私は根無し草
私は風来坊
私の行方は
誰も知らない。

でも気持ち良いんだ
僕は自由なバタフライ
私は突き進む
私は動くもの

NEVER GIVE UP!
祈り、語り、聞き、従 ....
何処までも続く涯の無い青空の下に/

何処までも続く涯の無い青空の下に埋もれたまま
彼は独りぼっちで数と戯れていた
無数に飛び交う数字と記号を捕まえては空白を埋めて行き
それが正しいかどうかを確か ....
骨身惜しまず、働いたあの頃を振り返る日々
―――そんな気色ばむ日常に嘯く日々はもう老いた

連れ添いふたつの撓み軋む感情を
――――諌めるように
律動を産み落とす篝火を手に
――――掲 ....
ここに来てもっと時間が欲しい。自分の時間が。
寝れなくなるまで寝ていたいし、起きていられなくなるまで起きていたい。
ブッ飛ばしても行きたいし、ダラダラとくねらせてもいたい。
いつまでも慎重に ....
操作されるのは

コントローラーがついているから

敵はどこだ味方はまだかと

そんなこんなしている内に

独りきりになっていた

可愛く写真に写ろうとしても

いつも笑顔には ....
仲間たちがいとしい

漫画で

謝りたいと感じている、

これを感謝と言うのだろう、

というのがあった

だから仲間たちに感謝している

この仕事をフィニッシュさせるために
 ....
水のない水槽の中で
ただじっと空を見ていた
泳ぎ方を忘れた魚たちには
青の区別がつかない

水のない水槽の中は
水がない分だけ騒がしい
自分の鱗のはげ落ちる音にすら
耳を塞ぎたくなるほ ....
ほうりこむ
可能性を海に
可能性の海に
過ちが沈む
確かだった気持ちや
不明確なままの関係が
仄暗い重力に揺れながら
ゆっくりと底に横たわる

私は海辺を去る

そして
 ....
戦争のイメージは真夏の闇

前世からのごとく鳴いている蝉ども


宇宙の闇じゃぼくの根っこが泣いている


いま帰宅しました

どっさり疲れたいちにちでした

だれかに弱音を ....
なにやら窓の外がやかましくなった
「今こそ」とか
「ともに」とか誰もが叫んでいるような

ここにしゃがみ込んで久しいし
一見自由そうで実は窮屈な姿勢にも慣れっこ

目を瞑っていれば何が起 ....
なんだか懐かしい晴れ間 太陽のもとなのに水の中のような
切り落とした断崖から現れたのは夏だった
緑は黄色く笑い 雲は水の空にとけてゆく
遠くで見ている陽炎が意識を惹きつける

  誰かの窓で ....
新しい変革を求めて

探すのはナポレオン

いったい彼の辞書には不可能という言葉は

載っているのだろうか

悲しみを越えたらそのさきに

何が待っているのかな

一回だけ叶う ....
淫らに、露出した仮想の小窓には
時と場所の不明な青空と、
見えざる航空機による白い猛毒の軌跡――
ながく留まる筋雲状の航跡が表示されていた

≫いわゆる、薬物や病原菌等の散布。

僕たち ....
「見て、B-29よ。」

一九四五年のある夏の日、
私の頭上にあるのは夢でも希望でもなく
死神の翼でした。

終戦間近、戦火を免れ長閑さの残る片田舎の少女だった私に
戦闘機の名前など区別 ....
生きるも地獄
死んでも地獄
辛いだけの世の中を
思いのままに駆けてみて
精一杯に生きてみて
やるだけやったら
その後は
野に首(こうべ)を垂らして
大地を枕の
野垂れ死に

野に ....
わたしが生まれるよりうんと昔に
他界してしまった母方の祖父は
実直で陽気なひとだったと言う


わたしが高校の制服に袖を通して間もなく
他界してしまった母方の祖母は
大変に気の強いひとだ ....
意識が情(こころ)を脆くするから
私は道化師を演じてしまう
この微笑みは仮面でないと
貴女に伝える私は
いつになくおどけている


ただ、眺めていたい
罪人と罵られるのは
きっと発育 ....
風を受けて
ふいに
ことばが途切れる
頷いた
眼差しの
彼方には
夏の空の
積乱雲が
まばゆい

音楽のような
やり取りが
耳に心地よくて
話し声が
音にしか
聞こえない ....
真っ白な空白を
何かしらで埋めていくのは
それはそれで楽しいが
少し勿体ない気もする

雪の日の最初の一歩のようなものだよね

と微笑む君のキャンバスに
僕が描いていいものか
少し悩 ....
カミナリが鳴ると

暗いお外は夕立のおと

リビングのテレビは

昭和四十年代の時代劇

はんぶんに切ったメロンを薄い皮にして

セブンスターの吸い殻をそのなかに捨てた

暗い ....
やわらかな慈雨が

この岩に穴をあけたのです

どこからか種がやってき

うまい具合な風や雨や光だったのでしょう

穴から松が生えようとしています

教訓を見出だしたい訳ではありま ....
テーブルの上にはボールペン
こいつで詩を書こうと思っていない

手はコントローラーを握ろうとせず
考えながらタバコに火をつけると眠くなく
誰からも相手にされないと思っていたらしい

窓に ....
始まりの前の闇
映画はすでに
始まっている
フィルムが
回る前の
見えない
時間が
闇を
生き生きとさせる
次々と
現れては消え
記憶にすら
残せない
微かな痕跡が
薄く折 ....
愛よ


おまえは道端の石ころみたいに
でしゃばりもせず佇んでいる



それは
太陽の光をたくさん吸い込んだ布団
使い古して先の曲がった万年筆
おどけた瞳を持った豚の貯金箱
 ....
くちびるに触れるか触れないか
そんな軽妙さがおとなの分別ってやつだから
コミュニケーションの難しさとか真面目に考えてはいけないよ

古きよき時代であれば
裸足では歩けないほど灼熱の砂浜で
 ....
目を閉じたままで眠りにつけるのかと
ぼんやり思っていた
あいつは今ごろどうしているんだろうと
そんな気がした

古いアメリカのロックバンドだったけれども
幼い頃の祭りの景色が蘇り
スピー ....
神の妨害がゆるされるのなら

この身を捧げることなんて

鉄と綿を天秤に架けることくらい

結果はわかっていたことだった

地下鉄の階段から見上げた

地上の灯りはとてもましにみえ ....
猥雑な人の群がりを かき分けて
もう黄昏も過ぎ 日の落ちた道を
母と歩き続ける


露店の賑わいに 目を奪われながら
境内を目指し 参道を歩き続ける


子供の頃は 参ることよりも
 ....
空が少しずつ
今日を飲み込んでいく

よかったことも
わるかったことも

ごくんっ
ごくんっ

残った思いは
真っ黒に塗りつぶして

リセット

ベッドに入ったら
羊 ....
星は瞬きを禁じられ
月は白む空に輪郭を透かす
夜が死に
朝が生まれ落ちるまでの
混沌と森厳に漂う

四海の色を数える頂
一瞬は濃淡により誓われ
時は不動のまま移ろう

雲 ....
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