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病院の待合室で

楽しげに話してる人達

顔なじみなんだろうが

病院だぜ

俺は覚悟はできれるけど

何度も救急車の世話になって

覚悟はできてるけど

胸がどきどきする ....
踊り子ですか
赤い靴を履いて踊り続ける踊り子なのですか
罪ですか
わたしは罪を犯しているのですか
だから死ぬまで
この足を切り落とすまで
踊り続ける踊り子
この恋はわたしの独り芝居
舞 ....
自由が欲しいと、どこかの王様が嘆いていました。
監視もなくて、好きなところへいつでも行けて、
国民の為に、要望を叶えたり、苦情や文句を聞いたり。
子供たちの為に、遊具や環境や学校のことを考えたり ....
きみの涙は

ぽろぽろこぼれて

真珠になった

ダイヤモンドみたいに輝かないし

エメラルドみたいに色鮮やかじゃないけど

とても

きれいだ

きみにとっては

良 ....
友人の部屋の隅っこに
ネジが一本転がっているので。

「このネジ何?」
「どうやら俺のものらしい」
拾い上げて見ると確かに友人の名前が書いてある
「そりゃそうだろう、お前の部屋に落ちて ....
唐突に
襲い来る淋しさ。

全身
悪寒に震え
奈落の底へ
足元から崩れ

途徹もない空虚。

この感覚
何もかも
空しい。

欲望が消え
世界が消え
立ちすくむ。
 ....
地下鉄の駅のホームで
私はずっと待っている
ただ立ち尽くす私の前を
もう何本もの電車が通り過ぎた
しかし自分の本当の行き先を
私は未だに見付けられないでいる

電車はホームに止まる度
 ....
僕がやっと言えた一言

君が好きだよ

ぼそぼそ

やっと言えたんだ

はにかんだ君が

私もと言ってくれた時

僕たちの時間は一瞬止まった

君のためなら何でもするなんて ....
君と僕の

初めての「くちづけ」は

何年前だろう

君は

大粒の涙を流して

僕の名を呼んだ

僕も泣きかけた

もう

僕たちは会えないと思っていた

間違い ....
本に挟まれた妖精がキイキイ鳴いて
目が覚めたら夜中の二時だった
丑三つ時に出るなんて妖精も日本のお化けと同じね
笑ってやったら小指噛まれた
本でぎゅーってしてやったらまたキイキイ鳴いた
気が ....
二〇〇〇年隠居元年一月一日。墓参。
東京都立多磨霊園二四側四九。
おふくろとおやじとおとうとに「無職」報告。

おそい午前のひざしはおだやかで風もない。
よどんだ時のながれのなかに六九歳 ....
あら、困ったわ
が口癖の君が困った様子なんて
今まで見たことがない
あら、困ったわ
なんて言いながらも
トントントンッとまな板の上で大根を切ったり
ザッピングをし続けた挙句の果ては ....
俺の周りにはいつも飴屋がいた
あまい飴
にがい飴
からい飴
すっぱい飴
そいつはいつも
感情なんて面倒なものだと言わんばかりに無表情な顔で
飴を入れた桶を二つ肩にしょい
金魚売りの要領 ....
ボクは笑っていたいです。
ボクは泣いていたいです。
ボクは苦しみたいです。
ボクは恋したいです。
ボクは楽しみたいです。


ボクの中の感情全てが愛しいと思いたい。
ボクの胸は清らかで ....
星作りの夜
音が聞こえそうなほど近く
手が触れるほど近く
唇を震わし言葉を風に変える

ぱちんぱちんと音が鳴る
星のかけらを浴びて
背に生えた見えない羽を振るわせる
ぱちんぱちんと
 ....
サヨナラなんて

10秒あれば言える

俺は言ってない

あなたも言ってない

なのに

もう会えない

出会いには出会いの

別れには別れの

儀式が必要だ

少 ....
「 ひとりで寝るのは
寝るのじゃないよ
まくら抱えて
横に立つ。」

生きていた時
おやじが謡った
都都逸だ。

習い性になって
毎夜長い枕を抱えて
眠りに就く。
 ....
君の人生を色にたとえたら

何色

僕は何気なく聞いた

君は

オレンジ色って笑って言ったね

君らしい答えで

君らしい笑顔だったよ

バラ色ってほど

いいことば ....
離れていても

君はいるよ

携帯電話の中に

「好き」という言葉も

「元気」という言葉も

伝わる

でも

僕は君に触れることができない

肩を抱いて「好き」と言 ....
ことりことりと首が落ちる
シーツの上に散らばる椿の花
ことりとおちる音が聞こえるようで
耳を押さえてうずくまる
何が怖いのか何か悩みがあるのかと
たずねる男の声さえかき消されるほどに
こと ....
俺は

