すべてのおすすめ
つまらないことを
ひとつずつ重ねて
積み上がったところで
オーブンで焼いた
不満と愚痴を挟んだパイは
意外と良い出来栄えだった
ナイフを入れて切り分け
フォークを突き刺して
....
空が少しずつ
今日を飲み込んでいく
よかったことも
わるかったことも
ごくんっ
ごくんっ
残った思いは
真っ黒に塗りつぶして
リセット
ベッドに入ったら
羊 ....
お別れの日なのに
ホームは暑いし
蝉はうるさくて
機嫌の悪い
顔をしてしまった
じゃあね
手を差し出すのが
精一杯なのに
閉まった扉に
遮断されて
あははと笑った
早 ....
動く景色を
眺めていたら
ぽつんと
ひとりぼっちに
なっていた
将来を想像して
動いてみたら
ココロが
ぺたんと
なってしまい
ぼんやりと空を
見上げたら
どっぷりと
....
どんどん投げ込まれる
変化球を
受け止められなくて
ぽんぽんぽんと
ボールが転がっていく
そんな感じに似ている
会話に耐えきれず
キャッチボールを諦めた
グラウンドに
....
みんな頭の上に
金魚鉢を持っていて
歩けば中の水が
ちゃぷんちゃぷん
揺れている
ときどき
金魚が入っている人がいると
みんなが振り返る
水が濁って
少ない人がいた時は
....
ころころ転がる
ボールのような毎日を
思うように転がせなくて
焦ってしまったり
怒ってしまったり
ぶつけて傷ついたり
気が抜けて凹んだり
それでもまた
弾みをつけて出かける ....
どこから始めようかと
腰に手を当てて考える
片付かない過去と
まだ空っぽの未来
どうにでもなる
なんとでもなる
自分のことは自分で決める
汚れた顔を拭いながらでも
サーカスのピエロが
玉乗りをしているような
安定しない足元を懸命に
バランスを取りながら問う
上手く乗れていますか
泣きそうな顔で
周りを見渡すと
拍手が返ってくるから
....