優しさを貰うと
優しくなれる。
愛を受け育つ
愛を与える毎日。

感動すると
行動が産まれる。
優しくされると
元気が出る。

優しくされると
やる気が出る。
優しくされると
 ....
撃て 撃て 浄化の雨眠りの中で


暴風雨 窓たたく音が心放つ


しんみりと更けた夜に点る霊
切ない夜を波濤の数だけこえて
やおら滅びゆく貌(かたち)のように虚しく、
何処までも果てのない君とともに
歌うべき僕たちの言葉が見つからない

伏せた漆黒の虚しさは朝日を浴びて
いつしか濡 ....
もうずいぶんとむかし

あなたはたしか
「砂漠のなかで金の粒をさがすようね」と言った
僕はそれはちょっと違うんじゃないかと言いそこねた

きれいな空をそのままうつしたような海の
ちょうど ....
糊の効いた藍染めをくぐり抜けると
石鹸の香りがいらっしゃいませと迎えてくれる

散歩の途中でみつけたお風呂屋さん
モクレンの香りに誘われて迷い込んだ小路
朝夕通っている駅前通りとはさほど離れ ....
銀色のトラップが巡らされた森の中
ラピスラズリが妖しく光を放つと
遠吠えするサボテンやおしっこ臭いキャベツ人形たちが
深い眠りから目覚める
           *
レムの端っこで危なげなア ....
彼女の寄越す手紙には
決まって
花びらが添えられていた

『書簡の柩』


それは時に
桔梗であり
朝顔であり
胡蝶蘭であり
種類は定まらず
時には花びらだけでは
何の花か解 ....
神の国はさながら

サバイバルゲーム

とことんやってみなければ

分からない

与えてようやく

見えてくるものがある

リトマス試験紙のように



そ ....
単純に切なくて苦しくて
心は空へと届きますか?
何時でも何処でも失える
抱きしめただけではすぐに壊れて
冬の波打ち際
引き寄せられて
様々な想いごと
失って消えるだけ


夏に見た ....
大気は徐々に枝垂れ流れ
紫色に染まってゆく
雑踏は過去のものになり
ほのかな灯りも音を持つ

乱反射していた人工のひかりは
次第に少なくなってくる
大気は更に厚みを増し
地上 ....
わかちあう わたしは
みんな わたしたち

花をわかち
春をわかつ

街をわかち
ふるさとをわかつ

笑い声をわかち
淋しさをわかつ

本をわかち
音楽をわかつ ....
彩りと彩りがひしめきあい
ぼくはお茶をすする

うすくれないに緑が混じり
きれいなまだらの葉桜は
そよそよそよと風に任せ
勝手気ままに踊り舞う

ちょっと目線を背けてみれば
だらりの ....
散ったさくらを 追いかけて
やさしい手のひらが咲く


痛みも 悲しみも 別れも
あなたのくれたものなら


何一つ手ばなしたくは
ないのですが
 



白い手のひらにのせて
すべ ....
ここの夜もやがていつか眠るだろう
時が満ちてくずれ落ちる頃だろう

ただのFreeway Drive 昨日の続き
ただのFreeway Drive 気の向くまま

肩落としてないで
 ....
足下の花びらが
しきりにバトンを渡そうとする
あなたも咲いたらいい
そう言っているのかもしれなくて
ただただ季節はめぐるから


がんばれない
そううつむくあなたの額にも
舞って ....
あの頃
私は叙情の生き物で
君の全てが詩歌であった


差し出された手の平に
丁度良く収まる
この手を乗せると
合わさった部分は
いつもほの暖かく
淡い色合いの空気が
ぐるり ....
遥かここまでやってきた

僕は僕を忘れそうになって

雨の中
立ちすくむ

胸に渦巻く想いを
吐き出したくて
葬りたくて

だけど言葉が足りなくて

そしていつも
恋にすがろうとするけど

今の僕は
 ....
{引用=濡れたアスファルトに
まぶしい太陽
蒸発する匂い

恋しい
恋しい
夜の虫


お祭りが終わって
少しだけ冷めた
熱がおこす
ちょっとした過ち
冷静を気取って ....
このところちょっと体調悪くて
なんにしても
弱気がちな自分に気付いてみたりする

元気なときなら
生になんて執着しなくて
潔い
そんなことばの良く似合う心模様だったはずなのに

具合 ....
寄せては返す波の連続
満ちても荒れても
規律正しい
君の横顔を思い出す

海みたいな塩からい
あたしの涙

飲まないでいい
優しい笑顔でいて

正しいということを
身体で感じて ....
花びらひとつに夢ひとつ
風に吹かれて流されて
花びらひとつに愛ひとつ
あなたに届けと願います


すらりと伸びたスイセンの
葉っぱが風になびいてタクトを振れば
ラッパが奏でる愛の歌
 ....
あなたが残して行ったもの

俳句を連ねた小さなノート
表紙がぼろぼろになった聖書
漱石の「虞美人草」と
若山牧水の歌集
壇の上の 薄い写真の中の
やわらかな微笑み

かつてあなた ....
その横顔は
花びらのようでした

春風が、ふわり
いちまい
また、いちまいと
面影を其処此処に
舞い散らせます

花吹雪が、ゆるり
上になり
下になりながら
音階を柔らかく
 ....
朽ちた木屑のかさなりを
踏みふみ
つづら登る春の里山

行く先々を導くように
萌える山吹
ふとした足元に
大人しくうつむく
鈴蘭の白、きみどり
ひとつひとつの
光りの具合を確かめる ....
冷んやりした部屋の
窓際に椅子を置いて座る

裸電球に照らされた
オレンジ色の壁に
魚の形の滲みが付いている

じっと見つめていると
風が梢を揺らす音に混じって
足音が聴こえてき ....
少年は

絶望のなかで

差し込む月の光が

僕をどこかに飛ばす

流れているのは人か風か音か時か

ただ舞い散るのは夕暮れの茜色の風

もうどこにもない世界の忘れ ....
宙に打つ
神の標
春のしるし

幾重にも
幾重にも
彩陰を重ね

時の無い静寂に
さやけき歌の
無間に響きわたり

夢幻うつし月に映え
淡きは命か
ゆるやかな風に揺れ
 ....

水溶性の喧騒に混じり入る
マーブル状の
夜の鳴き声

脈が終わって、それでもなお
時は余る




疎林のまばらを
記憶で埋める
蔓はどこまでも
遠く伸び

驟雨 ....
さわらないでと
胸に茨を抱きかかえたまま
叫んだね。

マゼンタの色の野ばら
きみと、ぼくの

灰に涸らされてゆく喉で
必死に歌っていた僕ら

君は僕に蕾ひとつない
花冠を作って ....
夕焼けは
心がちょっと
キュッとなる

日が沈む
なぜか寂しさ
湧き出して

明日もまた来ると信じて帰り道

1日の終わりにちょっと振り返る
私は何を残せたのかな
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