月明かりに仄かに紫陽花の花びらが浮かび上がる。
ゆめこはそっと鼻を近づけてくんくん犬みたいに嗅ぐ。
「あじさいは毒があるんだぜ」
私がそう言うと花をひとつ捥いで、いたずらに口 ....
伸びた髪と太った身体どうしよう。
醜いし花粉症が来たかもしれない右目が痛い。
なんか、枯れ葉とビニール袋が街を飛んでる。
歩いてモノクロームの意味探して強迫的に走っては汗まみれとひっついた報われ ....
寝る前などに
ノートにメモ書きしてネタを探ることが多いのですけど
先日 一週間を綾瀬ハルカと宇多田ひかると一青ヨウで
二日づつローテーションで付き合いたい
って書いてましたw
綾 ....
ゆれると
たおれそうになる
吊り革を握っているのに

空を見ようとしても
天井にぶつかって
視線は戻ってくる
乾いた目の表面から内部をみると
中身のぬけた卵の殻が
遺骨のような卵の殻 ....
                  090709

真っ暗な
点字図書館で
目が覚めた
真っ暗で何も見えない
見えないから
目が無くなった
触れられないから
指が無くなった
怖くて ....
夜風に吹かれて
直立する空洞

枯れた片葉の蘆を
遅れて通過する
昨日の嵐
穏やかな朝はかなりヤバイ
いっそどしゃ降りになればいいのに
心地良い風がテンションを萎えさせる
「もう駄目かな」を踏みつけて歩き出す

みぞおちのあたりの不確かな重みが
慢性的な吐き気 ....
レイ降りるケイ光よりもより白く


我の住む余イン鮮やか5・7・5


甘い飴なめて腹のふくれるか
本の中で誰かが良いことをいった

愛する人がお返しに何かを求めたら、それは愛ではないんだと…

わかってる

よくわかってる



あれは愛じゃなかった

そうだよね?
ひさしぶりにバスに乗ってどこかに行こうかと
バス停のベンチに座ってぼんやり空を眺めていたら
ゴロゴロ雷が鳴りだしてどんより重たそうな雲が湧いてきた

ぽつぽつと額にあめがあたりはじめる  ....
陰鬱な雨音が窓辺に滲みて
低くつづく唸り声と
さかんな水飛沫とともに
霧中に奔り去る夢の銀輪たち

仄暗い部屋で
目覚めると
突如、
胸に激しい痛みを覚えた

良くない
一日の訪 ....
廃屋となった家の二階で古いペダル式オルガンが泣いているのが聞こえる。

わたしはその隣で寝ていたのに。ごめんね。

家の主はもうきっとそこには帰れない。でも忘れない。忘れない。柔らかな音色。
 ....
偶数月は呼吸が苦しい
奇数の月は頭痛が痛い
『痛』が2つで ツーッ、ツーッ

―― 貴方のおかけになった番号は、
現在使われておりません。
電話番号をお確かめの上、
改めて、おかけな ....
 
 
01
冷蔵庫売り場で火遊びをしている少年のシャツは裏返っていて、肌がまぶしい。

02
扇風機の真似をする君が、今日は朝から羽が壊れて、うまく首が振れない。

03
アイロン ....
種はいらない
白い鱗茎
むかごを抱いて

鬼と呼び虎と呼び
しかし人は喰らった
白い鱗茎

鬼と呼ばれ虎と呼ばれ

猛き名をもち
庭に立ち日を浴びて
うつむいている
だが笑っ ....
夢が終われば

朝、洋服が別れを告げて

真空に溶け出した液体に奪われた体温を水を流し

下手くそな口笛を聞いた

燃えていくタバコは無口な人の話す理由

一本足の灰皿

ガソ ....
 
 
いつも少し
とだけ言うから
わかってる

いつも少し
としか
かけてあげる
言葉がないのだから

それ以上は言わない
どんなに
悲しく見えても

言わないことで
 ....
もう苦しい そう思ったが まだいける? 札幌の空のしたにあなたを感じます

ウルムチの空のしたに憎悪を感じます

俺は地球のうえで空を探しています


疑われているひとを許したのは

生き方を貫き通したかったからです

 ....
幸せ描いて
未来描いて
謡うように
そっと、此処に


一つ此処に願いごと

どうせ叶わないなら私の目の届かぬところに
静かの海に星が溶けて消えた
ゆるり〜らら、ゆるり〜らら、
音楽家の死骸が流れてゆきます
竪琴の音がひとつ、またひとつ、
水の中からぷかりぷかり、
あなたの鼓膜を切り裂きに。
それは魚たちの ....
昨日の記憶に色がない

一年前のキスは
深い薔薇の色をしてた

昨日のキスは
無色透明のキスだった

何も感じない
強く噛んで血が出る

その血でさえ透明で



 ....
水の中でしか 
  生きられないと 
    思っていた
        日々  
きみの
ゼリーの肌に最初に触れた せつな
素人の二人が 不器用に
一つになって
創造が始まった  夏 ....
駈けて

駈けて

君のもとへ

幾千の夢を経て


久遠の時

遥かな空

夕日に誓った

あの日の指切り


時は人を得て

人は時を経て

佇む影 ....
韻文は日本語の魔なり骨に染む


海風の松を鳴らして午後眠る


地獄界美ありと思う慰めに
脳がとろけてる

この前の暑さと汗で
あたしのなかの全部が
流れ出していった

かろうじて残った感覚で
指令が下る

眠い、眠い、眠い・・・

弱い弱い感覚は
義務感でカラダを ....
青空が一転して
曇り空になり
でも、この空で僕たちは繋がっているんだ
なんて呟きながら
僕は女郎街を歩いていた

君の脹脛を
丁寧にもんでいると
きっとお互いの体中の粘液が ....
あたまに風船がついていますよ

あなた見えないのですね

忙しすぎて 首が回らないみたい


熱心に遠眼鏡を 見てらっしゃるのね

風船が見える?

それは地球を一周して あなた ....
炭酸を
「うまい!」と感じて
夏が来た!
毎晩なかなか寝つけないオレは
こっそり夜中に起きて
傍らで寝息をたてている
オマエの白い背中に口づける
そうしてチャックをあけたなら
幾重にも重なったページをめくるように
そっ ....
withinさんのおすすめリスト(1672)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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蘆原- フクスケ自由詩109-7-9
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Right_as_rain_-夢の数ほどあめが降る-- shu自由詩209-7-9
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オルガン- アサギ自由詩409-7-9
チアノーゼ- くぼた自由詩209-7-9
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橙色—天蓋百合- 照留 セ ...自由詩1*09-7-9
ダメ人間賛歌- tutty自由詩109-7-9
いつも少し悲しい- 小川 葉自由詩2*09-7-9
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虚空- 吉岡ペペ ...自由詩909-7-8
願いごと- 花音自由詩209-7-8
- xxxxxxxxx自由詩209-7-8
透過するキスの味- 蓮沼 栞自由詩209-7-8
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牽牛- 柊 恵自由詩13*09-7-8
美ありと思う- アハウ俳句109-7-8
とろけてる- 森の猫自由詩7*09-7-8
けもの- 女郎花自由詩109-7-8
風船男- 瑠王自由詩4*09-7-8
サワー- 遊僕民俳句209-7-8
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