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小学三年までと二十代後半を東京で暮らした
いまも出張で月にいちどは東京にゆく
きょうは機械の立ち合いで東京だった
加工テストが順調だったので
そこの社長に言ってちょっと散歩に出る
狭い道に風 ....
正しいことってどんどんヨコ展開してゆくよね

でも

正しくないことってそこだけで止まってしまうよね

ぼくらはなんでこうも

自分を正当化しようとするのだろう

夕焼けまえの青い ....
僕はたくさんのひとを巻き込みすぎている

それでみんなを

幸福にしているのならいいのだが

ついて来れないひともたくさんいた

僕は反省もするし、確信もするし、

でもさいごには ....
月が笑ってら

それがおかしくて

空手の帰り道

おいらも笑ってら

四十すぎて

空手をはじめて

どうなりたいねん、って言うけれど

やばいくらい

汗をながして ....
夏の

匂い

蚊取り線香の匂い

湿っぽい冷房の匂い

熱くなりすぎた樹脂の匂い

アスファルトに大粒の雨

三回以上したあとの女の匂い

虫たちの

みどりの影
 ....
仲間たちがいとしい

漫画で

謝りたいと感じている、

これを感謝と言うのだろう、

というのがあった

だから仲間たちに感謝している

この仕事をフィニッシュさせるために
 ....
戦争のイメージは真夏の闇

前世からのごとく鳴いている蝉ども


宇宙の闇じゃぼくの根っこが泣いている


いま帰宅しました

どっさり疲れたいちにちでした

だれかに弱音を ....
カミナリが鳴ると

暗いお外は夕立のおと

リビングのテレビは

昭和四十年代の時代劇

はんぶんに切ったメロンを薄い皮にして

セブンスターの吸い殻をそのなかに捨てた

暗い ....
やわらかな慈雨が

この岩に穴をあけたのです

どこからか種がやってき

うまい具合な風や雨や光だったのでしょう

穴から松が生えようとしています

教訓を見出だしたい訳ではありま ....
来年のこの日を迎えられないことを前提に生きている

死は怖くはないが申し訳ない気持ちが胸に溢れている

あと一年世界平和でも目指して日々を生きようと思う

あとはお任せだ、果報も訃報も生き ....
50歩進んでは48歩さがってるって感じだ
3歩さがって5歩進む生き方のほうが疲れない筈なのに

誤解もうまない筈なのに

敵もつくらない筈なのに

もう四十なんだから生き方を変えなきゃ ....
彼女と気持ちだけ通じあって

その翌日から鳴きだした

セミが鳴いている

ぼくには妻がいる

彼女には彼がいる

宇宙のからくりのなかで

僕らは愛しあい切なくなる


 ....
札幌の空のしたにあなたを感じます

ウルムチの空のしたに憎悪を感じます

俺は地球のうえで空を探しています


疑われているひとを許したのは

生き方を貫き通したかったからです

 ....
あ、○
満月やんけ
なんも映しよらんが
鏡みたいな○や

あれから何年や?
あれからって、どれから?
そやなあ、ふたりで滝さがしにいって、月見ながら、おまえの半ケツ突いてからや、
はっ ....
追憶が虹を
否、追憶は虹/そのものだ
/追いかけても辿りつけない
否、それは俺/そのものだ

きのう死んだ俺は
きのう生まれた
正体はどこにある


追憶が虹を
否、追憶は虹/そ ....
ぼくの存在は地球にしかない
あの青くてきれいな球体にしかない
夏の匂いのまま貼られたアフリカ大陸
ぼくの存在は
あの青くて半分影のあるあそこにしかない


