手を出すなといってみたところで
そもそも
なんか
おれの
ものじゃ
なかった
ので
てを
だすなと
制止する
いみが
でも
じょうぎの
かしかりとか
してたら
とめな ....
まっくらな森の中で
凍りついた花を
少しずつ溶かす月の明かり
決して優しくもなく暖かくもないが
あなたのためならばと照らす
ハノサキユビサキ
ハナビラクチビル
....
言葉はいつでも空回り
本当に届くのは一握り
悩み悩んで一回り
難しいことは浮かばないな
山手線の外回り
満員の電車で大あくび
一発逆転求めてる
そんなに上手くはいかない ....
言葉をもたないろくでなし
言葉を選ばないろくでなし
空っぽな蓮葉なそれでも愛しいろくでなし
愛は空想では操作できないのだね
僕は孤独な案山子
麦畑の風をみている
....
寒鴉ココロの隙に嘴を
笑えないギャグを飛ばして滝凍る
大寒に愛を深めて寒からず
冬深し電車が走る日の出前
狩人が狩人を狩る月曜日
たい焼きをナイフフォークで食うマナー
....
がりがりに痩せたはかない猫が、その鋭い目で、僕を狙っている。
僕は、食べられたくて食べられたくて、その指を出した。
そんなにはおいしくないさ、だけど、ほら
猫は、指をかじ ....
ベックのギターが朝を切り裂く
僕のともだちは紛れも無く愛
粉飾されない穏やかなもの
孤塁はもういいのだね
一人じゃないし
すべてを知ることはできないけれども
....
天使に会ったよ18歳のね
親方を待って団地のアーケード街にいた魂
奴ら僕にタスポかしてくださいって
いいよ俺が買ってやるから
それで友達になった
明日パズで飲むの
....
関係に
まだ名もない頃
ただ少しお互いを
気にし合っている
そこから始まったり
それだけで終わったり
恋の卵
焦らずゆっくり
温めていこう
疲れたと目が言い
動かないと指が言う
痛いと足が言い
暇だと口が言う
きれいでしょと胸が言い
いつ使うのと子宮が言う
明日は雨だと腰が言い
嫌になるわと髪の毛が言う
空気が悪いと肺が言 ....
降り積みて
ましろになりて
忘れたい
あなたのことも
わたし ....
一つの魂には多過ぎる涙を君は溜めている
すべての宇宙の悲しみを君は泣く
まるで時間というダムが決壊したようにね
僕は呆れて見ている
愛が欲しいと君は泣く
小さな女 ....
便利やで。このひと。
うれしいと泣く。
哀しいと笑う。
恋もできる。
歌も唄う。
故障は少ない。軽くて丈夫。
充電式やから停電に強い。
環境に順応。
ええ仕事する。みんな欲 ....
多数決でなんでも決めるのは素晴らしい。
かなしいときは、
アップルパイをぼろぼろこぼしながら食べることにするのはどうだろう。
賛成、そうしよう!
反対の人はしつ ....
アボカドが空を飛んでいるのを見たことがある
ひゅーほーって鳴いて飛んでいる
アボカドの鳴き真似をしてみるがなかなかむずかしい
ひゅーほー 言葉にすれば簡単だが
厳密にはひゅ ....
左目からなみだがとまらない
なんども手首でぬぐったけど
乾いたふりをしてしみている
プライドが破壊してゆく
その破壊が正解であったことだけが
このミッションの成果だ
....
男が嘘をついた
嘘だと分かっていて
わたしは騙されたふりをする
嘘だと言ったら
瞬間に
嘘が本当の嘘になってしまうから
すべてを失いそうで
怖くて
わたしはそれを言えない
男 ....
起き抜けのふとん
脱ぎ散らかした服
置かれたコップ
あちこちにいる君の名残は
なにも語らない
どうすればよかったかなんて
もう間に合わない
ひとつひとつ手に取り
きれいになおす
反省 ....
八方塞がりとは
こんな気持ちをいうのだろうか
こころの深い奥で
前に進もうとしても進めない
強い何かで ....
こどもの頃からだ
ひとに相談なんてしたことがなかった
可愛いげもなかった
しても仕方がないと分かっていた
こころに届いてくるものなどなかった
見当違いのスコップで
....
ゆるゆると
まさに
あなたのやさしさを
あらわしていました
しんとはれた
そらへ
ゆっくりと
とおざかり
わらっていました
隙間があるのは
きっといいこと
誰かのこころの一部が
入ることができるから
こころの隙っていうのは
好きに繋がるんだよ
そう、
昨日は
冷たい雨がふったけれど
今日は穏やかな太陽が出て
きみの背中を温めている
そこにだけ、ぼくは手を載せている
取るに足らない日曜日の
....
巨大な電波望遠鏡は何を見出すのだろう
彷徨える次元の生命体は愛を理解するのだろうか
僕のキーボードは詩を歌えるのだろうか
哀しい女は今日も沈黙の惑星の砂漠にいる
自分の影を ....
僕は何者だろうね
木々を揺らす風ほどにも君に触れない
愛を語るほど詩人になれない
スケアクロウがお似合い
僕の言葉は藁人形の独白
ホイットマンにもアレンギンズバー ....
美しい人でした
骨になった その人は
けれど
骨になった その人を
もう わたしは その人だとは呼べなくて
いただいた ブローチこそが その人
水引細工
結びの花 ....
指切りをして差し招いてほしい
あわただしく生きていてほしい
てん、てん、と、時折ついてくる足跡を
少しでも砂のあぎとに残せますように
ほら、こんなに ....
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