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紅白歌合戦に誰がでるのかとテレビは繰り返し
コタツに老婆がひとり
印刷された年賀状に「今年も健康でありますように」と、娘に書き添えた
凍えた体を温めてくれと願ったのは、あたいの罪
躊躇なく温めてくれたのは、あなたの罪
そんな罪を、微妙なあたいたちは愛とよんだ
心に夕陽が沈むと
満天の星
ことばたちがキラキラと
赤い糸があるなら
断ち切りたい
だって、自ら紡ぎたいじゃないか
あなたの言葉が わかんない つまんない
そんなんもわからへんのかとか
もっと、つまんない
色あせたふたりの呪文は失敗し
代償はひとすじの涙
そしてひとりだけの沈黙
※「ひみつ」の蛇足
http://po-m.com/forum/showdoc.php? ....
もうじき終わるこの日差し
そうとも知らず夏はジリジリと
あの日のウチらのように
いつもの朝食 いつものテレビ
そして、いつもの一日
いつもの幸せ
もしも鳥だったら?
あたしゃ、きっとペンギンさ
灰色の空を見上げるだけのペンギンさ
あなたへ直線をひけないので
円をかく
今日も円をかく
叫んだ声も消えてしまう
そんな深い夜の日は
グラス片手に夜明けをじっと待つ
あんたの言葉は勇み足
あたいの想いは勇み足
そんなふたりの愛は、やっぱり勇み足
あなたがくれたのは、ムーンストーンのピアス
ほんとのお月さまがなくなったら寂しいだろ、だって
ちょっと救われた、そんなこと言わないけどさ
※ちょっと蛇足
わたしを救いたいなら
あの月を涙でくるんで
そして、ピアスにしてください
思い出の国に目覚める眠り姫
映画を観たり、キスしたり、
その度、僕の胸はキュッと痛くなる
俺なんてこんなもんだって思えたら、おめでとう
所詮、俺なんてこんなもんだ
そう、俺だけなら
恋には形があるからさ
だから、つくれるしさ
だから、こわれるしさ
迷うたら負けやと、きつい一言
今でもうちのお守り
そんなあんたは迷わずどっか行ってもうたけど
雨上がりの傘はステッキ代わり
クルクル回してスキップすれば、水たまりにパシャリ
そして、キャッキャ、キャッキャと
八重桜
そこで枯れていくのか
{ルビ雪洞=ぼんぼり}もとうにないその公園で