すべてのおすすめ
東京のアパートの壁に
砂の黄色がかったタイル柄を
写真に撮って張り巡らす
壁の間を進めば
*
共同ホテルの看板はとうとう見つからなかったのだ
小さいだろうから
ヤシの木が顔を ....
テーブルの上にはボールペン
こいつで詩を書こうと思っていない
手はコントローラーを握ろうとせず
考えながらタバコに火をつけると眠くなく
誰からも相手にされないと思っていたらしい
窓に ....
目を閉じたままで眠りにつけるのかと
ぼんやり思っていた
あいつは今ごろどうしているんだろうと
そんな気がした
古いアメリカのロックバンドだったけれども
幼い頃の祭りの景色が蘇り
スピー ....
会えると知って人に腕を振り
たんたんと自分に続けられていく
まっすぐな並木道を歩いていった
変わることのない緑色の木々がそんな道を
どこまでいくのだろうとそびえる
歩いていくかもしれない ....
寂しさの夜を歌おう
ものの寂しさにいつも
消えていくその歌はない
君へと捧げるこの歌を
さび付いた工場の跡地から
寂しさの朝を歌うから
寂しさの歌にいつも
何もあらわれるものすら ....
いつも空に広げて歩いていく
僕は歩いていくということを生きていこう
この胸にあらゆる悲しみをそうすれば
胸に消えていくものたちがのどかな世界をいつも
音もなく広がっている
僕にはその ....
自分を解放しようとする
きりがないから眠ろう僕は
そうすることが一番だろう
僕をそんなことに考える
起きている幼い頃から
その声がしている
海辺に人が立つ
人々の街に
自分を考 ....