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今日が終わりそうな海を泳ぐ
振り返れば
世界を見てきた波
ゆっくりと押し出すように
風と泳ぐ
このままどこまで泳ごうか
波交差の信号は青
どこまでも青
波は
見えない雨を連れ ....
うす曇りの今日
鳥の話し声
窓を通り抜け床に寝ている朝
音無く昨日と交代した今日は
明日と交代するその時までお役所仕事にせいを出す
あの、床に寝ている朝の子も
2時間もすればころこ ....
晴れた空に飛行機雲は良く似合う
それはひっかき傷なんかではなく
芸術的な一線だった
平行して烏が行く
気まぐれな夕の芸術は
烏がなぞりきるまで残ってはいなかった
何人見上げた?
....
耳に
時計の針のカチカチが刺さるように聞こえ
夜闇が朝にとけだして
クリープみたいなころ
役目をこなしているカーテンは
徐々にいろを変えて身じろぎもせず
私は
ひとりで世界に ....
今日はあまりにもいい天気で、つい目を細めます
白いガス状の雲から、地球を覆う空の青へ
境目がわからず綺麗に空へ
言葉足らずの私は
なんて綺麗な空だろう
こんな月並みな言葉しか ....
あの
しろまどのむこうにふくかぜ
それがうみにきこえるんです
ちいさなゆきが
ぽつりぽつり
ふゆうみのなきごえ
あの
しろかべにすけてみえる
てんてきのくだ
それがくものいとのよ ....
白 しろでした
私の見えるものといったら
白灰空と窓のがくぶち、それに白壁でした
目を閉じて開いてみても
空はしろでした
少し機嫌の悪い 使いふるされた絨毯がひいてあるだけでした
....
船がゆっくりと流れていきました
振り返ると瀬は遥か遠くなり、手の平に乗るほどでした
瀬には重いものを全てを置いてきました
軽い思い出なんかは頭に入っていたので、置いてくることはしませんでした ....
おじさんが空へ近づいていきます
電線の機嫌を伺いながら、優しく修理しています
今日の空の色は、まだ冬のまま止まっていて
春に駆け出すにはまだ白過ぎました
ホテルの大きな煙突換気口から、 ....
僕が行く。
片手の平を道路にぴったりつけ、よっと逆立ちをする。
逆さの足は宇宙が吸い込んでいくように、空を飛びたがっている。綿パンのはためき。
そして、右手に力を入れ、道路を押す。ふわりじゃ ....
今日はぴりぴりと夜 静けさが集まる冬の夜です
加えて寒さも仲間に入るようで 足元の雪はぎゅむぎゅむと音をたてます
寒さは星を磨くので 星は喜んで配置についていました
そんな帰りは ぬくもりが ....
人工宇宙が日にさらされ 影を落としています
夜になれば 足元をこうこうと照らしだします
星の影は音もなく 黒く動くのです
オレンジ色の雪になったら
あの人を迎えに行こう
おいしい空気を用意した
あの家へ一緒に
涙を流しました
それは雨のせいでもなく
バスの乗客のせいでもなく
流れるものに気がついたのは
口へと水の感触がしたからです
し ....
朝の白い光 昼の強い光
目にはちょっと強すぎる
好きなのは
やわらかくなった午後4時からの光
暮れ空色の空からはやわらか粒子が
自分の分身はどんどん伸びて
勝手に離れて遊び ....
空が一人で降りてくる事の無いよう
山がいたりします
雲が寂しがらないよう
風が一緒に流れます
木の幹が温かいよう
日が優しく話しかけます
全部優しくつながってる ....