{引用=
ようするにきみは
いまはぎんいろふりつもるふゆのふきのとうみたいなもので
わかってるとはいわないで
わからないともいわないで
とにかくきみにはよりにがくなってもらいたくて
 ....
君に歌って欲しいんだ
君の歌
君は歌うことしかできないけど、それでいいんだ

絶望の空から聴こえる氷のような音楽
それだけが真実でそれだけを聴いて生きていた
それ以外なんか無いと思う
あ ....
車のドアを開けて
アスファルトに降り立ち
ゆっくりと
夕焼けを踏む

夕焼けについて書こうと思う
古びて傾いた夕焼けについて
それは人通りのなくなった街道の
傍らに立つ廃屋の壁に
擦 ....
まほらの幻影を見て
自我を誰かに押し付けて
僕は僕に酔うのです


君が僕を裏切ることも
許容範囲内だったはずなのに
ひとりぼっちになることも
覚悟していたはずなのに


突きつ ....
彼の帰りに、お見送りします
玄関先には
私の部屋の灯りだけがか薄く見
えるだけ


ほんのすこし自転車を漕ぐと
すぐに彼の姿は暗く消えてしま
います

しばらくしてブレーキの音がす ....
秋の風がふとく吹いた

東京のしたの方に台風はあった

商店街は黄金いろで

人間の顔をしたひとびとが

ふとい風に吹かれて

黄金いろになじんでいるのだった


親を大切に ....
長いあいだ
気づくことがありませんでした
そう それは、旅人たちのしごとなのですね
忘れそうになれば 時にさそわれてくる
軒先に落ちてくる雨色の
無定期の知らせは、

空を裂く
雷 ....
巨きな木箱は赤杉の 
爪をたてるように 水をそそぐ
息をふく焼け石を投げ入れ 囂々
貝を煮る
牙をとぐ 原始からの導きは
何をも与えられていながら、
選ばず それだからこそ月明の
静謐な ....
「ここに、500円の道具があります。
これを使うとあなたは幸せになれます」

とあったときに、

「ただし、少しの代償を伴います」

として、

「ここに、1000円の道具もあります ....
テレパシーが使えるなら誰も苦労しない、だなんて
痛烈な意見にお腹が痛くなっても
やり場のなさはだいぶ楽になった
初めは鑑賞で良かったのになと
泡がどんどん膨れ上がっていく様を自嘲する


 ....
背中が溶けて痛くなる
「浮腫んだ思いを孕まされたので退職致します」
と言って去った後
首を吊って自殺した女の怨霊が
少女に乗り移った

誰も知らなくていい隔離された世界を
取り憑かれた ....
典麗の色香は、純白の
輪舞する翅が揺れている
{ルビ無言=しじま}なひろがる花弁にぽつねん
ショー・ウィンドーの森の囲いにたちんぼが、

哂い声をあげた夢は、
苔むした褥を足にして
胡蝶 ....
{引用=うずくまる。
からだの表面積をちいさくして
世の中の37%を遮断する。


わたしのまるいふくらみと
わたしのしろいふとももをくっつけて
ひとつ。にすると
やわらかな鼓動を感じ ....
道の端(はし)にいる僕の上を
季節が素通りし、
時間が頭上を通り過ぎる

そんな僕が立ち止まると
道の反対側には君がいる。
こちら側には僕がいて
反対側には君がいる。

僕の代りに反 ....
空に伸びる
まっすぐに、高く刺しつらぬくように
あんたのとがった先で、身動きをやめた
その瞼を閉じたすがたが追うのは
玲瓏なさやかな風、そして
ささやく色づき始めた秋の街
ザワと色をな ....
君の純情、僕が買うよ
さあ手をとっていこう
太陽と絶望の国へ

私が17才だったころ
深夜よく天使の顔した悪魔が窓際にやってきて話をしたっけ
あれもしかしたら堕天使だったのかな
天界でし ....
わたしたち、結婚しました
うす桃色の踊るような文字と
着物姿で微笑みあう男女の写真


はがきを持つ指の腹から
じわりじわりとあったかさが
組織の中まで浸透してくる
温度の正体をはっき ....
ま、なんていうか
焦っていろいろやっても
うまくいかないから
今日はわざと遅刻なんかしてみるんだ

ペダルこぐスピード4分の3にしたら
違う高校の女子が話す声とか
信号行き交う車の音とか ....
雲を切る
つめたい雨が
ひそやかに やってくる 
街は、もう秋でした

はだに まとわりつくようなとおり雨に
好きなように ぬれてあるけば
どんな、誰が住んでいようと
わらいごえに ....
   

