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郵便受けに溜まった新聞が日焼けしていた
古い日付は、風に晒されて
更に風化した遠いあなたの
背中に張り付いて 
帰ってこない のに


201号室の、窓から入る西日を受けながら
忘れて ....
野菜の苗を
手に受けて
指から白い
根っこが生えた

「植物の三大栄養素は窒素・燐酸・カリです。
これを8:8:6で配合し、苗を植えつけて行って下さい。」

手に取った苗は
陽の輝き ....
木に耳をあて
聞こえるのは水の声
空からあふれ出す水達を受け止めた手は潤いを伝え
次々と降りかかるしずくを全身に受け止める
水は自由に体を渡り
必要なときに
必要なだけ
潤いをくれる
 ....
街の上で
朝を 投げている

小さな 丸い 飛沫が
きらきら ころがりながら
あふれかえる

夜よ
よき 友人よ

くりひろげられる
問いの多くを 吸い取り
泣きな ....
走り書きした
唇 の 上

冷めないうちに
耳を塞ぐ

儲からない 話
でも

いい の ?
わたしの恋人は
痩せていて
あまり食べないの
お酒と
煙草と
お刺身が好き
映画と
音楽と
こどもと
カメが好き
たぶん
わたしのことも好き
海や土やマグマや風と
一緒に浮かんでいるという
私は

身体を選んだわけでも
心を選んだわけでもない

先にあるものから
たくされたような
安物の 腕時計が

地上 から ....
こぽこぽと音がする
静かなカフェに
きつねと
たぬきが
やってきて
コーヒーを
飲みたいと
言うので

こっそりトイレで
おしっこを
今頃は、さらさらした風が吹いてきて
いつも 左肩から
あなたを感じる匂いが します。




昨日 通ったことのない
知らない道でデジャヴした
山吹色の花咲く庭の
崩れかけた壁の上 ....
かかりすぎる 振り子
届くまで 飲み込んだ 長さ

ふさがってる ノート 
ささやかな 白 の 記

とめられたいのなら
かわって
につかなくなって

ぽーん と 破れた  ....
毎日たくさんのものが
あなたから生まれることを知っている
それは言葉であったり、声であったり、感情であったりする、けれど
それらはあなたの分身でしかないことも知っている
そのことをあ ....
眠いと一言
残して君は寝てしまった

車の窓から見える
夕日も海岸線に吸い込まれようとしている

そんな余所見をする
僕の危なっかしい運転のことなど
まるで知らない無防備な寝顔を見なが ....
おでんにタマゴがないように
ショートケーキにイチゴがないように
おまえがいないのは・・・ナンダカナー

おまえは鏡餅で言えばみかん
おまえはバンドで言えばギタリスト
おまえは相撲で言えば高 ....
いちどでも
なんかしたことある人って
他人じゃないような
気がしませんか?
わたしはあかるい性格なので
兄弟もみな
仲良しです
はじめて詩を読んだ時
若くて とてもかわいいと思った

しかし しだいに冴え
凍るような苦痛 けど
美しさをまして

貴女は 詩を うとんじていた
悲痛な思いを記す事を 嫌悪し ....
あなたにもう会えなくなること
悲しいと言えない
伝えられない
わたしは笑う
元気でね
がんばってね
いつもそう
言う
一人で立っている
あなたは
吹きすさぶ風に向かい

横顔しか見えない
見せてはくれない

風があまりにも強いので
あなたは
目をしばたいていて

けれど
目を背けることはなく
 ....
こせぬ めざめ ゆらし
ふすめ はだに まわる

ねがう つどに かぶる
そえぬ みちの むこう

とどめ られぬ くせを
せめる むねの きずを

とおに かくす ほどに
 ....
花を摘んだの?

