きまってくちびるを かみしめる
きみだから なみだなんか
みせて くれない
 
どれほどの
思いなの
ただ 知りたくて その悲しみは、
きみのやさしい心を おおった
なみだの表面積 ....
東の山の泉から
湧き出た水が川となり
私の足を洗いながら通り過ぎていく

手を伸ばし足を伸ばして
はね上げた雫が
遠い記憶の影を照らした

私は鰭をもっていた
水の中で息をしていた
 ....
お別れの日なのに
ホームは暑いし
蝉はうるさくて
機嫌の悪い
顔をしてしまった

じゃあね

手を差し出すのが
精一杯なのに
閉まった扉に
遮断されて
あははと笑った

早 ....
寿司屋っつったって
回転寿司だよ
仕事おわってさ
仕事ったって郵便配達の
しかもアルバイトだったさ、当時
しかしこれが夏真っ盛り
炎天下でヘルメットかぶって
制服着て
汗かいてしかも残 ....
切傷のように震えた呆然の午後、路上で渇いた迷いミミズの跳ねる光を右目で受けて
どこかで聞いた歌の一節を思い出そうとしていた、結果として叶わずともいいような、そんな願 ....
渇きに身を投げて 悲しみの海
深く沈む僕に浮かぶ 浮かばない顔
漂う光 濁りゆく太陽
押し潰されそうな心を浸して
涙と一緒に 溶けて 混ざって
なにもかもが滲んでいく
これで漸 ....
イメージ通りの三日月に
そっとため息を吹き掛けて
燻る炎をくすぐった

恐れた通りの結末に
パッとため息が被さって
揺れてる視界を遮った

ため息を浴びてなお光る星々を
 ....
歩道をのんびり歩く 
背後から 
チェーンの廻る音がして 
端に避けた僕の傍らを 


  SAKAMOTO 

      6


というジャイアンツのTシャツを着て 
後ろ ....
夏休み前の教室で
ぼんやり先生の授業を聞いていた

教室の窓の外では
アブラゼミがうるさいくらいに鳴いていて
授業に集中できない僕の頭の中を
これでもかというほど占領していた

ジージ ....
もう着るものかどうか、わからないけれど
さらさら、木綿の肌に触れる

待ちうける その時の
今 やってきた季節のさかりに
たくさんの声がする
行こうか/行ってきます/行くよ/さあ
いって ....
海が
最後の一滴が
空を映した自在の青が
私は

消えるのをみた

ささくれた
広い砂漠だ
私は
確かに思う
そうか
私の心は
こんなにも
砂漠だったのだ
それを
満 ....
31年と半年と2日
生まれてそれだけたった
たったそれだけ
生まれて
31年と半年と2日

その間に覚えたいくつか
愚行と愚考
幸福と不幸福
et cetera
et cetera ....
煙草の煙で出来た雲が蛍光灯の太陽を目指して昇って行く
それを見つめるお前さんの瞳には
瑠璃色の右と
金色の左とに
それぞれの空が宿り
色違い、二色のビー玉のレンズがころころと回り出す

小さな君の ....
眠れない夜を
乗り越えて

カーテンを
開ける

おはよう

朝が来たよ

今日も
世界は
美しいよ

ちゃんと
地球は
回ってるよ
揺れ

流れ

光り

落ち

交錯する思い
あまりの暑さに立ち止まろうとしたら
影が自分よりも先を歩いていることに気づいた

慌てて追いかけてたどり着いた交差点

道路にはみ出した自分の影が
通り過ぎてゆく車にひかれている

何 ....
{引用=「出かけないか。」
「どこへ?」
「過去へ。」
「タイムマシンでも発明したの?」
「まあね。真っ暗な夜があればいいんだ。」

神様は天球に宝石箱をひっくり返し、銀の砂をまいた。
 ....
ああそうだったのか

机に書かれた小さな頃の落書きに

思い出し笑いをして

俺にもこんな時期があったんだなと

不覚にも年老いた感じになっていた

家の柱につけられたせいくらべの ....
つばめの描いた空の季節を
きりりとつま弾いた爪痕が
胸の奥で道程をたどってゆきます
命あるものの、ほのかな光が
湿った夏草の先で揺られています

  防波堤で砕ける波が
  どれほどのう ....
ドーナツショップは今日も混み合っている
女子高生はイヤホンで耳をふさぎながら
ケータイをしきりにいじくってる
若い母親は子供をあやしながら
育児雑誌をめくってる
バイトの女の子たちは絶えない ....
晴れには現実逃避
すぐ後ろまでせまる現実が
怖いのだ!

ああああああああああああああ
あああしおとが聞こえる!

早く早く目の前に飛び出せ
横断歩道など
呑気に渡ってる場合じゃない ....
摩り減って
やっとの思いで歩く。

二十三時前
まだスーパーが開いていて、
明日のお味噌汁の具材を買った。


住み慣れたこの街も
色んな思いで生きた。


この ....
心穏やかなままホロリ生まれた涙の一滴が
遠く千マイル ひこうき雲のわきに落ちて

じきに 光の速度も超えて こちらがわへとやってきます

もし 願うことが許されるなら
誰か街路の電線林まで ....
 言葉は割れるものであり、
 ケツも割れるものである。
 家族も割れるものであれば、
 人間なんぞ、お脆い、モノだ。

 神は最初にナニも言わねえ。
 光の前には嫌味があった。
 ....
白いキリンが真夜中にじぃっとこっちを見ている
瞬間を司っているのは彼だったのだ

染み入る群青に抗う力はもう私には残っていなかった
月が青白く光り続けていることに気づいてしまったから

そ ....
世界を救うんは
お前やから
そんな風に惚けたように
言う母親は
年の割には肌がきれいで
触りたくもなる

僕は頷いて
今後のプランを彼女に示すけれど
それにはそれほど興味は持たない
 ....
書き留める 心の動き 五月雨か インク滲んで 心細げで


ぽっかりと 開いた空洞 埋まらずに 八年巡り 響く雨音


空見上げ おぼろに光る 輪郭を なぞってみたい 月夜に酔って
 ....
 *
季節の隅に置き去りにされた白い砂に刻んだ足跡が
風に運ばれて遠く旅立つ
情熱だけが高く舞い上がり青い空の藍に溶け込んで行く
白い雲の切れ間に漂う残像は
光の露となり
沸き立つ夏に飲まれてし ....
天の白馬は 雲海をかけてゆく

どこまでも どこまでも

時に 灼熱の太陽に灼かれようとも 時に嵐に飲み込まれようとも

その足並みは変わらない よりいっそう負けまいとして 力強く駆け抜ける
 ....
月明かりに仄かに紫陽花の花びらが浮かび上がる。
ゆめこはそっと鼻を近づけてくんくん犬みたいに嗅ぐ。
「あじさいは毒があるんだぜ」
私がそう言うと花をひとつ捥いで、いたずらに口 ....
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