音
安全地帯からは
それをみることは叶わない

蒸れた熱が
蜃気楼のように、ゆらぎ
ここではない何処かへ連れていく
 ....
{画像=120721002547.jpg}



曇り空が雨になった
今日も外はたっぷりの湿気と
喉を締め付ける暑さだ
雨滴が大きくなって硝子を叩く

雫が流れていく
交差点は水煙 ....
読みつかれて ふと
雨音に包まれて

物思いに耽る蛙と
草むらに潜む

文庫の中は
土砂降りの文字
連なり意味成し物語り
意識下に滲み濾過されて

何を読みたいわけでもなく
 ....
西瓜の皮の饐えた
匂い

溶けかけたアスファルトの
執着

潮の香りで擦り剥けた
夜明け

逆光の中で振り返った
誰か

何処から剥がれ落ちたのか
皆目見当がつかない
 ....
 四月

空に舞う
傲慢なのかもしれない
あなたは僕を遠ざけて近づくことはない
風を伝って
光りを浴びせて
もう巡り合うことのないその瞬間々々
想うことでしか触れられない
あなたは
 ....
ゆるやかな稜線は日々の通奏低音と
重なって光や風の渡る今日を彩ってゆく

痛くなかったかい
首もげちゃったけど
どこまで転がってゆくんだろう

僕の通底器は結びつけることに疲れてしまって ....
うすっぺらな私はとにかく
なんでもいいから
そこらじゅうに溢れ落ちている言葉を拾う

うすっぺらな
紙に書かれているセリフを
ぺろりと舌に乗せて
呑み込む

うすっぺらな
スクリー ....
ふらり

ひたひたと足を滑らす

溶解液漬けの満月を見たかつた


布団から抜け出しておれはゐた

泥のやうにしづかでやはらかい真夜中

おれは哭いた

やたらに咽喉を震わせ ....
森の中にはたいてい
熊さんはいないけど
ほとんどの確率で自分がいます
出会ってしまいます

山はきらい
田舎はきらい

なのに
木にはひかれる
みどりにひきこまれる
川から
離 ....
鉛筆を研いでる間に書きたい事を忘れてしまう

(何もしなかった日)
じじさんのおすすめリスト(812)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Lost_+_Found- うずら豆自由詩8*12-7-24
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わがまま- まーつん自由詩10*12-7-23
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レモンイエロー夏- 灰泥軽茶自由詩9*12-7-23
意味柱- イオン自由詩2*12-7-23
うまく言葉が出てこないから花の種をまく- 北大路京 ...俳句9*12-7-22
深い夜の日- 殿上 童自由詩19*12-7-22
- 朧月自由詩412-7-22
昼下がり- ペポパン ...自由詩15*12-7-22
サイレント- 永乃ゆち自由詩7*12-7-22
ベランダの猫- 梅昆布茶自由詩2312-7-22
きっと_おそらくさ- 八男(は ...自由詩312-7-22
とうもろこしを茹でながら- そらの珊 ...自由詩19*12-7-21
ジブン_(_ヒト_)- nonya自由詩21*12-7-21
反応のないこと- 藤鈴呼自由詩3*12-7-21
素足- 朧月自由詩612-7-20
ボーイ・ミーツ・ガール(もうひとつの)- たもつ自由詩13*12-7-20
美術館の冷たい空気吸う- 北大路京 ...俳句7*12-7-20
夏の鍵- そらの珊 ...自由詩15*12-7-20
夏の雨_/_浸透水- beebee自由詩27*12-7-20
雨読物語- ただのみ ...自由詩34*12-7-19
鈍痛の南側の季節- nonya自由詩22*12-7-18
四月- 乱太郎自由詩21*12-7-17
線分上のアリア- 梅昆布茶自由詩1212-7-17
言葉拾い- 灰泥軽茶自由詩8*12-7-17
夢遊- きや自由詩212-7-17
自分に出会った- 朧月自由詩212-7-16
ポエム- 自由詩12*12-7-16

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