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忘れたくない類の夢、というのがあって、今朝、目覚める前にも、そんな夢の1つを通り過ぎてきた。ちょうど窓の外に夜明けが忍び寄り、地の底から蒼い光が茫洋と浮かび上がってきた頃のこと。
…夢の中で… ....
なんばパークにて。
ネットカフェの利用料金が安くなるのは二十三時からだったが、まだ十八時だった。行くあてがなく、コンビニをハシゴしてはお菓子を買って食べた。何もすることがなく、自分だけ時間が止ま ....
私見だが、都と警視庁と商店街のタッグで健全化した、最近の歌舞伎町ほど女に安全な町はない。
不夜城という通り、夜っぴて明るく人目があり(裏手に暗がりと悪意はあるのだろう)、あの頃ダブルのスーツに角 ....
ポレポレ東中野で、『わたしたちの夏』という映画をみてから、きっかり五十日経っていた。その間、わたしは、毎日の生活を送り、詩を二篇書いた。ごく短いものを。
そうして、五十日後の十一月五日、 ....
退院してからというもの、自分でも呆れるほど堕落した生活をしている。
今朝にはもう、痛みは殆ど消えた。
我慢できないようならと、処方された痛み止めは一度も飲んでいない。
それでも、左手に大袈 ....
あるきっかけがあり、「詩集を自費出版しよう」と思い立ちました。
今後どなたかが詩集を作る際に、何か参考になったらいいなと思います。
詩集を作る時にはまず何をするかと言いますと、
・詩集の ....
ある日、詩集を作ろうと思い立ちました。動機は単純で、同人の方がほとんど詩集を出していてうらやましいのと、書き始めて6年くらいたったので、区切りとして出してみたい。ということなどです。
以下、日記風に ....
{引用=猫讃仰フェスティバル参加謹呈}
ライオンちゃんは喉が渇いて大変だ。
サバンナでは半年も雨が降らないので、揺らめく陽炎に口を開けて待つ顔
があまり可哀相にも見えないのは、渇望と失望の間で ....
0.紹介
島野律子の作品は以下のホームページで読める。
「弱拡大」
http://www.aa.cyberhome.ne.jp/~babahide/index.html
とりあえず、「十 ....
外来者に対して印象は良くしたい。臭いのは自分も不快だ。私も玄関や
トイレに消臭剤は置いている。見方によっては不気味なポプリの他は、
ドクター・コパの開運だの假屋崎先生のバラの香りだの、ブルーレット ....
【牛歩】
講義が終はった夕暮れ時、皆で学食に向かふ途中で、不審な動きをする男を見た。彼は歩道の真ん中を、ほとんど足踏みするやうにゆるゆる歩いて行く。事情を知ってゐる友人によれば、彼は母親にかう言はれ ....
ぼくは十代の頃に少し詩を書いていたのですが、それは数年で終わり、その後は十数年間詩作から遠ざかっていました。ふたたび詩を書くようになったきっかけは、十年ほど前、はじめてパソコンを購入し、パソコン通信の ....
ペンネームとか筆名とか、自分の詩に自信があるならばそれで良いし、名前で詩の価値が変わるわけでもない、と思うのだけれど実際は自信もないし、詩の印象が変わる気がして、やっぱり筆名を使うことにした。匿名性 ....
気象台横のごつごつと張り出した岩の上に、よじ登るようにして立ちあがれば、海峡と町の景色が突然足の下にひろがる。そしてその先、海峡の向こうには、白い岩山の山脈がゆったりと雲の下に姿を見せ広々としている ....
出会いは不思議と偶然でも、あの時でなくてもいつかきっとそうなったと思うほど、二人何かに導かれるように知り合った。
大学の図書館で、いくらもない日本語の本の中から、読めそうな小説をさがしている時に ....
マロニエの街路樹が黄葉に色付き、小ぬか雨が毎日のように降り始めると、もう秋冷の季節がやってきていた。
まとわり付くような秋雨の中、娘ははダウンタウンで彼と落ち合うと、一緒に通っている大学からのバ ....
その髪のすぐ下、右の肩に小さな木の葉のような痣があった。
重は、その痣を見ながら、自分にも葉の形の痣が腿にあったのを思い出し、ほんの一時同じ家系か、一族かそんな血を持つ娘を目にしているよう ....
重も、その娘に手を差し出すと、つとその手を握り締めて暗い廊下を、何人もの男をそうしてきたような慣れたいざない方で部屋へと連れていかれる。
そんな時、言葉など必要ないのが、いまだに英語もまま ....
最近詩を書いていることを女房に嗅ぎつけられていると感じてきた。
この間もDSIでログなんかチェックしていて、女房が部屋に入る直前あわててDSIの電源を落としたりした。
女房曰く「なにこそこそやって ....
北の海は凍てつく潮風がのし掛かるような厳しい冬空の下にあった。
北上してきてやっと大洋から入り組んだ細い海峡へ、そして最後に港のある入り江に辿り着いた帆船はどれも内陸からの荷が町まで届いておらず ....
「そっか。そうだね。見つかっちゃったんだ」
サッカーの練習から帰ってきたHiromiは、Sayoの話を聞くとそれだけ口にしPenneの頭をなでていた。
Sayoは大きな旅行用のバッグを持ってく ....
