僕の家には絵の具がない

だから
絵を描きたくなったら
煙草の灰を水でとかす

その色は黒ではなく
少し茶色がかっていて
乾くほどに色を変え
ほのかな光沢をおびてゆく

筆を使わ ....
ふかーい海の底へ飛び込んだら
途中で深海魚に出会いました

「深海魚さん、どこへ行くの?」
「なーに、わたしは夢を叶えに行くんだよ」

そう言って深海魚は浮上していきました

「深海魚 ....
いまここに 書きかけの手紙があります
あと一言書き足せば
それは郵便やさんが届ける必要もなく
わたせることでしょう

「死ぬ」なんてことを
簡単に口にしちゃぁ いけない

こうやって命 ....
榊が揺れて鳥が鳴いた
庭の隅
雨粒が降りてきた気がする
雨音が聞こえた気がする
冬模様の服を着ようとする頃
紙の上を走らないペンの先で
言葉にならない
遠くの音を待っていた


本 ....
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ

いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
〔3月の風〕
風上に向い口を開ける
口の中を短い鼓動で回流する風は
粘膜を乾かすことをやめようとしない

〔幼少の頃、〕
「この子は他の子より唾液が多いみたいで」
母は決まっ ....
そう、私は...私は...今まで...いっ一度も....

ケータイを持った事が無いのだぁ!(前振り長いよ)

はぁ〜すっきりした。しかし日本で携帯を持ってない人はきっと私だけである。し ....
僕の世界が青に染まる頃
終わりか始まりかを悩んで考える
あなたの風車はまわり始めたのか
あなたの風車はまわり終えたのか
想像が膨張して 空間が黄金色に染まっていく時
風は贈る 寒がりに暖かい ....
ゆらんとした
わたしのおなかのなかで
じゅうぶんな呼吸をし
みちみちて
のんだり 跳ねたり 食べたり
していた
もう うまくは
おもいだせない
ゆうべ
かっこうわるい
シャツの柄
 ....
たったひとつも
あなたを連想させるもの

のこさないまま
あなたは
去っていった


流砂にかざす
わたしの左手
の皮膚に
規則正しい、起伏
風、止んでなお
砂は散り
水 ....
月に願いました
星に願いました
天に祈りました
神に祈りました

何を願い
何を祈ったのか
忘れてしまいました
君に出会って
もうどうでも良くなったからでしょう
飛び出した街で
晴れない空が
灰色の夢に朝を待っている
電信柱の下の窓辺では
気象予報士が雨だというので
ブラウン管は沈黙したまま
喋らない

ここでは僕等の関係が希薄だというので
 ....
たいないのすべての
あたたかさをもって
たましいは
わたしのからだに
どどまっている

だから
たましいは
あたたかいものに
びんかん

つめたくなった
たましいでさえ
 ....
陰影を帯びた岩石の暗い夕刻
雨の降りしきる海辺で
傘をさして立っている
巨大な夜の蛇のようにうねる
真っ黒な海の彼方へと
泳いでゆくきみ
疲れたら、帰っておいで
いつでも どんな ....
おなかが空いたら

君の笑顔を食べて

満腹なはずなのに

どうしてだか口が淋しい
        舞い散る雪はどれも均等に白く
        ぼくの体温を盗むほど 冷たい

        吐く息は白くて、
        ぼくを付けてくる足跡すら白い
     ....
道草を食っても食っても減るのは時間

太陽と月の間に挟まれて

開かぬなら開くまで待とう自動ドア

エレベーター定員9名8人でブー!

チャン・ドンゴン ウォンビン チェ・ジウ ペ・ヨ ....
立ち込める黒い雲の下で
ずっと穴を掘っている
解体されたぼくらの恋の死体を
埋める為
街は夜の鏡のように静かで
鳥たちはみな盲目の眠りのなか
指は、もはや僕の指ではない
きみと何年もの間 ....
そこには居ないものの影が
たくさんの影に混じっている
やわらかい草と硬い草の境いめを
音はまぶしくかき分ける



紫に囲まれた桜色の道を
ふたりは手をつないで歩い ....
一日の終わりに
シャワーの蛇口をひねると
十二時のひずみから
しずくが落ちる
窓枠の
カタカタ
と鳴くのもよそに
通り過ぎたのは
秒針で


