朝起きたら
おもいのほか寒かったのです
肩がひんやりします
すっかり秋ですね
早起きしても
ひぐらしの声はどこにもありません

朝起きたら
寝違えていたのです
眠りながら何かを間違う ....
9月からアメリカの小学校に入学した娘
2日目の朝吐き、早くも欠席
3日目お腹が痛いと昼前に早退
4日目から毎朝目が覚めると学校に行きたくないと、泣くようになった

「なんで行きたくないの?」 ....
人を
ただしい場面で
ただしい順序で
ただしい角度に
揺すると
泣く

そのただしさを
習得することを
愛とか技とか
呼ぶ人びとを
軽蔑し
憎んでいるわたしも

ただしい角 ....
秋とは肩を寄せ合い歩きたい

約束なしで出会っては

流れの渦に留まり続ける

紅葉とイチョウの落ち葉のように

ゆっくりと語り合いたいものだ

何一つ声に出すこともなく

 ....
秋が始まる頃
ようやく
旅人が帰ってきた

ちょいと
長い散歩だったかな

悪びれもなく

おかえりというのも
待ち焦がれていたようで
まったくもって
しゃくなので
おみや ....
たりたりたりと

私の何か少し足りていない

ミリデシリットル分の

たりたりたりが

足早に私のうしろをついてきて

影に交じりながら

陽をよけて

たりたりたりと
 ....
ズッキーニ、セロリ、ピーマン、トマト、玉葱、茄子、コンビーフ、ローリエ、カレー粉、しょうが、サワークリーム、レモン、

ぼくの体力、

ズッキーニ、セロリ、ピーマン、トマト、玉葱、茄子、コンビ ....
ありあわせのもので生きてゆく
冷蔵庫のなかにはあるいはいえのなかには
備蓄したもののない

こってりとした愛とか
ささくれだった笑いとか
スパイスをきかしたつもりの人造サラダ

気 ....
真昼の青空にいて

お日様はいつもと同じように

まっすぐに向き合ってくれている

それなのに痩せ尖った姿を

心溶かす丸い雲の横で

薄ぼんやり見せてしまい

ごめんなさ ....
  西瓜の種をどこに飛ばそうが、自由だった。
  あの頃は、どうでもよいことなど一つもなかった。

   電信柱が眩しく そそり立っていた。

     *

    下水処理場を通り過 ....
なんにもないから

じゃがいもを剥いて茹でる

そしてつぶしマヨネーズと七味

とろけるチーズも入れて

まぜてこねたら小さくなった

おたまのうらを覗いてもなんにもついていません ....
 
あなたの言葉が わかんない つまんない

そんなんもわからへんのかとか

もっと、つまんない



 
セロトニン増やす薬や秋簾 気づくと
無意識に祈っている

例えば
エンドレステープのように流れる
交通事故のニュースを見れば
家族の交通安全を祈り
遠い国で
爆撃によって命を落とす人がいるニュースを見れば
平 ....
{画像=120921223131.jpg}


遠くに星が見えているように
人には遠く目指すものがあるのだと
その男は言った
目は漆黒の闇の奥の奥の
遠い輝きを見詰めていた



 ....
お風呂から出て冷たいハト麦茶を飲んだら

一緒に冷蔵庫にあった昨日の味噌汁

明日まではもつまい

だからおたまですする

いつかの映画で囲炉裏に吊るされた鍋から

木のへらで貪る ....
【白山羊さんからのお手紙は お歌でした】

うそみたいに お日さんが 輝いて
こんな風に ひかりが満ちると
にこやかな音楽の先生のタクトの間の
まるくて すくない言葉を合図に
あな ....
四年前の九月十七日

突然思い立ったようなふりをして

ぼくはあの場所にゆきあの印を頂いた

だめだ

ぼくはこの四年のあいだ

なにをしていたのだろう

それ以外なら

 ....
            万物が一つの花ならば
            誰が愛でてくれようか
            蕾のままに枯れて逝く
            誰が涙を流すのだろう
     ....
この地に住まうようになってから
雪に 埋もれて いませんか と
心配の言葉が 描かれ
安堵の虹が 掛かる日が
とても 多い 気がする

