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はる風がふくと
ぼくらは旅に出る
あき風がふくと
ぼくらは旅に出る
風がふくたびに
ぼくらは彷徨い
風がふくたびに
ぼくらは傷つき
その代償のような
中途半端な安息を得てきた ....
くだけちる
さくらのなかを
あるいていたよ
こごえた炎をかかえて いつも
ひらひらと 花びらは 風をまい
狂をひめ ふりつもり
さまようかれの影をそめて
そらをひろげ
へべれけ ....
台風が走り去った海をみている
雲間から天使の階段が射している
見つめているあなたの笑顔は
ひまわりの匂いがする
おとこなのだか
おんななんだか
おんななのだか
おとこなんだか
よくわからない
いまだけど
おおきくなると
ほとんど
おんなに
なってゆくけど
みんなと
いっしょ ....
ひからびた夢が
ひんやりと
かもいのあたりで
くびを
つっている
これは、これで
けっこういいあじ
するんだよね
魚たちが
にぎやかに
しゃべりながら
....
湖底の朽木となって
魚のはねる音を
聞いていたい
こはるびよりのひだまりで
つりをしながらあくびをすると
ぽろっとくびがころげおち
ついでにうでもころげおち
なかよくはりぼてけりながら
うみのうえをかけていった。
いそにのこされた ....
いちにちじゅう
いつもここにたっている
へんなやつがいるんだ。
なにをするでもなく
ただぽつねんと
くうきみたいに。
やつは
あのころの
おれかもしれない
これからの
きみ ....
海が
ちいさないびきをかきながら
かぜにふかれている
いるかが
とおいきおくを
うたっている
ゆったりと
こすもすがまわり
ぼくらはやがて
かぜになる
あなたは
とてもかなしく
笑う。
こすもすの
ひろがりのように
笑う。
いきものの
さがをいとおしむように
笑う。
かすかに
しおのにおいがする
ちりちりと
おもいでが
こげてゆく
ちょうをひきずったなまこが
ぶらっくほーるへとほふくし
いるかが
わらいながら
ただよっている
やがて ....
母さんは何も知らない
母さんは全てを知っている
母さんはガラスの空である
母さんはのたうつ虫である
母さんは輝くひまわりである
母さんは君たちの母である
母さんは何も知らない
母さんは全 ....
いつも
やわらかく
笑っている。
ひとの
わがままを
いっぱい
包み込んで。
ぷろみねんすに
灼かれながら。
泣いていいんだよ。
怒っていいんだ。
蟻 ....