{引用=
ここは世界だが
誰にとって孤独だ}
水分を取らない男が居た。
目的など無く、理由も特に無い。
誰に規制される訳でも、また己に課した罰でも無く
ただ毎日を暮らす自然 ....
「ひどい臭い、あなた、部屋で何やってんの。魚の缶詰でも作っているんじゃないでしょうね。ここは、食品工場じゃないんだからね」
そこまで言って、Sayoが口を開き、そこから出される答えを待っている。そ ....
Penneのサポーターが取れるのに、三日かかった。
アザラシの面倒は、夏休み中のHiromiが見てくれたが、週二回あるサッカーの練習に連れて行くわけにもいかず、その間は昼間Sayoがアパートにい ....
部屋に戻るとHiromiは、リビングの三人掛けのカウチに座ってテレビを見ていたが、その横でPenneが大きな潤んだ瞳の顔を上げ、Sayoが部屋に入ってくると、娘と一緒に光沢のある灰色の顔を向けた。
....
Sayoは、マネージャーのスティーブに子供が病気だと言って、二日ほどの休みを取った。
スティーブは、夏の忙しい時期にサーバーやラインのコック達が休むのをひどく嫌がるのは知っていたが、今までろくに ....
リビング・ルームのテーブルには、油まみれの四角いカード・ボードに、ピザが二かけらだけ残り、もう白いチーズを固くしいびつな三角を見せていた。
Hiromiはウォーフでの母親の話を聞くと、そんなこと ....
白いタイルが弾く光の中で海獣は、毛皮に包まれたくたびれたピローに見えた。
他にどこにも連れて行くあてなどなかった。
娘のHiromiは、Sayoがアザラシを背負ってアパートの部屋に戻ってきて ....
ためらうことなく男達の目の前で白いブラウスを脱いだ。白いブラジャーのほっそりとした体に陽がいっそう白く肌に弾けた。
そして膝をおとすと、すぐにそのブラウスをアザラシに着せ始めた。
「スカートも ....
背のほうでどさっと物が投げ出される音がして、続いて、男達の声がした。
「こいつ、どうする」
「生きてんのか?もう、くたばってんだろ」
「さあ、生きてるかもな。海に捨てるしかないだろ」
Sa ....
withinさんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(46)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
背中を見せた夢
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まーつん
散文(批評 ...
2
13-2-11
野良犬の日々
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済谷川蛍
散文(批評 ...
2
13-2-5
風俗考_幇間の部
-
salco
散文(批評 ...
3*
13-1-20
伏流、または地平について。
-
DNA
散文(批評 ...
2
11-11-19
ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」
-
アマメ庵
散文(批評 ...
3
11-2-13
詩集を自費出版したよ_その2
-
ふるる
散文(批評 ...
6+*
10-6-24
詩集を自費出版したよ_その1
-
ふるる
散文(批評 ...
5*
10-6-24
ねこの進化論
-
salco
散文(批評 ...
5*
10-5-9
島野律子小感
-
葉leaf
散文(批評 ...
5*
10-4-4
消臭考
-
salco
散文(批評 ...
3
10-3-2
【140字小説】牛歩他
-
三州生桑
散文(批評 ...
2
09-12-16
<これは、死のようなモノ>_〜_川村透さんを悼む
-
藤原 実
散文(批評 ...
17
09-12-14
瀬崎虎彦は今日も詩を書いています。
-
瀬崎 虎 ...
散文(批評 ...
6*
09-11-21
「落陽」(3/3)
-
月乃助
散文(批評 ...
2*
09-11-6
「落陽」(2/3)
-
月乃助
散文(批評 ...
3*
09-11-5
「落陽」(1/3)
-
月乃助
散文(批評 ...
3*
09-11-4
「冬の肌」(3/3)
-
月乃助
散文(批評 ...
2*
09-11-3
「冬の肌」(2/3)
-
月乃助
散文(批評 ...
4*
09-11-2
カミングアウト
-
……とあ ...
散文(批評 ...
10*
09-11-1
「冬の肌」(1/3)
-
月乃助
散文(批評 ...
4*
09-11-1
「波の声をきいて」(13)
-
月乃助
散文(批評 ...
5*
09-10-30
出来れば。ロマンチシズムに溺れた妄想の果てに。
-
鈴木陽一 ...
散文(批評 ...
3*
09-10-29
「波の声をきいて」(12)
-
月乃助
散文(批評 ...
4*
09-10-29
「波の声をきいて」(11)
-
月乃助
散文(批評 ...
4*
09-10-28
「波の声をきいて」(10)
-
月乃助
散文(批評 ...
4*
09-10-27
「波の声をきいて」(9)
-
月乃助
散文(批評 ...
4*
09-10-26
「波の声をきいて」(8)
-
月乃助
散文(批評 ...
3*
09-10-25
「波の声をきいて」(7)
-
月乃助
散文(批評 ...
3*
09-10-24
「波の声をきいて」(6)
-
月乃助
散文(批評 ...
4*
09-10-23
「波の声をきいて」(5)
-
月乃助
散文(批評 ...
3*
09-10-22
1
2