すべてのおすすめ
半熟玉子みたいにさ
ぷるぷるしちゃって
ふれることもできないよ
みつめてるだけ
たべたいけどね
みつめてるだけ
あつかいにくいのに
ちょっとひかれるね
味は知ってる
つもりだ ....
夢みるために生きている
ひとは
かないそうもないといいながら
かなえたくてたまらない
うたうためにうまれたひとと
きくことにすぐれたひとは
空間をうまくシェアできる
かげをつれた ....
海がわたしたちを生んだの?
わたしたちが海を生んだ気でいる
飼おうとして噛まれた手が痛む
波はなにかを
探しているから
常にかきむしって
大地をけずってゆく
砂浜が綺麗に
みえ ....
親しい人が逝くとき
声にはなりません
時間がまきもどり
自分が小さくなります
ああすれば
こうすれば よかった
と 頭をかかえたくなります
静かな夜になると
星や月がそっと ....
家族ってなんだろなあ
お茶碗を洗いながら考えた
薄暗い流しにむかって
人数分の食器を洗っていると
浮かんでくる想いがある
かちゃりかちゃり
ざーざー
こたえはないけど
欠け ....
ね
って小さくつけるのは
うん
と言ってほしいから
たったひとことでいいから
だれでもそうだよ って
君が言うだけで心が
着地する
ひっぱってる
シャツのすそ お互い ....
裸足で歩こう
もともと
裸足で生まれてきたのに
飾ることを覚えたから
うまく歩けなくなったんだ
裸足で歩こう
危険だというけど
今 以上に危険なんてない
確かめればいい
傷つ ....
森の中にはたいてい
熊さんはいないけど
ほとんどの確率で自分がいます
出会ってしまいます
山はきらい
田舎はきらい
なのに
木にはひかれる
みどりにひきこまれる
川から
離 ....
朝起きて
目の前にあるものを
前へ前へ移動させます
意味は
押しながら考えています
そのうちに
坂になり
うんうんうなりながら押して
真っ白になって
気づけば夜です
生 ....
チョウチョになろう
身軽に飛べるから
お花畑も
争いの大地も
知っておきたい
小さい人においかけられたり
熟した肩をそっと押したり
くるくる瞳にうつったり
そして夜には
....
せかされている
背中に目をおいて
前などよく 見もせずに走っている
だからだれかを
なにかを 思いやることなどできずに
立ち止まるには勇気がいる
もの言わぬイキモノに
救いを ....
眠りたくない
明日がこわい
どうして人は
今日を越えないといけないの?
ずっとひとりぼっちで
眠ってきたけど
慣れないの あの頃から
言い争う声も
物音もきこえないのに
....
小さな花が
音も無く咲くとき
小さいなりの輝きがあるだろう
太陽は
惜しみなく笑顔を贈るだろう
私たちは
知っている
どんな花も魂をゆさぶると
小さい花は
小さいことを
....
雨だって
遠慮しながらふっている
細くなりながら
畑のいきものが
雫にふるえると
その色を濃くしていった
わたしは
その中にあって
ただ肩を濡らしていた
細い雨に
反省している
なのにくりかえす
それが生きることというには
まだ生き足りない
ただしいことだけして
すごせる人はいないなら
どうしてせめるのだろう
認めないのだろう
違っていた ....
私は
私を選んで生まれてきたのだろうか
もし そうなら
私は私でありたかったのだろう
そこまでして
選んだ私を
どうして私はすきになれないのか
もしかしたら
認めたくないからなのか
....
君が手の中に包んで連れてきた
蛍 はかない光
いっぱいいたよと言う
君の顔も輝く
放つ夜の風は
柔らかな色
一緒にとんでいきたいと
密かに心で想った
文字を生むのがこわいから
ころころころがす
丸くなるよに
あなたが私を
斜めにみるから
ほんとうなんか
みせないって決めた
文字のつぶて投げて
怒ってみたら
悲しそうになった ....
いつからだろう
嫌いって言えなくなった
いやだって言うことが
なにかを壊す気がした
すきって言うことがよくて
清浄機みたいに思われて
嫌いって言葉だけが嫌われて
私の心にたまって ....
今日の夢を支払って
明日にたどり着く
その繰り返しは
さむかったり
そっけなかったり
だからかな
風邪気味みたい
って君がいうから
部屋の中から見てる
出発前の月を
わからないという
隠れ蓑を着てあるく夜
足跡も影も連れず
ぼっちぶって
背中そらして
なんだった?って文字に
どきりとするメール
わけもなくつぶやく
ごめんなさいと
心がからっぽになった気がして
あわててひっくりかえしてみた
ぱらぱらこぼれた今日から
太陽の匂いがした
少しすくって空にぬった
明日が生えてきますようにと
おほしさまの間に
しず ....
起き抜けのふとん
脱ぎ散らかした服
置かれたコップ
あちこちにいる君の名残は
なにも語らない
どうすればよかったかなんて
もう間に合わない
ひとつひとつ手に取り
きれいになおす
反省 ....