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木枝の奥に不意に現れた 地図に無い池
罪を犯す少年のように鏡面を覗けば
きらきらと吹き寄せるきのうのかけら
雲を映すかの白いまなざしが
渇いたように君を見つめる
淡い草を分けて水に入って ....
ゆく雲が
君を求めてのばした蔓から
ふわりと咲いた雪の花びら
彼方を白く染めるものの
ひとつひとつの小ささを
ひとつひとつの儚さを
まるく含んだ湿り気が
花の波に匂いたつ
....
透明な風が
ぼくらを包む
夏の香り
夕暮れの風
きみは
笑うけれど
ねえ
今一瞬だけ
真顔で言わせて
きみは
きみのままでいて
きみのすべてを
ぼくが肯定するよ
無理しなくて
いいから
....
蜻蛉が雫に映るとき、
雨の一粒一粒に
空は宿る。
濡れては飛べぬその羽は、
悲哀の純度で透きとおる。
雨の最後の一滴が
蜻蛉の羽に落ちるとき、
無数の空は連なって
ひとつの空を ....
星は瞬きを禁じられ
月は白む空に輪郭を透かす
夜が死に
朝が生まれ落ちるまでの
混沌と森厳に漂う
四海の色を数える頂
一瞬は濃淡により誓われ
時は不動のまま移ろう
雲 ....
眠れない夜を
乗り越えて
カーテンを
開ける
おはよう
朝が来たよ
今日も
世界は
美しいよ
ちゃんと
地球は
回ってるよ
カリッて
あたしの殻を
割って
中から
とろんって
あたしが
溢れ出すから
{引用=
ハイビスカス
なき濡れる ハイビスカスよ 咲かないで キミに会えない 夏はいらない
「あいつって…」 噂話が 気になって ゆるゆる溶ける チョコレ ....
改札口をでると広場は薄暮で
ほの暗い木々のなかに雀たちが鳴き渡っていた
こんな時間帯に、風にあたっているなんて、いつぶりだろう、
ベンチでたばこを一本燃やす
決然とベンチから立ち上がる ....
こころ変わりするの
たぶん夜ね
雨の記憶を
すみずみまで
湛えて
夜毎
こころ変わりする
そらのいろに
染まってゆく
悲哀の音色と光の乱舞が
互いを完全に打ち消しあって
零れ落ちた沈黙に
回転木馬の夜がくる
めぐり、とまる
とまり、めぐる
繰り返されてきた物語はその結末 ....
頭がパンクしそうなとき、ぎゅうぎゅうに詰め込んで容量オーバーなとき、泣きたくなるとき、
君の力をよく借りる。
優しくってひたすら甘やかしてくれて、思わずホッとする。他の誰にも見せたことない面、君には ....
わたしの中の真昼の闇
闇の中の狼の虹彩
虹彩の中のおまえの影
ふるえている
耐え切れない心を
掻き毟るための
1/4拍子を宿した指先
どうかわたしの爪を切っ ....
わたし
脳が絶え間なく
考え続けてる
こころがたゆまず
感じ続けてる
止めるすべはない
青空
雲がゆるやかに
ゆるやかに
風に流されてゆく
風
だから、
次 ....
いつぞやの朝露に綻んで居たのだが、
思い込みではないかと揺らぐほど
呆気なく潤いは早々に太陽が持ち去った
赤黒い夜明けの曙にいきり立つ蒸気が射光の糸に捻り寄るみたいで、
....
6月4日AM0時05分
玄関の鍵をあけ、
わたしを窮屈な女に閉じこめている
ストッキングを脱ぐときが楽園。
爪をひっかけて伝線、
1回500円の過ちにイライラする。
....
重なりあった
意識や
重なりあった
鼓動が
不意に 離れていって
また
落ちていく
蒼い 闇に
情けはなくて
ひとりを望んだ
僕を 責める
そこそこの底にはいつも君がいて
そこそこの底ではいつも雨
そこそこの底の君が濡れないように
そこそこの底までおおう傘をひろげる
闇にも鮮やかな黄色い傘に
金の糸で縫いつけた心星が
そこ ....
遠い記憶
あのひとが
言ってくれたコトバ
キミの存在価値は
ボクが認めるって
信じよう
覚えておこう
このそらの下に
あのひともいる
もう二度と
会えなくても
キミのあいさつは
風が頬をなでるみたいで
キミの哀しい歌は
心の奥で優しく響いて
キミの世界には
朝露のひとしずくにも光があふれてた
風がやんで
歌もやんで
静まり ....
{引用=つかめない キミの正体 月と知り 浅い夢に まどろむ夕暮れ
....
緑さえて
花もえて
光こたえる
音きえて
時たえて
心ふるえる
君にあえて
君にあえて
高く飛べなくてもいい
少しだけ
飛び上がるくらいでもいい
ハネはいらないかな?
大きく息を吸って
まぶた閉じれば
信じられないほど
遠くへ ゆけるんだ。
ひとは
ただ、泣きたくなる時がある
そらも
ただ、泣きたくなる時がある
ひとしきり泣いたあと
ふと見上げると
虹が出ている時がある
そういう時はたいてい
晴れた ....
そらまめ そらまめ
ぎゅっと つまってる 大地のちから
ぎゅぎゅっと つまってる パパの汗
ぎゅうぎゅう つまってる ママの愛
ぎゅうっと ....
寄せる波に向かって
心の潮「A/アー/(ラ)」の音を放つ
わたしと海はパラレル
返す波からは原始の抑揚
「G/ゲ-/(ソ)」の音がかえってくる
海は ....
あさとよる
うみとそら
砂浜は境界線
ふたつでひとつ
よせてかえして
あいまいに笑ってる
目はふたっつ
耳はふたっつ
瞬きのためいき
ふたつでひとつ
すってはいて
風が遠くを ....
あなたと知り合って
何度目の春でしょう。
どうしていますか?
お変わりありませんか?
たとえ、
相変わらずでも構いませんよ。
少しくらい変わり者な方が
楽しいじゃありませんか。
その方が私も安心で ....
高く透き通る
青に終わりはあるの…
渡る風は白く
雲に筋を描いて
幾千の刻が
風化を促した記憶
離れた指先に残る
遠い微かな傷み
僕らの虹に
静かな微笑みを
幾千の刻さえ消せなかった
あ ....
時間があるなら桜の名所にご案内しますよ
待たせていたタクシーで駅ではなく桜の名所、展勝地にゆくことにした
運転手さんの話を聞いているうちに展勝地につく
北上川の土手道2キロに1万本の桜がつらなっている ....
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