すべてのおすすめ
ビルの非常階段の裏に

人影がみえた

また

ぶっそうなことかと見ると

青い瞳の

美しいサイボーグが

瞬きもせず

捨てられていた

俺は

白いシーツを彼 ....
上手な言葉は使えない
綺麗な言葉も使えない
ただ
誰かにこの心が
伝わればいいナ、と
こうして{ルビ詩=ウタ}をつづるンだ
幻の終わりと塩の光を抱き
鳥はひとり 海にたたずむ
波に重なり ゆらめく陰
待つもののない午後の陰



船を終えた船の列が
小さな声に照らされている
空をゆく声 落ちる ....
ジャブジャブ歩いていける
砂浜から続く海
うすい砂色の皿に
浅い海の色のスープをそそぐ
(鶴は飲めない狐のスープ)

ふかい空から
ひたむきに
飛び込む姿勢で
(ウミネコの視線で)
 ....
「はじめまして よろしく」と

「さようなら」の数は

イコールじゃないぜ

「幸せ」と「不幸せ」の数も

イコールじゃない

どちらが多いか少ないか

それは

運 不運 ....
その女性は美しい言葉を使う女性だった

私のようにありふれたストレートな言葉ではなく
詩のようなお伽話のようなあんず色の言葉を使う女性だった

それが私の想像力を掻き立て私を苦しめる
その ....
無機質な機械音をBGMに
ぼくらは 流れていく

ベルトコンベアーの上では
ことごとく 無力だ
試行錯誤はきりがないほど

しかし
流されることが
必ずしも 不幸ではないと
ぼくら ....
悩ましげな風が吹くから
北へ歩いて行こう
暖かい空気は居心地が悪すぎる
一人じゃ何をやってもつまらない

まぶしい笑顔が街に溢れているから
地下に潜ろう
眩しくて目が開けられない
目が ....
ハタチを過ぎて
さして美味くもない酒をたしなむようになり
大人の仲間入りをしたフリをする。
千鳥足で歩けたらいいとか
馬鹿みたいに思っていて
なのに頭の中はいつまでたっても冴えていた。
酷 ....
あなたが本の真似事をしている
ぱらぱらページをめくると
良いことが書いてある
わたしは少し良い人になる

わたしも何かを伝えたくて
ささやきの真似をしてみる
音のようなもので
あな ....
僕と君は

ためらいもなく

昨日

ひとつになった

溶けて無くなってしまうかと思ったよ

僕が

誰かのために

朝のコーヒーを入れたのは

初めてだった

今 ....
青く
空は青く
とても青く
白い雲を優しく包んでいる

今 ひとつのイタズラの誕生だ
森の中で風が生まれる
森の中から風が生まれる
木々が踊りだす
木々が歌いだす

初夏の匂いの ....
なみだがポロリ落ちたけど
拭う仕草をわたしは知らない。
かなしいから泣くの?
泣いてる理由も掴めない。


ただ有り余るものがなくなっただけ。
そうなっただけ。
俺は

謝られても

許せなかったり

かなり

勝気で戦闘的だった

もう

そういう

重たい鎧は脱ぎ捨てる

役にたたないからさ

もっと

大きな懐と
 ....
葉桜から降ってくる毛虫の事を思うと
五月の桜の木の下
自転車をこぐのは憂鬱

未だ残っている桜の花と
例えば鳴く鳥のために懸命に散る花びらを思えば
晩春の桜の下
土の道を行くのは生きる喜 ....
僕は

君の笑顔をみるだけで

元気になれた

電話番号を聞いてみよう

どの辺に住んでいるか

聞いてみよう

思い切って

食事に誘ってみよう

そんなことを考えて ....
手に触れる花からはじまる
円筒形の歴史があり
空と目の間でまわっている



音が音を奏でている
こすれあう音
すれちがう音



変わりつづけるかたちの夜
とどめおけ ....
春の電撃作戦。開始。
街のいたるところで僕らは耳に手をあてる
どかん
それは小さな破裂
作戦が始まった合図だ、ほら
そしてまた、どかん
コンビニで働くあの娘、最近きれいになったね
と ....
桜前線 が来て
花見客

