頭痛


倦怠が成層圏から降ってきた


うっすらと頭痛呑み込むパスタかな


氷床の軋む音する頭痛かな


頭痛飛び地球を巡り海に墜つ


 雨


生まれ ....
岬の灯台を思い出す

なんて寂しくて
綺麗な姿なんだろうか

ここら辺ぐらいから
眺めると
すっぽりと
体が灯台に隠れて
私は白いのっぽな灯台だ

私は心の灯りをボッと
あかあ ....
早起きしトコトコ山を登り
見晴らしの良い場所で
うんと息を吸うと
朝の新鮮な空気に
満たされたような気がして

ぼぉうと吐きだすと
昨日までの
凝り固まったしこりまで
山の空気に流さ ....
目をあけたら白い朝
ぼんやりした頭
カーテンはゆらゆらと
金魚みたいね

鳴らない電話に
突きはなされた気がして
わたし毛布から出られない明日からどこへゆこう

コーヒーはもう要 ....
人さし指を 探しています

誰かを指さして
不幸を笑う人さし指ではなくて
指と指の先を
そっと合わせれば
心のバッテリーが静かに充電されていくような
そんな
人さし指を探しています
 ....
窓をのぞくと
泉のそこからあふれでてくるもの
今にもこちら側に流れ込んでくる勢いで
そのみずの勢いの前に
不思議と平然と
佇むわたし  ....
地下に埋設された暗渠の中には
一条の光も届かない
真っ暗闇の水路を
とうとうと水は流れていく

行くあても知らず
後ろから後ろから 押しだされて
暗渠の中を盲目的に進む水
ここから抜け ....
ねぇ いつまでも拗ねてないで
正直に話し合いましょう
嘘 誤魔化し 意地っ張りはダメだよ

どっちが悪いかじゃないの
ケンカはひとりじゃできないんだから
ふたりとも悪い所があったはず

 ....
ない

時間がない

眠りがない

ことばがない

つく 嘘もない

打ち明ける 真実もない

積み上げる 思想もない

吐き出す 幽霊もない

絶叫する 空白もない
 ....
一つあれば十分なのだが
二つ三つあれば
何かあったときに
安心だから揃えてしまい

ただただ
綺麗に使わず
とって置いてあるだけなのだが

虚飾に満ちた
幸福感にじわっと
武者震 ....
昨夜わいわい
朝までざわざわ
朝の光が心軽やかにする

どこまでも行けそうだねと
笑い声がする

皆が帰り
皆が居なくなり

息づかいだけがそこに残り
そこに温もりがあったであろ ....
いつからだろう
わたしがわたしに
なれてしまったのは

やわらかなしかくい世界で
まるくなったとしても
とがってみたとしても
しか ....
蛇水愛
それは
愛の けはいに 水をさすこと

プリーズ
という声が聞えた気がして
ヘルプ
だったかもしれない


ありがとうを
ありがとうの意味のままに ありが ....
ことばなんて
ちっぽけだ

かさねても
いいわけにしか
ならない

いまならいえる
ことばがないから

だきしめたい
からだがないから
子供の頃
ぼくは信じていた
何処か遠いところに
黒い湖があって
そこには首長竜が棲んでいる

(お父さん
 黒い湖はどこにあるの?)

ぼくが尋ねても
お父さんは何も答えずに
 ....
買えません愛がどこかで売ってても お金が無いし働けないし

拾っては捨てる神しかいないのか次は死ぬまで愛されてたい

本なんて読んでる場合ちゃうかった正面の席美女座ってる

右腕にマリコ命 ....
かける かける
鍵を かける
うみが 飛び出さないように
ひらいための まぶたの先から
うみが 飛び出さないように
 ....
私は小学生の高学年頃
毎日日記をつけていた
それは思い出や覚え書きを残すためではなく
日記をつけ続けることに固執していたからである
そして書いていることは
何かの情景描写や感情表現では全くな ....
はじめに
ことばはなかった

からだひとつで
うまれてきた

わたしたちは
いつしかことば
そのものとなり

やがてことばとともに
きえていく
今はもう忘れてしまったけれど
たったひとつ、
おぼえているものがあるとするなら
朝の理科室で
フラスコに入れた無色透明な液体 ....
巨大な駅に降り
ぐるぐる同じところを何回もまわり
見上げれば
巨大なデパートが
たくさんそびえているわけだが
道路を渡りたくても信号機はなく
びゅんびゅん車が走っている

大きな歩道橋 ....
いつも私を見ているくらげは

どうしてそんなに嘘をついてばかりいるのかと

鈍く光る

私の中の嘘を全て吐き出してしまったら

なにが残るのだろうか

うすうす気づいてはいるのだけ ....
ぱらぱら降って
ころころ転がる
小さな白い粒々はあらあられ
掌すうっと冷たくて
口に傾け含んだら
なんだかお菓子のようで
甘くはないんだけれど
いつかの記憶がつまった氷菓子
淡くぼやけ ....
ある日 人類は自分たちが 
    たったひとりの人間から生まれたことにした
ある日 人類は自分たちが 
    七十億人いるということにした
ある日 人類はアフリカとかいう大陸をでるとき ....
長い夜
君が眠れぬ長い夜
君が寝るまでお話し聴くよ

そうなんだ わかるよ君は悪くない 君の夢なら叶えてあげたい

娘子に生まれていたらすんなりと女子会行けた惜しくも男子

ひとり ....
散在する
おと、おと、おと、おと、
らせんれんさになり
からみついてくる
どんな祈りや鍵さえもねじまげて  ....
短歌を超える詩が、あってもいい
詩を超える短歌が、あってもいい
詩人も、歌人も夜はおなじ寝床で肌をよせあって
眠るのだとおもう

今日はもうなにも書けなくて
はやくお風呂にはいってあし ....
じゃりじゃり砂を噛む

骨と肉のあいだに砂がつまっている

心のすきまにも砂がつまっている

どうにかしなくちゃ

身体も心も重くなる

ソレダバ

耳を傾け片足トントントン
 ....
ロングジョンシルバー船長は引退したらただの爺さんになっちまう

フェアリーテールはティンカーベルの魔法でいきのびるのだね


世界はウオール街ではなりたたないのだよ

ぼくたちは不思議の ....
夜の通勤急行列車

ゆっくりだんだん蛇行しながら

「プシュー」と

最後に息を吐き出して一時停車

車掌さんのクネル声でどうやら信号待ち

皆も疲れて

「プシュー」と

 ....
じじさんのおすすめリスト(812)
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