鍋を洗うのと
お風呂のふたを洗うのが
あんまり好きじゃないです。
風がふいた
ふうわり さあ さあ

草がゆれた

君をみつけた

 「なにしてるの?」って聞かれたらなんて言おう





風はまだ ふいていて
さあ さあ さあ

僕 ....
カラスが三羽
七羽でなくて三羽
散歩するでなくて
散歩するふりをする
古くさい表現
古くさい机
古くさい服装のままに
カラスは
目をきょろきょろさせて
大通りを散歩するでなく
散歩 ....
錆びたナイフとヘリコプター
回転木馬の首を切る
今日の喜び明日の憂い

見てきたような残暑
はたらけど
はたらけどと言う
ほど働いてないし
空を眺めてると
涙が出そう
 って君は嘘をつく
ときどき
そういう意味のない嘘が
心地よくてしかたがない
今日も
暑い一日
蜩は
まだ鳴かない
相変わらず僕は間が悪く
グラウンド ....
瞬間に
こみあげて
にじんでく
つぎつぎと
(ドキドキと)

君が好き。
空いっぱいに
こっそりと
背景のない明日が
夕暮れを透かして見えそうな頃

閉ざされてゆく今日が
夕闇にかすんでゆく

そんな当たり前のことに
淋しさや儚さを感じるこの心
あるいは美しさを見つけようとす ....
曇り空の日に
コップで氷水を飲んでごらん
ああ、なんとも切ない

あした雨が降る
愛する人の胸で泣いてごらん
ああ、なんだか安心

恋はうつろうけど
嘘のような顔して
君の心の苦し ....
長い間
{ルビ棚=たな}に放りこまれたままの 
うす汚れたきりんのぬいぐるみ 

{ルビ行方=ゆくえ}知らずの持ち主に 
忘れられていようとも 
ぬいぐるみのきりちゃんはいつも
放置され ....
草むらの陰からエマがこちらを覗いてる。

世界の全てを憎んでいる
二つの目が私をじっと見つめている。

隠れてるつもりなの?

そんな背の低い草むらじゃ
あなたのその 長く縮れた黒髪は ....
恥ずかしくて
勇気がなくて
まだ云えない想い
明日

夕立のあとの
涙のあとの
夕暮れの空
昨日

クレヨンよりも色鉛筆のような空
明日が昨日になる速さの色
泣いたり笑ったり素 ....
エオリアンハープの 響きと色が 乾いた

白砂の フィールドを 打ちひらいて いった





旗になってしまった 白いシャツを なびかせて

少年や 少女が まだ 薄 ....
凍死しそうな真夏の夜に
電線に止まっているカラス
銀色のグラスに注がれた
オレンジジュース
私の体は透き通って
喉を通過する無感動
何も飲んでいない

凍死しそうな真夏の夜に
女は去 ....
夏の涼しい夕暮れに 
恋の病にうつむく友と 
噴水前の石段に腰掛けていた 

( 左手の薬指に指輪をした
( 女に惚れた友が 
( 気づかぬうちにかけている 
( 魔法の眼鏡は外せない  ....
うやむやに熔けてしまっていませんか
その夕暮れに

指揮棒に従うことで
いくつの雑音を聞かずに済みましたか


なつかしい歌たちに包まれたい日があります
拒みたい日もあります

 ....
照りつける夏の陽射しの下 
墓石の群を横切る私の地面に頼りなく揺れる影 
一瞬 頬に見えた{ルビ滴=しずく}は 涙なのか汗なのか 

( {ルビ嘗=かつ}て 一途だった少年の恋は
( 夏の夜 ....
午後のこんなひとときに
時間のことや宇宙のことや
恐竜のことを考えていると
とたんに瞼が重くなる

今僕がここにいるということ


空気を入れ換えようと窓を開けると
ベランダの柵の間 ....
火の大輪が 咲きほこるのを 待った

ふたり 森蔭の 薄明の ベンチで...





おおきな 火祭りのピエロ 花火よ





ひかりの 満ち潮を ください ....
彼方からの気流にのって 届いたそれを
あのひとは
夏だと言った



わたしにとって
わたしの知らない、どこか
遠い場所で あのひとが
笑ったり、泣いたり、しているということは
あ ....
大きなサボテン
小さな鉢で
よけいおおきみえる

小さなサボテン
大きな鉢で
よけいちっこみえる

だからよけい両方かわいいねけど

大きいサボテン
「なんか家まちごうてへん ....
ひとやすみ はながみまもる なめくじは

みんな

ホームレス。


かたつむりは

半分

ひきこもり。


たまに 交代してもいいし

べつに しなくてもいいし。



そんな感じ
 ....
「きょうのわんこ」が

「きのうのわんこ」だったら
毎日 同じわんこになっちゃうね。

「あしたのわんこ」だったら
今日はまだ みれないじゃん?

やっぱ
「きょうのわんこ」
がい ....
「帰ろうか」

誰かの声が
夕暮れ道に静かに落ちて
僕たちは 帰路に着く
寂しさが空を染めて
影が体を追い抜いてゆく


歩きながら
置き去りにする風景と
正しく遠ざかる声

 ....
街十夜である

さびしさのかたまりとぶつかりあう
場所

たいしたことないと
みんなが強がり

たいしたことないと
みんなが慰め合い

たいしたことないと
これくらいどうにでも ....
君の欠片がまたひとつ、足りない
玄関を出たところで気付いたけれど
君はそのまま飛んでいこうとするので
あわてて、腕を掴むと
そこからいろんなものが、外れてしまう

繋ぎ合わせようと、もがい ....
あなたにメールをおくったあとは
ねこのさかな
ぼくのけいたい

ぎゅっとにぎってつかれちゃう
から
ゆかにおく

しばらくしたら
ぼくはせいざ
けいたいに むかって
のぞきこんで ....
低い雲が覆い隠す
放牧場のある丘には
みっつの風車が立っている
ぎゅおん、ぎゅおんと
海にむかって唸って
いるはずの刻
{ルビ霞=かすみ}のように薄い雲が
まわっている時間を
見えなく ....
ジョニーがお風呂へ行きたいと
俺の下宿を訪ねてきたんだ
パチンコで八万円勝ったらしいんだ
四万円ずつで行こうというんだ
川崎まで行こうというんだ

俺は川崎までの電車賃だけでいいんだ
だ ....
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ときどき- AB(な ...自由詩706-8-21
花火- 日朗歩野携帯写真+ ...306-8-21
まるで難しいパズルのように- ベンジャ ...自由詩11*06-8-20
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棚の中のきりちゃん_- 服部 剛自由詩21*06-8-20
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