少女は いつのまにか
もつれていた糸を
すべて ほどいてしまいました

ほどいた糸の先は
どこにも つながっていませんでした
とてもかなしかったので
少女は 死んでしまいました

私 ....
ゆれているので
こっくり こっくり
あいずを おくった

しんぱいっていう わすれものを
とどけたり とどけられたり

いっしょに いない
きもちと きもちを つないでいくために
お ....
とても淋しい人と会って
とても淋しい話をした
とても淋しい店でした食事は
そこそこに美味しかった
それからとても淋しい歌を歌って
とても淋しいさよならをした
目の高さで手を振ると
そ ....
削れたコーヒーカップの

春を容れることができないところが好きだ


ぼくに季語はない

季語をもってる人は

季節がくると

花が咲くよ

手から 花が

 ....
青いガラス細工の小さな箱に

真っ白な綿をしきつめて

大切にしまいこんだ

ひとつの化石


時計の針が 逆回りする夜に

ふっと灯って 

ふわふわと 光りはじめます
 ....
お月さま沈まず
だんだん長く待ってくれる
私が眠るまで
空にいてくれるだろう
それも
満ちるまでの少しの間

お月さまだって
事情がある
そうそうやさしくもしていられない
だけど
 ....
あしたという じを なぞっても
とけない なぞだらけ

ゆらゆら ゆれる
ここよ ここにいるわ

てより かくじつに ふるえる
たましいの こどう

しって しってほしいの
わかる ....
ゆかりのある人たちのむれをぬけて
すべる大地を軽くふんでいく
遠くに小さなあかりがあって
それは僕たちのようにもみえる

あ、いま僕たちって言った?
声が聞こえた気がして立ちどまる
無音 ....
朝が来ない
のは太陽のせいじゃない
星が
もう少し輝いていたいの
と言っている


波が
寄せては引いていく
その狭間で
砂浜が
こんにちは さようなら
の繰り返し
 ....
自分で
あるみたいに
あなたを
愛そうと
するが
どんどんずきずき
自分から離れて
さらに自分の本物の
わからないの何のって年中
自分を取り締まる網の中で
自分の愛は
跳ねて
 ....
船の停泊しない
図書室には
匂いがない

ブラインドの隙間から
斜陽
カウンターに落ちた
向こうで
司書が背中の羽を
二度動かす

白い付箋のはられた
いくつかの椅子は ....
あたしのしんぞうには
たまごをいっこかっていて
ママがいうには
たいせつなひとのために
とっておきなさいって


あのねママ
そのたまごは
かえるの?
もうすこしで
なにかが
 ....
はめこまれた
月 太陽
けれど 遠い所の土地だ

体でいけない場所だから
波おこして 乗るように
向かう

まわるカレンダーの
赤い丸は 
ボタンになっていて

指先から舟にな ....
ゆめのぬけがら
すぎさるじかん

いまここにあるのは
しあわせのあしあと
いまここにあるのは
ぼくとくるまいす

きみは しらない
ぼくが すごしてきた
きみと おなじ
 ....
口をつぐんで 歩き出しては
くるはずもない未来に おびえたり
あるはずな私のかげに すくんでみたり
うつろいがちで ためらいがちな 過ぎ去る雲

ぱちん ぱちん
計算機たたいて ないはずの ....
曲がり角を曲がると
君がいた
僕は驚いて振り返り
逃げ出そうとするが手遅れ
椅子に座った君がいる
こんな道のど真ん中に
僕は舌打ちをし空を見上げると
電線にぶら下がってる君
わき道に目 ....
あなたの手のひれが
わたしの頬にふれる、

見ているだけでは
かからなかった暗示は  せつな
私を滑らせる

あなたの指紋は渦となり
巻かれた貝奥の私を
するりと抜きおと ....
虹を見つけるコツは
こまめに空を見上げること
雨のたび
忘れず雨上がりに期待すること


四つ葉のクローバーを見つけるコツは
誰かのために探すこと
本当は自分で見つけないと意味がないん ....
何度も何度も恋をした
した
確かにした
はずなのに
みんなどっかいっちゃって
どこにいったかわからない
どうもすみません
ところで元気ですか
落ちてくる葉すべてに
文字が刻まれていたので
集めて詩を作ろうとした

