星砂の夕べ
ファクスからでてきた
きみが
あんまりうすっぺらで
それはそれは
過日の約束ほどに
ぺらぺらだったので
ぼくは


受信エラー。


とだけ 書いて
南の窓から ....
やんわりの放物線
描く
右手から
左手への
キャッチボール

それを虹だと言い張って
僕を幸せにすると言うの
*
僕たちは午後から出発した
地面に句読点をつけるよりも速く
きれいな風が僕たちを追い抜いていく
足もとを通り抜ける

小さな音が風を追いかけていく
白いページにやがて日が傾き
それぞ ....
頭かゆい、みそがかゆい
黙っているとしんどいが
声に出るのはうめき声いいたいことは
あぇお

ひとを呼ぶ?
救急講習みたいに
ヘルパー講座で習った
でも、始めてなんだ
毎日
いつで ....
僕はマイク
かわいいといわれる
僕はマイク
寒いのは嫌い
僕はマイク
いつも眠たい
僕はマイク
気ままに生きている
僕はマイク
撫でられると気持ちいい
僕はマイク
喉を鳴らす
 ....
いつかきみと、


ぽえむ坂上で。



********************



世界中のすべての坂道を


世界中のすべてのくだものが

 
転 ....
水曜日の、朝
雨の、海
ここは、底。


数え切れない水曜日が
既に溢れはじめてしまって
数え切れない雨として
朝を打ち消している
あらゆる残り香が
あ、香りではなくな ....
ないているのです
きみは やさしいから
わたしが なくと
ないてしまうでしょう

ふれていないのは
くちびるだけなの
こぼしていないのは
きもちだけなの

ららら
きこえています ....
こうやって、ね
もちあげたら
そうしたら、ね
おっこちてきたんだよ
ぽた、ぽた、
って
おっこちてきたんだよ


ぼくが
うちゅう、みたいな
まっくらで
つめたいところ、
り ....
言葉の着ている服を

次々と脱がしたら

すっぱだかの 

あかちゃんのようになると

うれしい

そこで 本当に 脱がしてみたら

おじさんの すっぱだか

まあ もとは ....
ぬくぬく するのは
ふあふあで ふかふかの
きみの ながれぼしが
わたしの うでに
すとん、と おちたから

きみのまくらもとにも
わたしのうた そっと とどきますように
ながれぼし  ....
やはり悲しいあなたに
ぜひ伝えたい言葉は 無かったので
あなたのそばで 黙ったまま
気持ちのいい日射しに
そろそろ寒くなってきた足を
ぽかぽかと 暖めていました

あなたも やはり黙った ....
あしたは あさってを みつめて
あくび している
そして きょうは?
うたたね しているに ちがいない

ちくたく ちくたく
すすんでいく じかんのなか
ふたりの ちく と たく の
 ....
暖色の山の合間の分岐点開花未遂で冬がはじまる


先輩と呼ばれし秋の公園の噴水近くのベンチにも冬


少年が少女に呼ばれ午前二時 雪の黒さを確かめている


ひとひらの雪を蛍とたとえ ....
母国語を持たない人々の
差し出す別のコトバが
手渡されたそのとき
息吹の記憶をよみがえして
ひとときある音色をなす。
申し分なくうつくしい

海の夕焼けを

石段に もっそり座って

眺めています

終わってしまって 始まらない物語と

始まってしまって 終わらない感情を

かわるがわる フィ ....
僕たちがいたきのうは
宇宙人に侵略されてしまっています
ちょっとだけ
感覚というか価値観というか
いや
きっと時間がずれているのです
はち合わないのはそのためです
よかったですね

 ....
雨粒が窓に絵を描いてる
知らない名の花
知らない名の鳥
遠くからやってきた雨粒が
空に溜まった夢を運ぶ
きもちは こつん こつん ぶつかって 
ときには ほろほろ
ときには ゆるゆる

しゃくしゃく せまって
からから まぜっかえす
ときおり はしって つむじかぜ
りょうてで つつんでいる ....
とおくへいってはいけません

うん ママ 
    わかったよ ママ


あしかドン、あそぼう
    うん。あしかゴン、なみをとんでね
あしかドンはじょうずだなぁ
    あしかゴ ....
みまもっているのは
きょうの あんしんかんなのです

そらは たかくて
あなたは とおくて
しんなりした くもが ゆれています

どこかで つながっていたいのです
この くうきの した ....
リリ
リリリ

右か 左か
はたまた
過去か

オカエリナサイ と
君が鳴く

膝を抱えた
あの夜を

忘れたとは言わせない

のぼりの傾斜
つづく

遠くで
  ....
悲しみは
すーっと空に昇る僕の目から
からだを失って
見た
点の犬

犬の悲しみ。僕の
悲しみは、毛波の温もりに触れながら滑りおつ
君はどこの犬?
汚れてる
ざらざらきれい

 ....
悲しい放物線を描いて
辿り着くこともない場所へ運ぶ
何度も何度も通り過ぎる中央線はすでにすりきれ
肌が剥き出しになっている
放り出された足は何かを抱えるように小さな弧を描く
軋む音は誰の鳴き ....
君は 夜の公園で

ブランコをゆらしながら

待っていました

ひとりで


でも 君は ほほえんでいたので

わかりませんでした

君が ひとりだと


いまも 
 ....
こんにちは、僕はサボテン2号。

僕は待っています。

こんにちは、僕はサボテン2号。
僕の猫しりませんか
行方不明です
指名手配にします
探してください
どこへいったのでしょう
わかりません
どうしていなくなったのでしょう
わかりません
僕が何かをしっていそうです
そ ....
こんがらがった むつかしい きもち
すれちがっていく つむじかぜに
ふりかえりつつ かたを すぼめ
どこにも ひらいては ゆけない

げんざいち しめしては
また たちどまり
せ ....
皮膚のすぐ下は清冽
流れゆく血が私を
結びつけているのだ
家と人と肉と そして
全ての生きているものたちと


血によって私は
辿り直されることを許す
血によって私は
絶えず内 ....
紺色の空
今宵の月
雲の{ルビ山脈=やまなみ}
今宵の月
メープルシロップかけて
食べてしまいたい
まぁるい まぁるい
今宵の月
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2号- 半知半能携帯写真+ ...11*04-10-31
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