{引用=


最近
ずっと
考えていた

部屋の隅に
うずくまって
考えていた

考えることの
テーマは
その日ごとに
違う

まるで
飽きないように
作られた
 ....
人の気持ちは変わりゆく

あの日の笑顔もどこかに散った

僕だけが阿呆みたいに笑っていた
ダイエット目的にはじめたジョギングだったはずなのに
夢はホノルルマラソンなんて張り切っている

フルマラソンって42.195kmも走るんだよね

あの子の精神構造ってどうなっているんだろう
 ....
眩い光りは衣を重ね
いつまでも消え去らぬ 
それは人知れぬ
夏の海峡の 輝きを増した陽炎
落ちてきた 数知れぬ星達をあつめた天の河のように
静かによこたわる
無数のきらめきは、時を惜しみ
 ....



春を見て
鳥はなんて思うだろう

月を見て
蛙はなんて思うだろう

虹を見て
花はなんて思うだろう

雪を見て
雲はなんて思うだろう

空を見て
木はなんて思う ....
ギザギザしていて不透明
理想とはまるで違う
私自身のカタチ

まあるかったらよかったな
ふわふわだったらよかったな

曇り空ばかりの空模様

うっすら開きかけたって
横向いてる
 ....
風が駅前の野原に吹いている。
野原に生えた野草の葉は
優しくうなずきながら
隣の葉にお辞儀をしている。

風が駅前に優しさを運び
優しさで満ちあふれた
空き地の前に僕は独り佇む

風 ....
}羊水(春)

コイン・ロッカーのコインが着地する
その音を聞いて
呼気をつきはなす
わきまえてなまえを呼んでも
まだないのだから

うぶごえをあげる
こっちへ来なさい、
と あな ....
昔たってそんな昔じゃない昔
筑豊とかの炭鉱では女のひとも坑内で働いていたらしい

上半身裸で乳房丸出しの腰巻き一枚
薄暗く蒸し暑いヤマの奥底で
気の荒い男衆に混じり
掘り出したばかりの石炭 ....
{引用=憂鬱な目覚まし時計、日常へ旅立つ自転車のペダル、決曜日


ぽっかり空いた胸ポケットに立葵を活ける、華曜日


眠れる森に訪れたファーブルたちの欠伸、睡曜日


静かなく ....
奇跡は遠くなる

この殺伐とした風景のなか

干からびたカエルは何を思うか

ヒロインを決める為に行われたバトルロワイヤルは

誰独りとして生き残ることができなかったそうだ

恋愛 ....
独立記念日の夜
祝いの祭
星明りの夜空に光の花が舞い散る
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―― 祖国という明日をもとめ ....
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ページをめくって下さい
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あなたはこころの深部に釘を ....
にげてきたので
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何から逃げてきたのか
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意味ある人生
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六月の風
どこかにする
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7日に蛭木の浜に下りていき
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 たった一本の卒塔婆のように
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 今にも昂りそうで昂らない
 噴き出しそうで噴き出さないそれを
 ひたすら見守りつづけて幾星霜も過 ....
あるきっかけがあり、「詩集を自費出版しよう」と思い立ちました。
今後どなたかが詩集を作る際に、何か参考になったらいいなと思います。

詩集を作る時にはまず何をするかと言いますと、

・詩集の ....
ある日、詩集を作ろうと思い立ちました。動機は単純で、同人の方がほとんど詩集を出していてうらやましいのと、書き始めて6年くらいたったので、区切りとして出してみたい。ということなどです。
以下、日記風に ....
朝の陽射しは太陽のあいさつです。

過去にも未来にも生きる場所はないから今を生きていたりする。

好きな場所 雨上がりの空の下、虹の端っこ。

空が暗い でも月が眩い これを夜って呼ぶの ....
四つ角に生まれた風が
光になって踊っていました
六月の紺碧 空の下
オークの木のどの枝たちも みな夏に呼応して
新緑に色づく

私は、これが最後だと思うのに
あなたは、いつも明日を口にす ....
いつ果てるかわからない
通学路の行きつく先について考えていた
履きなれない道で靴擦れを起こして泣いた
あの時頬を叩いたのは母だった

空を水色で塗りたくれば正しいと
押しつけられたような気 ....
いえない
瞬間の幾ばくもない
はじまりの景色をみている
あなたと
あなたの埋没したいちぶ

いつかの話をすると
やさしさと平行した姿がみえる

反映した
二度目のきせつに
いえな ....
海の向こうから来た手紙
躊躇わない見慣れた文字が、
心に触れるのです
確かに
生きる意味があるように
昔を思い出す、力が湧いてくるような

元気でいらっしゃるのですね
少し怒りっぽい
 ....
忘れられた小さな空がある。

初夏の風を受けて
駅に続くなだらかな坂道を
歩く途中にある
金網のフェンス越しに

名も知らない花の群生
赤紫の小さな花を
背の高い茎にたくさんつけなが ....
硝子造りの七色都市構造が、瞬間的大瓦解を経験した夜明け
かつてない沈黙と瓦礫の地に、透明な砂がきらめき流れてゆく

ひときわ目立つ明星の下、
青く波立つ薄い硝子板に挟まれて
銀の髪もつ鉄製の ....
宇宙へ打ち上がる星になりたい
ジェットエンジンなんていらない
魂を燃やして空へ
真っ直ぐに飛んでいく
塵ひとつ出さない


空を見ない人は気付きもしない
僕の旅立ち



{引 ....
お前の母ちゃんの子宮にはアリゾナの青い空があって
乾いたハイウェイ沿いにただ1軒あるガソリンスタンドで
お前の父ちゃんが働いていたんだよ。
ただお前は地下に埋設されたガソリンタンクからではなく
 ....
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