群青に沈んでゆく
風の流れてゆく
窓辺で
聞かれて

君の後れ毛を
遠くに感じて

僕は急に
君の腕をつかんだ
とてもやさしい腕を

君は驚いてそして笑っ ....
なじまずに 赤は 錆びる
焼けて 触れられぬ やすらぎ

いいわけのような 暖かい 風
うつけた雲 てん てん てんつき

投げだされても 守る 思い詰めた大地に
立つ事だけが  ....
知っている

野生の生き物たちが
自らの意思で立ち上がれなければ
どうなってしまうのかを

ふるえる膝を押さえながら
重たい身体を支えようとするとき
昔見た象の瞳を思い出した
陸上で ....
壁にぴったり耳をつけ
隣の声を耳にする
一人暮らしって寂しいんです
ぬりかべであればいいのに
きっと耳をあてたら
うひゃひゃって
ぬりかべを欲する前に欲すべきことは
化粧落としと一緒にく ....
遠い、遠い、記憶の中
不安で、不安で、しかたなかった

つないでいた手を
ほどかれたとき
まるで自分の一部を失ったかのように
泣きじゃくった
子供の頃



デパートのおもちゃ売 ....
沈みかけた夕日に
灰色のカーテンを浸せば
世界は爆発する


 *


うつくしい言葉を残すのはやめろ

あれは悲しみで あれは俺じゃない
白鳥は
白くて
大きくて
きれいだから
エサをもらったり
写真を撮られたり
優しくされるけど
よく見ると
まぬけな顔をしてる

皇帝ペンギンみたいな
お父さんが
欲しいなあ
 ....
ぽつりぽつりぽつり

ひとり部屋にたたずみ
明かりかすかに瞳に浮かび
いくつもの雨音に呼び起こされる色々

色鉛筆で
一番最初にへってしまうのは青色でした
空の色なんてわから ....
僕のことを知らない

あなたはきまって
この公園で昼食をとる
いつからか
それは僕の習慣にもなってしまい
僕のことを知らないあなたと
会話をすることもなく
この公園で昼食をとる

 ....
誰もいないねずみ色の道
星の瞬きを頼りに遠い宇宙の民がやってきたよ
何億光年もの時を紡ぎ
宇宙の塵を詰め込んだ真空ポケット
銀色の四肢
レモン型の目
頭部は大きくワレワレとか言う
ウチュ ....
{引用=二本の線が近づくとき

強くひかれあう
お互いをただ求めれば
いつか交わり 
やがて離れてゆくもの

けして交わることのない平行に引かれた
二本の線は淋しそうな隙間をのぞかせて ....
母をおくる と
おそらく
わたしの半分が終わる

半分が終わる と
わたしには
守るものがたくさんあって

後戻り
できないことも
また
たくさんあるのを知って

さみしさの ....
さちさんの自由詩おすすめリスト(930)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
メゾン_『ノワール』- 千月 話 ...自由詩34*05-5-30
- ふるる自由詩9*05-5-30
- 暗闇れも ...自由詩5*05-5-29
とべない_鳥のために- 砂木自由詩16*05-5-28
紅_茶を- 砂木自由詩6*05-5-25
わたしの恋人- チアーヌ自由詩605-5-25
出勤- 砂木自由詩5*05-5-18
こぽこぽ- チアーヌ自由詩405-5-17
ベルリン- 千月 話 ...自由詩11*05-5-16
とめた_さきに- 砂木自由詩5*05-5-16
あなたから生まれる- ベンジャ ...自由詩14*05-5-16
幸せな寝顔- ベンジャ ...自由詩7*05-5-15
微妙な淋しさ- 守山ダダ ...自由詩605-5-14
人類皆兄弟- チアーヌ自由詩305-5-12
月光の花のような詩を書く_貴女へ- 砂木自由詩12*05-5-12
もう会えなくなること- チアーヌ自由詩305-5-10
横顔は- ふるる自由詩13*05-5-9
こう_ね- 砂木自由詩4*05-5-8
花畑- ふるる自由詩14*05-5-7
夕焼け- 砂木自由詩6*05-5-6
流線型のその先に- ベンジャ ...自由詩7*05-5-5
都会砂漠- 暗闇れも ...自由詩1*05-5-3
その手をはなさない- ベンジャ ...自由詩10*05-5-2
世界- 黒田人柱自由詩3005-5-1
走る鳥- チアーヌ自由詩905-4-27
ふるえるように雨がふる- ベンジャ ...自由詩7*05-4-26
黒い手- ベンジャ ...自由詩8*05-4-25
ワレワレハ- 暗闇れも ...自由詩1*05-4-24
交わらない線- ベンジャ ...自由詩4*05-4-20
母をおくる- umineko自由詩31*05-4-19

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