だけど
うまく言葉が繋がらなくて
飽きてしまってすぐに止めた

空は淡い色に染まりはじめ
集めた落ち葉を焼 ....
質の中に量があり
落下の中に流れがある
無数にまとまる一つ
雨と呼ばれるものの名
儀式のように繰り返され
思い出された最初の音
絶えず動きながら
点在する光を導き
生かしてゆく雨の ....
なにかこえにだして
ことばをいうとしたら
きらいとかすきとか
これがいいとかわるいとか
ただしいとかちがうとか
だからとかなんだとか
むずかしいとか
けっきょくとか
わけもなく ....
さいだぁ
けされるために生まれてきた
風見鶏の嘴
四方八方への路
くるりと北へむかうとき
あんだぁ
つぶやいた口笛
すこし汚れた半そで

わんだぁ
せかいじゅうにあまいだけの嘘と
 ....
くすこはつんぼ
むかしから
なにもきこえぬ
かんじてる
くすこはふれる
はなのこう
やけにげんきな
ばばのこえ

てづくりゆかた
なつまつり
はなびうちあげ
ひかりみた
 ....
光を触知する盲目の{ルビ蟾蜍=ひきがえる}は
いつまでも舌を伸ばしつづける。
私たちの知り得ないなにものかが
呑み込まれたそのとき
時間は蟾蜍を自らの鼓動に流し込んだ。
ささやかな いたみを ともなった ささくれ
きっと きずかない

きもちに みあった じかんで
きもちの こもった きすを

へいきなかおして そのすきまを
とおっていくのは やめて
微笑みの匂いがする最後の頁を
めくるかのように
僕が女を忘れたころ
女はいつもと同じ場所で
いつもと同じ歌を
歌っていたそうだ
未明
人も車も動き出さない冷たい駐車場
空を見失 ....
劇的な何かを求める手が 疼いている 青い空の下に捨てられた私は
もう自由を奪う者ではない

仕方ないとはいえたくさんの自由を奪ってきた私は
自分の自由も奪っていたことに気付いてもいなかった

輝く太陽に拒まれ暗く汚い闇に好か ....
あるく

そぞろあるく
奥にあるものに かたる
いらえをあてにして かたる
かたりながら だまって 歩く

歩く

やあ、なんという沈黙
雲さえとうに まいちった

がりがりと ....
松本 涼さんのおすすめリスト(1137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- こむ自由詩2*04-10-27
きょうが_いく- 玉兎自由詩1004-10-27
淋しい人- たもつ自由詩4004-10-26
コーヒーカップ- kokorono未詩・独白8*04-10-25
化石- こむ自由詩2*04-10-25
月のある頃- 蒼木りん未詩・独白4*04-10-23
ひとり- 玉兎自由詩204-10-22
- カワグチ ...自由詩6*04-10-22
小声- 桜 葉一自由詩304-10-21
ハネ- 石川和広未詩・独白2*04-10-21
図書室- たもつ自由詩3704-10-21
たまご- ピッピ自由詩604-10-21
しずく_の_まどろみ- 砂木自由詩9*04-10-21
ぼく_と_くるまいす- 玉兎自由詩704-10-20
ひとつ_ひとつ- 玉兎自由詩404-10-20
告白- 本木はじ ...自由詩404-10-18
うみほおづき- つきのい ...自由詩1704-10-18
トントンミー/私をノックして____- 小池房枝自由詩22*04-10-14
なぞ- チアーヌ自由詩804-10-14
落ち葉- 桜 葉一自由詩204-10-14
返詩_雨_(2004.10.12)- 和泉 輪自由詩1404-10-14
暴言- 石川自由詩404-10-14
わんださいだー- 石川未詩・独白704-10-14
くすこへ- 石川自由詩804-10-14
盲目の蟾蜍- ななひと自由詩104-10-13
ささくれ- 玉兎自由詩404-10-9
忘れられた女- たもつ自由詩1504-10-4
点火- 半知半能自由詩404-10-1
あしかせ- ほたる未詩・独白1*04-10-1
さわがし野- 六一介自由詩6*04-10-1

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