旅立ちの道は心地よく
熱を残していたのに
いま太陽の下の冷たさは
独りの歩みを空へとつなぐのか



願いに満ちた足跡が
雨のなか消えることなくつづき
標のようにまたたいて
 ....
  ロックグラスの淵をふさぐ手の平
  中身は空っぽに満たされて
  そっと僕の息を閉じ込めた
  
  3月 せっかちな不結合のチリは
  町の中を撫で歩き
  時折、見せてくれる隙間に ....
ゆびさきから ふきこむ

ふとくてい たすうしゃへの あい

もぐもぐ して 

こころにやはらかな かぜ

ふきますように

きょうも オーブンの まえにたち

 ....
眠ると、小さな死、

眠ると、生きた夢、

境界を超えて、

時をおしのけて、

小さな死を、眠ろう。

時によりかかって、

思い出せない夢を眠ろう。
とおくから

しとしと やってきて

きがつけば ずぶぬれ

こころは ゆるやかに しっとり


であい

よろこび

はんせい

こうかい

わかれ

 ....
素敵な言葉を 誰かの中に

一つでも残せたなら

もう死んでもいい


心に生きるさまを

ゆっくり見つめよう
かるぴすの おと


ひぐらしの こえ

かげろうの はね

おばさんの かげ

うたたねの ねこ



みあげれば ここ

すいそうの そこ

てんかわの そこ
 ....
ネジを巻くのに疲れると
どうしようもなくなるんだ
考えられること全て
支える翼を持たない君

翼を支える悲しみも喜びも
いまは皆どこに行った
その姿が見当たらないよ
どこにも誰も見当た ....
緑の海がたなびいて
少しのカーブで横切るレールを
3両編成の電車がすり抜けていく
乗り合わせた肩は語らないまま
ひとつひとつ 暮れていく

天気予報は雨
降水確率は不明
飾らない傘の行 ....
ある日 私が見捨てた鳥が
私の目のなかに棲みついて
朝は右目 午後は左目と忙しい



ある夜 視線が重なったとき
鳥が見るもの
私が見るもの
憎しみにそんなに違いは無く ....
ひからびた夢が
ひんやりと
かもいのあたりで
くびを
つっている


  これは、これで
  けっこういいあじ
  するんだよね


魚たちが
にぎやかに
しゃべりながら
 ....
小さな部屋から
見上げた夜空に
架空の乗り物
架空の星座
笑みのように燃えては飛び交う
カーニバル
カーニバル コンテニュー



小さないのち
小さなかたち
散り急ぐ ....
おじいちゃんの葬式の日は
雨の降らないカミナリの日でした

おじいちゃんは畑仕事の帰りに
自転車と一緒に倒れていました

おじいちゃんの畑には
夏は西瓜がなりました
おじいちゃんの西瓜 ....
深さ が 粉末 となり、平面 に 降りつもる朝、
夜のあいだ、萎縮を続けてきた 重い線 は、
あちこちで弛(ゆる)み、細長い悲鳴の波は 重なって、
少しずつ、解放され、広がる。

聴く 耳  ....
つかれちゃった
こころのおくに

なげやりになった
こころのおくに

いろんなことが
いやになっちゃった
こころのおくに

ほんとうの
つよさが
ねむっているように
おも ....
暑いので
昼食のあと横になったら
二時間も寝てしまった

どこにいるかわからなかった
イモリの夢を見ていた

二匹のイモリの夢
言葉の裏側は、足の指のような不揃いさで、
感触 呼吸と名付けられた ふわりと
羽根を広げる 鳥のような舌 見上げられる影 のように歩き
足音 おそらく成長の凍え 沈着と 隣り合わせの揮発
重曹 ....
鳥と世界が
左目を語ってやまない
他のものが皆
目を閉じている夜も