そして
砂漠

ぎっしり 携帯した
迷彩服

の 中に 人

ほおばる 春
つづく 虐殺

信じてなんか いられない
みじめな 幸福 ....
僕は

どうしても

君とひとつになりたくて

君のシャツのボタンに手をかけた

君は暖かくて

柔らかで

僕は幸せだった

君もそういってくれた

僕たちは溶け合っ ....
私は霧に包まれていた
霧の森を長いことかけて歩いて行った
霧は深く 晴れることを知らない…

扉を見つけた
霧の森で
開けようとも思っていないのに
その扉は開いた
でも
その先も霧に ....
通勤電車でまいにち通りすぎる
田んぼの景色
あぜ道のとちゅうにちょこんとすわって
毎日欠かさずに
電車を見おくる親子の犬がいて
気になって気になって
もよりの駅で降りてみた
当てずっぽう ....
僕たちの恋は

静かに終わったね

君はどうしているだろう

人が死なない日は無くて

人が生まれない日は無くて

人が別れない日は無くて

だけど

誰とも出逢えない日は ....
震えるこの手で
睡眠薬を飲み干した
何もない
広大無辺の夢の中へと
自分自身をいざなう為に

それでも震えは収まらず
やっと私は事実に気付いた
震えているのは
この手ではなく
この ....
つんと冷たい青空に
 ほんのり息づく枝の先

ぴゅーと吹く風に
 襟元をきつく締めつける

〜サクラサク

 ひとひら花開けばトメラレヌ

         サクラチル〜

 ....
「クラシック」

稲穂の先端が
千切れて跳んで
千切れて跳んで
潮騒が跳んで流れる
音符が嵐が金色を色づけていく
鼓動と音階鼓動と音階鼓動
休符が僕を梳ってしまう
その
傷口のしぶ ....
光のなかで光を引きずる
あちこち折れた羽のように


増えては
増えては 軽くなる
はばたきに似た歩みの音


灰のにおい
羽のにおい
いつのまにかひとりの道
鈴の音
陽 ....
煙草を切らしちまって

コンビニまで歩く

今日の夜空はきれいだった

いつもより

星が良く見えて

きらきら光った

俺に何かを伝えるように

三日月が

尖ってな ....
うち寄せる 悲しみは
涙となりて
泡となりて
海へ返ってゆくだろう

舞い上がる喜びは
微笑となりて
白雲となりて
空へ返ってゆくだろう
気がついて ふり返れば
桜はもうなく
最後の花びら {ルビ一枚=ひとひら}
ひらり ひらり
風に流れてく

春がいってしまう
つかまえようとした
この手をすり抜けて
春はいってしまう
さちさんの自由詩おすすめリスト(907)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
☆118_ウツクシキ…サイボーグ- 貴水 水 ...自由詩504-4-25
ウタう心- 春日野佐 ...自由詩104-4-24
隔花- 木立 悟自由詩404-4-24
浅い海の色- まんぼう自由詩6*04-4-23
☆115_デアイ…ワカレ- 貴水 水 ...自由詩3*04-4-23
ごめんね。- さくらい ...自由詩404-4-22
ベルトコンベアーの上で- 望月 ゆ ...自由詩1*04-4-22
「_人生不信の春_」- 椎名自由詩504-4-22
世の中と晩酌の日々- 花田春菜自由詩304-4-21
FREE- たもつ自由詩704-4-21
★69_フタリ- 貴水 水 ...自由詩2*04-4-20
初夏- 春日野佐 ...自由詩104-4-20
泣く。- 千翔自由詩304-4-19
☆114_トレンチコート- 貴水 水 ...自由詩304-4-19
散り際に雨- 小太郎自由詩404-4-18
★68_イエナカッタ、オモイ- 貴水 水 ...自由詩704-4-17
- 木立 悟自由詩504-4-16
春の電撃作戦- たもつ自由詩2004-4-15
前線- 砂木自由詩9*04-4-15
★65_アオイシャツ- 貴水 水 ...自由詩304-4-15
霧の森- 春日野佐 ...自由詩404-4-14
子犬- アンテ自由詩11*04-4-14
★64_デアイ- 貴水 水 ...自由詩504-4-12
白痴- 快晴自由詩5*04-4-12
=SAKURA=- 自由詩3*04-4-11
クラシック- たけ い ...自由詩11*04-4-11
葉音- 木立 悟自由詩604-4-11
☆107_ヨゾラニ、タバコヲ- 貴水 水 ...自由詩7*04-4-10
子守歌- 春日野佐 ...自由詩404-4-10
春のいく時- 春日野佐 ...自由詩9*04-4-10

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31