    {引用=
    思えばまるで体全体が鼓膜で包まれているかのように敏感で危うくて響
    きすぎだったのだから詰め寄るとなると耳かきなんてもってのほかでせ
    めて綿 ....
ダブルミーンではじまたったこのコトバは童話の中に生きる
俺たちの身体はニュートリノがつらぬく事がいしきできるまでに成長した
姥捨て山ってのは
自給自足のシステムにより生み出された対策で
 ....
この街に
夜が戻ってくる
小さな無数の鳥の形だ

夜が鳴き交しうるさい真っ黒な空だ
夜が羽ばたき異臭 夜が巻き散らすむせる羽毛
鳥たちが空に満ちれば
この街の夜が完成だ

この鳥たち ....
風来は たいふうの
すきほうだいに 人をもてあそぶ
 
時雨のあらがいようもない 
もうまわりは すっかりうす暗がりで、
背にする重たい気圧 に 青ざめてしまうほどに
息をひそめ  ....
偶然見付けた奇跡を

大事にとっておいたけれど

奇跡は重ねれば薄くなるもの

そうして消えるのにはたいして

時間はかからなかった

森羅万象とは全てのことを言うらしい

理 ....
きりとる窓の
昨日は堕ちて、今日へ辿り着く
限りある空をつかむ 手のひらに押し上げれば 
さやかなる 密な水にみたされた聖域の{ルビ室=むろ}
消毒液の洗礼に息づく朝が やってくる
 ....
駅の東口を出る、二、三歩の、携帯のメロディ
ごめん、やっぱり会議で遅くなる。
待ちぼうけに、溜息が渇いた
不似合いな街の、バックグラウンド、どこか鮮やか

歩きついた香水店の、誘惑の一滴
 ....
  君は幸せを幾つ望むだろうか?


  世界が幸せである事

  友達が幸せである事

  大切な誰かが幸せである事


  君がこの世で

  唯一の存在ならば ....
私だってムカつくことくらいあるよ
いつだって泣き出したいもの

いくら神様を信じていたって
いくらきれいなものが好きだからって
現実、そんなこと言ってらんないでしょ

だから諦めることに ....
手にあまる
廃屋の残照
すぼまり 壁のない木の間で
林檎の古木は やせて
皺寄せた彩雲にのばされた からまる腕

実生の木 は、
今 ほろほろと 終わりを迎える
小さな青い果実を せい ....
二週間に一度
電車に揺られ
ヘッドフォンで耳を塞いでもうなんにも余計な物は聞かないように

通い慣れた踏切/目的地以外は何もわからない駅/ひゃくにじゅうえんで三時間珈琲

先生はどうですか ....
withinさんのおすすめリスト(1671)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
0.68sec_(全て記号)- 鎖骨自由詩3*09-9-20
キャンパスを塗り潰す赤は神の色- ゆりあ自由詩509-9-19
夕焼けについて- オイタル自由詩12*09-9-19
中毒- ナ ヲ  ...自由詩3*09-9-19
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秋の風- 吉岡ペペ ...自由詩909-9-19
「虹の旅人」- 月乃助自由詩8*09-9-19
貝を煮る- 月乃助自由詩3*09-9-19
次のステップの条件- 邦秋自由詩2*09-9-19
いっつ・あ・すもーるわーるど- 中原 那 ...自由詩8*09-9-18
クロスロード- ゴースト ...自由詩2*09-9-18
あさい眠りの/orchid- 月乃助自由詩6*09-9-18
うずく、まる。- 夏嶋 真 ...自由詩4909-9-17
道の端- ……とあ ...自由詩11*09-9-17
street_girl/教会風景- 月乃助自由詩5*09-9-17
天使の見た夢最終章- ゆりあ自由詩409-9-16
ハレルヤ- あ。自由詩21*09-9-16
スロースターター- 水中原動 ...自由詩109-9-16
Lavender/香気- 月乃助自由詩2*09-9-16
ザッツベリーダーリン- ogawa hana自由詩5*09-9-15
ポストチルドレン- モリマサ ...自由詩509-9-15
夜の鳥- キムラタ ...自由詩5*09-9-15
「雨ニモマケズ・・・」- 月乃助自由詩7*09-9-15
森羅万象- こめ自由詩1209-9-14
「環境限界」- 月乃助自由詩2*09-9-14
想起の中で- かんな自由詩6*09-9-14
【_幸せである事_】- 豊嶋祐匠自由詩4*09-9-14
新しい宗教- ゆりあ自由詩9+*09-9-14
ナスターシャ/Nasturtium- 月乃助自由詩4*09-9-14
おくすりはあなたにひつようだろう- あぐり自由詩8*09-9-13

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