砂浜では
さまざまな色をした風が
透明な凧をあげている
砂の羽が
ひらいては散る
雲が波に近づ ....
羽きり鳥が輪を描き
くるくるくると
舞い落ちた

手の平に落ちた
羽根を握り締めた

地面に落ちた鳥の
翼は無く
何処からやってきたのか
羽きりで

風が吹いた

手の平の ....
あの空の話





もう遠くなった映像の中では
坂道の向こうの太陽と
薄くなるグレーの空とが
混在していて
蝉時雨
引いては寄せて
寂しさを反芻している

知らない知らな ....
雨が近づき
誰もいない
贈り物を捨てた



霧に立つ
赤と白の脚
ひとつの弦を聴いた



動かない虫
窓ごしの雨
深緑の声



夜は去り
水は残り ....
そらが
投げかける光を
見なかった



膨らんだ
ほおぼねのあたり
あかく火照る
夏の痣がひりひりと
ひりひりと
うずいて
コンロのうえ
やかんから溢れる
湯気が
おも ....
とじそうになる
まぶたから
すぅっと
こんやも
しらないくにへ
たびにでる

のったことのない
のりものにのって
いったことのない
くにへ
あったこともない
たくさんのひと ....
何も無い冷たい朝
青白い何もかも
月明かりを殺して
太陽は上がる前に皆で食べた

闇ではなかった

光りを失ったが
そこは確かに闇ではなかった

太陽の名残か
月明かりの残像か
 ....
カップめんにお湯を注ぐ
ふと見ると
テレビの前に
男がごろんと寝ているので
わたしも隣にごろんと転がってみる
意味なくいちゃいちゃする
あっちこっち触ってみる
3分間
卵をひとつ落として
夕焼けは夕焼けへと帰っていきます
さよならを言うのが嫌で
いつまでもふざけていたのは
言葉を越えられるものは
言葉ではないと
ある日ふと知ってしまったから
ちびた ....
夢は、夜の
街灯の明かり
スポットライトの下で


夢にならない浅い日の
出ていかない言葉を
止まりそうな川に投げ入れて
岸辺の草原の
揺れる夜露の中
反転している街並み

空 ....
朝靄に煙る海岸線伝い歩けば白いくじらのあくび

砂浜に誰かの書いた「速達」の文字に急かされ振り向けば君

波音に耳を傾け君の背に地図を広げて「夏」始動する

陽だまりに投げるビー玉 あの海 ....
空間と空間の境目は見えないものでして
本当はいくつもの立方体によって作られているであろう
この空間も
1つの大きな立方体として展開されていくのでございます

そのいくつもの立方体も いくつも ....
湖底の朽木となって

魚のはねる音を

聞いていたい
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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- こむ自由詩304-7-25
じんわり- 玉兎自由詩5*04-7-25
_- 小宮自由詩304-7-24
めだか風鈴と縁側- AB(な ...自由詩804-7-23
ネジ- Asora自由詩104-7-23
包む雨と暮れる人と- 霜天自由詩704-7-23
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ノート(カーニバル)- 木立 悟未詩・独白504-7-22
おじいちゃんの畑- mac自由詩404-7-22
遍在する_耳- ななひと自由詩304-7-22
つよさ- 玉兎自由詩3*04-7-21
昼寝- チアーヌ自由詩504-7-21
言葉の裏側- ななひと自由詩504-7-21
行方- 木立 悟自由詩404-7-21
羽きり鳥と青い風- りぃ自由詩104-7-21
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ノート(贈り物)- 木立 悟自由詩604-7-20
らいめいの駒鳥- 自由詩8*04-7-20
ゆめのくに- 玉兎自由詩2*04-7-20
冷たい朝の祈り- りぃ自由詩204-7-19
3分間- チアーヌ自由詩404-7-19
童話(夕焼けのポエットさん)- たもつ自由詩18*04-7-19
夜の- 霜天自由詩304-7-19
ひとり歩き- 伯井まな ...短歌304-7-19
Muから貴女様へ- マツモト自由詩404-7-19
夜に- 草野大悟自由詩6*04-7-19

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