月にはない

太陽にはない ....
ガストで
ましろいA3のコピー用紙に
ボールペンで
いままで実行してきた戦略を書き連ねていた
そうやって戦略を練り直していた

斜めまえのテーブルで
四人の若者たちがくだらなかった
三 ....
誰もがやり直せることを

その情熱の持続を

誰もがひとりではないことを

奇跡を引き寄せるからくりを

その情熱の持続を

ぼくは証明したいのかも知れない


雨が降る青い ....
灯が川を流れてゆく

灯はたましいだ

青い川を流れてゆく


悲しみが胸や鼻をつまらせる

あなたをコピーする

それをたましいに貼り付ける

あなたが見つめている

 ....
建物と人が

梅雨明けのひかりを

跳ね返しては吸っていた

夏が影を濃くしてゆく

命の闇と宇宙の静けさを

反語のように振りかざして

風が首を撫でている

夏服の透き ....
改札口をでると広場は薄暮で
ほの暗い木々のなかに雀たちが鳴き渡っていた

こんな時間帯に、風にあたっているなんて、いつぶりだろう、

ベンチでたばこを一本燃やす
決然とベンチから立ち上がる ....
久しぶりの天気に気がいってて

あたし首筋に塗るのを忘れた

プラタナスの木陰をえらんで歩いた

もうあきらめながら一日を過ごした

一日にできることなんか知れている

十年かけて ....
曇り空のしたを歩いている

電車に乗っている

お客様に挨拶している

仲間にメールしている

六月の闇は深くなる

雨に濡れた髪はひじきになる

宇宙のからくりをふたつ考える ....
遠くから靴の音、口笛の音かもしれない

僕は歌うかもしれない
だれにも聞こえない、見えない歌を


詩はあまりに裸すぎて
隠さなきゃならない気持ち隠しきれなくて

ポストは赤くて僕は ....
じぶんががんばることが

誰のためにもなっていない

未来も含めて

誰のためにもなっていない

これ以上の絶望ってあるだろうか

言葉はいつも足りなくて

無力感ばかりにひた ....
新聞の一面広告の通販に500色の色鉛筆があった
1ヶ月に25本ずつが20ヶ月送られて来るのだそうだ
500色の色鉛筆なんて必要ないとも思えるし
500色の色の違いを見てみたい気もする
20ヶ月 ....
あいつは家出人とはちがう

もともと家なんかないから

今でいうネットカフェ難民よろしく

ドヤからドヤを渡り歩いて

それでおかしくはなかった

いまなら、ホームレスボクサー登場 ....
恋やら愛やら仕事やら

友やら親やら人生やら

きみはいつも手の鳴るほうへ

渡り鳥みたいにいのちをかけて


宗教やら政治やらではないぶん

ずいぶんといさぎよく

伴わな ....
 耕太ら若手社員は九時から開始する新規開拓ダイヤル作戦に備えていた。
 パソコンの画面をターゲットの会社のホームページにする。
 何度も目を通した商品紹介ネタの模範トークにもう一度目を通す。
  ....
 お客さんのところを辞してタクシーで新杉田まで出た。
 新横浜までの車窓からは灰色の雲と灰色の建物、それと六月の緑、新緑は深緑に変わっていた。

 季節は旅をしている、と思う。
 それは空間の ....
オリーヴさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(34)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
東京のふゆの風- 吉岡ペペ ...自由詩1909-11-12
この袋- 吉岡ペペ ...自由詩709-8-6
このひとを見よ- 吉岡ペペ ...自由詩909-8-5
四十すぎて- 吉岡ペペ ...自由詩709-8-3
夏の- 吉岡ペペ ...自由詩1009-8-2
仲間たちへ- 吉岡ペペ ...自由詩609-7-30
真夏の闇- 吉岡ペペ ...自由詩609-7-28
弾劾- 吉岡ペペ ...自由詩1009-7-24
やわらかな慈雨- 吉岡ペペ ...自由詩1109-7-23
Pray_To_A_Foreign_Star...- 吉岡ペペ ...自由詩609-7-12
生き方- 吉岡ペペ ...自由詩409-7-11
セミの記憶- 吉岡ペペ ...自由詩509-7-10
虚空- 吉岡ペペ ...自由詩909-7-8
あ、○- 吉岡ペペ ...自由詩409-7-6
追憶- 吉岡ペペ ...自由詩609-7-4
存在- 吉岡ペペ ...自由詩1209-7-2
ストラテジィ、ガストで- 吉岡ペペ ...自由詩1009-7-1
青い夕方- 吉岡ペペ ...自由詩609-6-30
六月の花火- 吉岡ペペ ...自由詩509-6-28
梅雨明けのひかり- 吉岡ペペ ...自由詩309-6-28
薄暮のなかで- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...209-6-26
プラタナスの木陰- 吉岡ペペ ...自由詩409-6-24
曇り空が好きな心- 吉岡ペペ ...自由詩1009-6-22
遠くからの音- 吉岡ペペ ...自由詩1009-6-16
絶望- 吉岡ペペ ...自由詩709-6-15
500色の色鉛筆- 吉岡ペペ ...自由詩509-6-14
あした、という思想- 吉岡ペペ ...自由詩409-6-14
渡り鳥- 吉岡ペペ ...自由詩809-6-11
蛇つかいたちの行進(2)- 吉岡ペペ ...自由詩309-6-8
孤独- 吉岡ペペ ...自由詩309-6-8

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