あなたに何か言って欲しかった

あなたが旅立つ時そばにいたかった

俺が

息を切らせて

駅にたどり着いたとき

あなたは1本早い列車に乗った

月の美しい夜
 ....
いらないなら

誰かにやりなよ

いらないなら

思い切って

すてちゃいなよ

どうでもいいなら

連絡なんかよこすなよ

俺の心を乱すな

オレノココロヲミダスナ
 ....
まけじゃんけんというものをおそわりました
さきにあいてがだしたてに あとから
わざとまけるてをだすじゃんけんだそうです

ぱーには ぐーを
ちょきには ぱーを
ぐーには ちょきを

ま ....
歌うとき体はかたしろになる
曲が持つ色とりどりの魂のうつわ
声は白く脆い粉砂糖で出来た薔薇の花
またある声は黒猫の目のようなまあるい光を描く
うつわに魂が宿る
誘われるように口からは♪がこぼ ....
僕は好きな池のほとりに

一人たたずむ

その昔

美しき姫が祈りを捧げた池

氷の花を咲かせ

冷たく微笑む

心痛めた者だけが

その冷たい微笑の奥に咲く

優しき ....
ぼくが
のびて
ぱちん
ぱちん、と
きりおとす

それは
みらいでもなく
ゆめでもなく
きぼうでもなく

いきようとしている
さいぼうが
ぼくに
あることを
しらせる ....
月の灯かりが舞い降りた
この街で今夜は
どんな夢を並べよう

涙が出そうなこの刹那達が
私を人形に変えていく

みぞれの私に
どんな色つけて振舞えばいい?

星さえ見えない夜に漂っ ....
僕は

もうすぐ

この部屋を引き払うよ

想い出が多すぎる

君と選んだ

テーブル クッション ベットカバー

君が買ってきた

マグカップ 花瓶 ワイングラス

 ....
遠く 遠く 遠く

それは恋に似た
恋で

スタートラインの踏切り方も
ペースの配分も
わからなかった頃の
記憶の欠片で


遠く 遠く 遠く

それは辿れない
距離で
 ....
蜂蜜色の飴を舐める
雨の雫くらいの大きさで
人差し指と親指で摘み上げると
ぷるんと揺れる
口に入れると甘くて
しばらく舐めているとしょっぱくなってくる
我慢して舐めていく
気がつくと涙も ....
さちさんの自由詩おすすめリスト(907)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
☆93_病院- 貴水 水 ...自由詩204-3-30
赤い靴- 暗闇れも ...自由詩4*04-3-30
自由がないと思ったので、王様は考えた。- 千翔自由詩2*04-3-29
☆91_シンジュ- 貴水 水 ...自由詩604-3-29
ネジが転がっているので- たもつ自由詩1904-3-29
この淋しさは- 狸亭自由詩904-3-29
遅刻の理由- 快晴自由詩11*04-3-28
★53_ボクタチノジカン- 貴水 水 ...自由詩6*04-3-28
★52_クチヅケ- 貴水 水 ...自由詩304-3-28
妖精- 暗闇れも ...自由詩3*04-3-28
隠居元年- 狸亭自由詩1204-3-27
あら、困ったわ- たもつ自由詩5004-3-26
恋風味- 暗闇れも ...自由詩4*04-3-26
アンドロイド・感情。- 千翔自由詩4*04-3-26
星作りの夜- 暗闇れも ...自由詩6*04-3-25
☆86_ギシキ- 貴水 水 ...自由詩804-3-25
抱き枕- 狸亭自由詩1304-3-25
★51_オレンジイロノ…- 貴水 水 ...自由詩704-3-25
★50_ケイタイデンワ- 貴水 水 ...自由詩404-3-25
ことり- 暗闇れも ...自由詩1*04-3-24
☆85_ワカレノトキ- 貴水 水 ...自由詩304-3-24
☆84_ムカシハムカシ- 貴水 水 ...自由詩204-3-24
まけじゃんけん- 汐見ハル自由詩29*04-3-24
うた- 暗闇れも ...自由詩2*04-3-23
★49_ボクノスキナイケ- 貴水 水 ...自由詩504-3-23
つめ- 玉兎自由詩204-3-22
月に願いを- 純太自由詩7*04-3-22
★48_ヒッコシ- 貴水 水 ...自由詩3*04-3-22
そっと閉じる- 霜天自由詩504-3-22
別れ飴- 暗闇れも ...自由詩3*04-3-22

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