分かち合うことが
人と人との繋がりならば
いずれにせよその繋がりは
細い糸の様な物であろう
ヒステリックな世界の背景は
いつしかアメーバによって
浸食されていく
....
悲哀の音色と光の乱舞が
互いを完全に打ち消しあって
零れ落ちた沈黙に
回転木馬の夜がくる
めぐり、とまる
とまり、めぐる
繰り返されてきた物語はその結末 ....
遅刻しそうになって
朝食を喉につめて
走って小学校に行く
教室に入ったとたんに思いだす
今日は図画工作の日だ
先生から新聞紙や糊やハサミや色紙を
持ってくるように言われていた
ぼくは ....
ひだまり食べてほっぺた膨らまし
オイラも妊娠5ヶ月になったお腹をぽんぽこぽん
メタボメタボとお騒がせも
そよぐ風が気にするわけでもなし
河川敷は川の流れに追いつけ追い越せと
ジョッギング ....
心が安らぐ時間
カラスが鳴き
カカシが笑い
トンボが踊る
大きな太陽
小さなアメンボ
なわとびもって
弟の手をひく
幸せな時代
幸せな心
純粋な時間
愛に満ちた生活
....
かげろうみたいに揺れていた
道端に咲く花の名前を知らなかった
うつむきながら歩くのは
暑いからではなくて
探しものをしているから
交差点で泣いている少女を見かけた
優しい言葉をかけ ....
ある赤ちゃんは公園で
暖かい風に吹かれながら
ベビーカーから見える青い空を見上げる
ある幼稚園児は
ジャングルジムのてっぺんから
人より少し高い所から
雲がゆっくり ....
白い壁に掛けられた
金の額縁には
名も知らぬ画家の描いた
淡い水彩画の少女
朝の光に透けながら
すきま風に膨らむ
カーテンの窓辺に佇む
黒い瞳の少女
日々多くの人と ....
そこには愛が無い
愛を感じない
私は嬉しくない
私は苦しい
自分は良いと思ってしていても
私にとっては嫌な事
セクハラと同じ
人の気持ちが分からない。
人の心を玩ぶ
私は暴言 ....
夢の続きを見るために
ぬぐいきれない
やさしさに染む
夜に泣き
夜を咲かせて
また夢になり
夢の続きを見るために
つかい慣れない
火に冷める
いつからか
....
喧騒のなか
細い雨のメロディ
梢にしがみついて
姿を変えてみる
みんな
どこへ向かうのだろう
遠い、稜線をこえて
あしたも、あさっても
きゅうに
手をつなぎたくなって
あなたの ....
そうかこれからはもう
小さな公園で手をつなぐこともなく
いつまでも手を振って明日また会うことを
誓わなくなるんだ
僕らの道は花
風にゆれておぼつかない
緑に光る茎や葉っぱ
時々は誰か ....
月夜に犬を連れて散歩に出た。
境川という神奈川と東京都の県境に
流れる川の畔を歩く。
橋のたもとまで来ると何やら小さな生き物が
何匹も橋の隅をぞろぞろ動いている。
アメリカザリガニだ。
....
父が死んだ
些か早い気もしないが
今は小さな白い灰でしかない
小さい頃は
父と網を持って蝉ばかり捕まえた
その後50円握りしめ市民プールに行ってかき氷 ....
ずん、と重くて
食べづらくて
あーもうめんどくさい
でもでっかくて
うんとあまくて
食べ終わるころには
しあわせ
頭がパンクしそうなとき、ぎゅうぎゅうに詰め込んで容量オーバーなとき、泣きたくなるとき、
君の力をよく借りる。
優しくってひたすら甘やかしてくれて、思わずホッとする。他の誰にも見せたことない面、君には ....
遠くから靴の音、口笛の音かもしれない
僕は歌うかもしれない
だれにも聞こえない、見えない歌を
詩はあまりに裸すぎて
隠さなきゃならない気持ち隠しきれなくて
ポストは赤くて僕は ....
*
もしも…
この世の全てが
この掌すり抜けて行く風の内に
記憶を留めるのであれば
私は此処に居て
風を嗅ぎ
風を聴き
風を噛み
風を観て
ただそれだけを糧に暮らすだろう
*
もしも ....
口喧嘩したとしても
仲直りの機会とか窺うでも無く
当たり前のように手を貸してくれる
たとえばそれは
洗濯物でふさがった両手のかわりになってくれたり
ちんちん鳴り出したやかんをコンロから下 ....
毎日同じように
思い出を
過去に追いやる
昼間の温室
外側から見えるのは
ずっと小さかった頃の
私の影
錆びた鉄骨の湾曲と
陽に焼けて
曇りのある硝子
の 青空と積乱雲を
見 ....
一つ仕事を下りるのは
大変な事
会社は儲けが絡んでいる
人的配置
関係者の生活
体の保障が掛かっている
一生をダメにしたくない。
後には引けない
口は災いの元
日頃の言動が
難 ....
世界はきっと一つじゃなくて
百億を優に超える数ほどあって
生まれては消え
生まれては消えを繰り返し
今、この瞬間にも
新たな世界が現れる
それは君だけの世界であり
これは僕だけの世界であり
そん ....
{引用=群をはなれたライオンと
群にはぐれたシマウマが
サバンナの真ん中で出会った
孤独で飢えたライオンと
恐怖に満たされたシマウマ
見つめあう両者は
お互いを理解 ....
じぶんががんばることが
誰のためにもなっていない
未来も含めて
誰のためにもなっていない
これ以上の絶望ってあるだろうか
言葉はいつも足りなくて
無力感ばかりにひた ....
私はいつになく 私であった。
ぽっつり、と何者かが着地した
灯るように暗く冷え切った脳裡に
明滅する、えたいの知れぬ
記憶でみたされた浴槽に身を沈めれば
水平線で限られた空の
青い深さ ....
わたしの中の真昼の闇
闇の中の狼の虹彩
虹彩の中のおまえの影
ふるえている
耐え切れない心を
掻き毟るための
1/4拍子を宿した指先
どうかわたしの爪を切っ ....
ノックをしても返事は帰ってこない
薄暗い井戸に落ちていくのは
諦めた人達
安心したくていつも命綱を
硬く身に付けていた
辛うじて意識があるうちに
君に会いに行こうと ....
新聞の一面広告の通販に500色の色鉛筆があった
1ヶ月に25本ずつが20ヶ月送られて来るのだそうだ
500色の色鉛筆なんて必要ないとも思えるし
500色の色の違いを見てみたい気もする
20ヶ月 ....
わたし
脳が絶え間なく
考え続けてる
こころがたゆまず
感じ続けてる
止めるすべはない
青空
雲がゆるやかに
ゆるやかに
風に流されてゆく
風
だから、
次 ....
沈んでいた言葉がいま、動き出す
オート構築されてゆく
この手でつくりあげた方程式も
組み替えられていく無情
あたしは頭を抱えているだけ
記憶はつくられた意識の中
あたしらの足 ....
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