うすい板に
はさまれた
弾力なみずは
あらゆる喧騒や献身をすり抜けて
自己だけが知る
ちいさな孔をめがけて滑り込む
みずがみずだけを知る自己へ

みずはむれを好むが
 ....
{画像=120307070503.jpg}

こちらの作品は「詩誌AVENUE」様に向けて創作した短詩です。

写真は写真素材 FREE PHOTO 1.0 emrank 様よりお借りしてます ....
死んでいる人と
眠っている人は
よく似ています

だから
不安になって
あなたの口もとに
耳を寄せてみるのです

かすかな
寝息がきこえると
ああ、生きていると
安らかに生きて ....
全て
焼きつくされたそのあとは
ただ
黒焦げて
すすまみれの野原になった
あの子たちは
炎から
うまく逃げおおせただろうか

若草が
芽吹いたら
戻っておいで
ふたたび
命が ....
腹をすかせた人に
必要なのは
おにぎりであろう
一篇の詩など
あったところで
なんの役にも立たないのだ

心に空洞をもつ人に
必要なのは
一篇の詩であろう
おにぎりのように
それ ....
さざなみは
永遠をよそおう
罪ではない
それは
やさしい嘘

人は
さいごに
この海にたどりつき
さざなみにも
終わりが
くることを知る

かもめよ
愛しいおまえも
いつ ....
あなたの代わりに
泣きましょう

あなたの代わりに
苦しみましょう

あなたの代わりに
穢れましょう

あなたの代わりに
あなたにくるはずだった
災厄を
全て引きうけて
そう ....
母ちゃんと旅に出る
鞄に歯ブラシ、着替え、切符と
最後にわくわくを詰めて チャックを閉める

朝一番のバスに乗り込んだ
母ちゃんと座席に並んですわる
乗り物酔いの薬あるよ
切符は持ったか ....
白魚にためらい傷がありました

スーツ着て会社に行かず凧あげる

君だけが友達でした藪椿

春淡し俺から会社辞めてやる

種芋になれずに腐り果てていく

ミシュランの調査員ぶり田螺 ....
道の途中で振り返ってみる
長い時間だったのだろうか
それとも
ほんの
まばたきするような
短い時間だったのだろうか

人は人と
すれ違い
時々恋をしては
大人になったふりで
別れ ....
赤ちゃんは
眼が見えるようになると
まず
人の顔を認識するらしい
丸の中にふたつの小さな丸があったら
それだけで顔だとして
笑いかけるように
出来ているらしい
そうすることで
世界は ....
 
長い詩を書くのは苦手だ
 
何故かといえば
 
どんどん話が逸れて
何が書きたかったのか
わからなくなるから
 
自分で書いたことに
自問自答し出して
終わらなくなるから
 ....
過ぎ去ろうとしている
冬のしっぽが
白く きらめきながら
川面を流れていく午後
でも
私は
それをつかまえられない

パレットに出された錆びた金色を
時間の筆が
グラデーションを付 ....
夜の光は優しくて

まっくろな闇も四角ばった建物も

あれホットチョコレートみたいに

トロミを帯びてゆっくり流れているなと

暖かい気持ちがする寒い冬の舗道

何故だろうか歩く地 ....
小学生の頃のいきつけの内科医院は いつも
消毒薬と漢方薬の匂いがしていた
医者の奥さんが受付の奥で薬を調合していて そこでもらう薬はとても粉っぽくて
飲むと必ずむせた

待合室から小さな裏庭 ....
ナナという名前だった
もとは捨て猫だったらしいが
いつのまにか 
隣の家に居着いてしまったらしい
すごく立派な面構えで
どこかで外国猫の血が入ったのか
ブルーの眼と
むくむくの銀毛を持つ ....
▼▼ ルール: ナウい単語で ゆるく ▼▼


次々と君がつぶやく名言を胸にしまって ふぁぼRT(リツイート)

披露宴Ustream中継し見せつけてやる歴代彼氏

3Dヘッドマウントデ ....
かあさん
お空が ないてるよ
だれかが 
なぐさめてあげたらいいのに

かなしくなくても 
なみだはでるよ
なみだで
せかいを 
あらいながしたあとは
とつぜん 
正気にもどって ....
空も
海も
荒れている
鉛色した浜辺に
鈴をなげる
こんな日であっても
ひとは
生まれ死ぬのだろうか
鳥たちは
季節を選ぶというのに
どんな理由があって
生まれ死ぬのだろうか
 ....
 
たまにしか感じられない
出逢った時の ときめき
 
きれいな詩
 
心にすうっと入ってきては
萌えて 僕にときめきをくれる
 
そんなときめきを求めて
本屋さんや図書館で
詩 ....
{画像=120222143926.jpg}

恋はトキメクし 愛は燃えあがる
恋は落ちるというし 愛は溺れるという
恋は病いだし 愛は執着だと思う

恋は形態であって 愛は本質だろう
 ....
フロイトもユングも読んだことないけど
長いあいだ自分自身と付き合ってきたので
ある程度なら自己分析ができる

どうやら
私の中には大まかに
三人の人格が存在するようだ

{引用=Aの人 ....
「むかえにいくよ」と、
男が言う。
「きっと、むかえにいくから」
そう、いつも私に言うので、
「いつむかえにきてくれるの?」と、
訊けば、
「ロトシックスが当たったら!」
大真面目に男が ....
 自分が何者かを知りたかった
 今はイザベルおばあさん愛用のひざ掛け と
 呼ばれているのだが
 もともとどこから来たのだろうと
 人間たちの間で流行っている
 自分探しというものを
 し ....
食パンのみみが
初めて出会う言葉は
まだ星空が出ている時間から
働き始めるパン屋のおじさんの
「上出来だ」の嬉しい言葉だろう

スライスされる前は
全身が みみなので
工房の全ての音が ....
赤い糸切れて結んで春隣

鬼やらいリップクリーム貸したげる

早春や秘めた想いをチョコに載せ

まぶた閉じ2月の睫毛恋してる

菜の花忌司馬遼読んだことがない

春遠し十円ハ ....
時計のない国で
のんびりと暮らしています
時計はなくとも
時間はあるわけで
朝、昼、夜と
まこと
大雑把な時間の感覚ではありますけれど

いちまばたきが 
      およそ一秒
 ....
許容量を超えた痛みには
モルヒネを!

彼女にとってのモルヒネは
慰めでも愛でも誰かの保護でもない
背中に彫られ増殖しつつあるドラゴンタトゥーと
顔のいたるところに開けられたピアス

 ....
くるくるまわして

蘭土紗羅 蘭土紗羅

見つけて彗星

奏でる星屑

蘭土紗羅 蘭土紗羅

儚い幻 うつらと呆けて

異人が唄う 香りが誘う

くるくるまわして

蘭 ....
 海をブラウン管が渡ってゆきます。

 空を映す管面に鳥が舞い降りて、また飛び立ちます。

 手紙が 一通入っています。
 
 
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