なんて ちょっと 他人事のように
のたもう ....
ピーマンや堕ちるとこまで堕ちました 雨が降りだすと
空って灰色から白に変わるんだなあって
ふと発覚したんだ
また友達とのお喋りに夢中で
学校に置き忘れてきた白い傘を思い出すくらいで
あとはなにも思い浮かばなかった


 ....
あおぐ うちわ
木漏れ日 舞い
ついばみ 鳴く 白い雲

腰掛けて 揺れる
飲み散らかした花びら
風爪 斬り 羽織る
草の夢 露の戸

繰り言 湿るサンダル
絡む炭酸 甘く 指に
 ....
秋場所やバニーガールが砂かぶり 雨降りの夜、厚い雲

独りの私に

一瞬満天の星空を観せてくれた

母の仕業に違いない

そんなこと

星になんかなっていない母にだけ

できることだから
急激に アップルパイの 香ばしさが 気になる夜は 
あと どれくらい

指折り数えて 未だ大丈夫だと 立ち上るのは 
アタシの気持ちなんかじゃあ なくって
甘い アップルティーの 湯気でした ....
ねむい頭で

カーナビのテレビを見つめている

仕事のことを考えている

うまくゆくには?

そう考えている時点で

うまくいかないイメージに囚われている


だけどぼくは
 ....
寝る前に玉蜀黍を一齧り 今日みたいな 閏日は 
不思議な出来事が 起こっても 
不思議では 無いのでしょう

普段 無かった筈の雪が 関東平野に 降り積もり
普段 有る筈の 雪が 新潟からは 姿を消し

なんて ....
詩って詩の手引き書読んでもあんまりわかりませんよね。
漠然とした想いをのせたメッセージかと僕は思っています。
絶望と希望の振幅の間のすべてが、詩に思えます。

できれば排斥とか限定とかあまりな ....
じじさんのおすすめリスト(812)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
なで肩の運勢- そらの珊 ...自由詩17*12-9-23
‘義務’という言葉をまだ知らない娘へ- 夏美かを ...自由詩17+*12-9-23
ゆらす- はるな自由詩2412-9-23
秋の気持ち- ただのみ ...自由詩19*12-9-23
露草- そらの珊 ...自由詩15*12-9-22
たりたち- 灰泥軽茶自由詩9*12-9-22
ぼくのカレー- 吉岡ペペ ...自由詩712-9-21
やきそば- 梅昆布茶自由詩1312-9-21
月でいて- 芦沢 恵自由詩16*12-9-21
夏と私_Ⅲ- 空丸ゆら ...自由詩1512-9-21
ぽてじゃが夜食- 灰泥軽茶自由詩8*12-9-21
つまんない- 殿上 童自由詩23*12-9-20
セロトニン増やす薬や秋簾- 北大路京 ...俳句612-9-20
みたまに- そらの珊 ...自由詩17*12-9-20
遠くに見えるもの_/__わたしはいつまでも分らないのだった- beebee自由詩28*12-9-20
冷たい味噌汁- 灰泥軽茶自由詩8*12-9-20
白山羊さんからのお手紙は_お歌でした- るるりら自由詩22*12-9-19
逢いびき- 吉岡ペペ ...自由詩512-9-19
____________夕日のように微笑んで________ ...- ただのみ ...自由詩26*12-9-18
甘い_チョコレート- 藤鈴呼自由詩9*12-9-18
ピーマンや堕ちるとこまで堕ちました- 北大路京 ...俳句312-9-18
不貞寝- マーブル自由詩6*12-9-18
伏せ字_渡る野- 砂木自由詩25*12-9-17
秋場所やバニーガールが砂かぶり- 北大路京 ...俳句312-9-17
母の仕業- 芦沢 恵自由詩23*12-9-17
☆シルバー・ステッキ☆- 藤鈴呼自由詩4*12-9-17
孤独じゃないのに- 吉岡ペペ ...自由詩912-9-17
寝る前に玉蜀黍を一齧り- 北大路京 ...俳句612-9-16
閏日- 藤鈴呼自由詩3*12-9-16
ちょっと思うこと- 梅昆布茶散文(批評 ...19+12-9-16

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