洗いながしたのは
遠い遠い
約束 ....
行ける場所と
行けない場所が
あるならば
そこにある隔たりは
なんであろう


呼吸に煩わしさを感じるか
永久凍土に憧憬し
平面探査に没入する
例年見ない気温差も届かない


 ....
カチャ
と音がして
鍵が開いた
開けちゃった
バカだね
バカです
だからなに
タバコの煙もくもく
さっぱり前が見えないよ
見えない
ひたすら
笑いっぱなし
手をひらき
髪の葉に触れる
手をひらき
道の葉に触れる
手をひらき
手をひらき
離れゆく光の手に触れる



巣にかかった糸くずを
蜘蛛がじっと見つめている
 ....
公園のの木のように
いつも笑ってゆれているなんて
できるものか
寒い寒い

私は空気の足の裏に突き刺さる
一本の小さな氷の針だ

針を踏んで驚いたか
朝日こぼれました
もうすぐ ....
冬のあかるい陽ざしに
浮き上がりそうに
そわそわと歩いている

風船を飛ばしたら
うれしいだろう

雲が白くてまぶしいので
見上げるのをやめて
くっきりとかなしい影の形

シャボ ....
いちょうの葉
透明な光の中を
スイ スイ スイ
空の海泳いで
スイ スイ スイ
でも それきり
地面にふれて
動かなくなった
道は今
空は今

世界は続く
赤と黄色の
万華鏡
風の気まぐれで
くるくる くるる

君は今
心は今

遠き果てに
私の心
恋と憂いの
万華鏡
君の気まぐれで
くるく ....
月の左側半分を一晩預かるから
朝になったら返そう

お日様におはようを言い
お月様におやすみを言い
半分を返したら
僕の拡散を繋ぎ止めておいて


夜の
世界が
暗転し
空の
 ....
いのち と 書く

水 と 書く

大きな樹

青い空

風 風 風

葉擦れの音

わあっと舞い上がる風に

樹が踊る

わあっと舞い上がる

銀色の光

帽 ....
 
 聖地の方角へ向けて祈る
 巡礼者のような面持ちで
 私は此処に立っていた
 星たちの第五待合室


 そこにある伝言板に
 私が一行書き加えると
 誰かが四行詩で返信する
  ....
松本 涼さんのおすすめリスト(1137)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
灰画- ベンジャ ...未詩・独白6*04-12-15
夢見る深海魚- ベンジャ ...自由詩7*04-12-15
書きかけの手紙- ベンジャ ...自由詩4*04-12-15
言葉にならない- 霜天自由詩704-12-15
十階の家族- たもつ自由詩101+*04-12-11
風だった- たもつ自由詩1804-12-6
皆様、心の準備は宜しいですか?_恥をかくのを承知で白状します ...- 月山一天散文(批評 ...6*04-12-5
青の世界- ソラノツ ...自由詩2*04-12-5
うたたねのすきま- 未詩・独白1004-12-4
砂紋- 望月 ゆ ...自由詩6*04-12-3
言葉たち(お願い)- 桜 葉一自由詩604-12-2
ジオラマ- 霜天自由詩504-12-2
たましい- 玉兎自由詩604-12-1
黒い海辺- 本木はじ ...自由詩304-12-1
おなかが空いた- LEO自由詩9*04-11-29
NATURAL_COLOR- アルビノ自由詩6*04-11-29
川柳る- 桜 葉一川柳204-11-29
空葬- 本木はじ ...自由詩904-11-28
ノート(ふたり)- 木立 悟自由詩804-11-28
十二時のしずく- 望月 ゆ ...自由詩17*04-11-27
inorganic_brain_cube- 半知半能未詩・独白304-11-26
- チアーヌ自由詩704-11-26
小さな手- 木立 悟自由詩6*04-11-25
冬の朝- 長谷伸太未詩・独白3*04-11-25
道で- こむ自由詩1*04-11-25
金の魚_死んだ- 春日野佐 ...自由詩4*04-11-24
くるくる_くるる- 春日野佐 ...自由詩5*04-11-24
月を待つ- たいにぃ ...自由詩4*04-11-24
想う- こむ自由詩304-11-24
待合室にて_(2004.11.22)- 和泉 輪自由詩1804-11-23

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