絡まりながら生きている
街を歩いて上を見れば電線が通り
地下も配線だらけらしい
僕たちは“ライン”でやりとりしながら
タップで網を手繰り寄せる

繋がったまま生きている
誰かと誰 ....
  キミだね

  ね、キミだろ


  キミは音楽のようです
  メロディのウラ側に
  ウソがかくれていない
  そんな音楽です

  キミの中に
  声がわり前の少年が ....
くたびれたTシャツみたいな月曜日が
このまま金曜日にも土曜日にもつながっていって
いつかダメになるのかな ごめん

みんないつもなんとなく不安でしょうがないのね
で、何をしたかったの? って ....
やはり、深い、苦しみは、救われず、気付かれず。

涼しいうちだけの華、肌が感じているその一時。後片付け、そこには誰もいないのさ。

いっそ簡単に、あなたの心を奪えてしまえれば、それとなく呟いた ....
今日も俺は社会の中で機能して
機能の回転を続けたまま帰途についた
街はみんな俺の味方だ
働く車、働く店に、働く街灯・信号機
働くこと、役割を果たすことについて
みんな平等で親しい ....
幼なじみ
ってくくりたくない
ボーイフレンド
はベタベタしてて恥ずかしい
彼氏
なんてもちろん呼べない

最初にあの娘のことを相談された時
こいつバカじゃないかって
思って
そ ....
夜が瞼を開く瞬間、こぼす水の、まるさ
破水された、と誰かが告げている

       ※

胎児が泣き出す前に 夜に流す青白い炎
足跡もなく川を渡ってゆく男に
胎児と同じ重さの ....
僕にみずみずしいコップ一杯の朝をくれないか
活力に満ちた生みたての卵のような生命を

天のフックから吊るされたマリオネットのように
きょういちにちを微笑んで過ごしたいから
レタスの香りは
月に似て
静かに笑うよ

水の香りが夏を待っている
ぼくはまだ真夏の最中

月の鏡は正直だけれど
すぐに嘘を吐く

マヨネーズをかけたなら
ばれてし ....
夜の闇があるからお星様は輝けるのよ、
誰かがつぶやいた

それなら、わたしたち障碍者がいるから
健常者の輝ける世の中なのであろう、
そう捉えた

決して解ることのないこの世界
わたした ....
今朝も
毎日という制服を着て家を出る
アイロンで整えたやる気
ポケットにしのばせた野望
洗っても取れない後悔

今夜も
明日というパジャマを着て
未来という布団に入るが
暗くしないと ....
わたしたちは
結ばれた みじかい紐のように
そこに置かれていた

女たちが 色々な名前をよびながら
入ってきて
そして 出ていった

わたしたちはほんとうに望んでいた
だれかが、 ....
  驚くに値しない
  あなたの指のなかに
  古い町がひとつ埋まっていようが


  青い部屋でわたしは 静かなチーズを齧る
  散らばっていた 丸い 悲しみの粒を
  一列に ....
なみだおちる

五線譜のうえ

なみだおちる

ティアドロップス・オン・マイ・ギター


大学の実験室ピンク溢れる

緑の服はどこ肩紐がおちる

お洒落をして今夜くらいは
 ....

クマ
遠い虹
旅客機と
外に霧の夢
一角獣の種が
雲の上に蒔かれ
水をやる雷親子が
セッションしている
蹴るときにピポポパポ
ピッチカートフットでね



じゃ
な ....
たとえばラテン語だったなら
誰にでもなく君たちだけに
伝わるだろうか
さよなら、と
ひと言のこしたいひとの数は
片方の手で足りる
それはさびしいことではないと思う
いつか妖精と化すまえに
あどけないふりをしてくれないか
ひとけのない昼下がりに
しどけない昨日の夢を見たいのだから

広辞苑にも大辞林にも誰の日記にも描かれていない
ひそかな言葉で約束をし ....
境内につづく階段は長くて
手をつないでいると
歩きにくいのに
離したら二度と会えなくなりそうで
はじめて着た浴衣の
袂をゆらしていた
あれは
いくつの夏だっただろう

抱きかかえ ....
君は白のクレヨンしか持っていない。
クレヨンケースは白一色。
他の色を持つことを嫌い、
ただただ白の美しさを好む。

白しか持たない君に、
僕は黒い紙を渡した。
君の白は光となった。
 ....
そんなにもわかりやすく
堕ちてしまうものなのか
恋に
怠惰にと

君たちにとっては
限りなく広いであろう
その世界で出会った
隣人に
誘惑に

今こうして
目を丸くしているくせ ....
祖母のつくったまめごはん
白いごはんのなかに
緑のまめがぽつぽつ
家族はあまりすきじゃないけど
だまってたべる

白いおちゃわんに
緑のまめがぽつり
おばあちゃんもぽつり
すきじゃな ....
春。白い陽が田んぼを巡る
  水を濁らす影の下を
  小さな蛇が逃げる

夏。雑草が炎のように燃え上がる
  草草を分けてゆく胸のあたり
  葉先より高く虫が跳ねる

秋。抜き取られた ....
父の眼鏡が光を取り込んで
天井に反射をした淡い粒子が
「帰ってきたよ。」と呼びかける初夏の午前中。

庭では母と娘が
来たるべき新盆に備え
草取りをしている。

うっすらと積もる雪の中 ....
駅前ターミナルに到着しようとしていた
路上に杖をついた高齢の紳士が
窓のすぐ下に見えた
彼の進む先には確かにバス乗り場があるが
そこが人の歩くべき路でないことに
既に気付いたのか
ほんの少 ....
大型ショッピングモールを歩いていた
なぜ生きるのだろう
そう考えた時
心がしんと冷えた
なぜ生きるのだろう
なぜ生きるのだろう
とりあえず今日のめしを確保するため
働くけど

感謝そ ....
遥か雑踏を離れて
孤では在りえない存在を確認する

収拾のつかない順序をゆっくりと整理する
いきることは水底をしらない漣

序連で奏でられていた通奏低音は
変化しまどろみ羽化すべき朝を
 ....
こんなのは本当の私じゃないんだと
電気の消えた部屋に帰り
酔いも冷めかけた頃につぶやく。
あぁ、例えば、
上司との飲み会は親睦を深めるという面で大切だと
誰かに言い聞かせるようになった自分が ....
平面の布に
針を刺していく
そうして出来た
糸の道を引くと
操られるように
現れる
立体の波は
少女の真新しい綿のスカートの裾を
縁取って踊った

風、曲面のゆらぎ
影とひかり
 ....
母の日に送る一方的な便り

必ず返事を返してくれた

受話器の向こうで あれこれ心配してくれた

そのありがたさに気付かない

チョット面倒になり

すぐに受話器を置こうとしていた ....
パンが食べたい


結婚して子供をもうけたが
三十過ぎに発覚した病が原因で離婚
その後は親もとで闘病生活の女性を担当している
駅前のマクドナルドで聞いた
きみの近況

脳下垂体の異常 ....
かんなさんのおすすめリスト(1332)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
解けない解れ- 凍月自由詩3*15-7-21
少年- ひさし自由詩315-7-20
ロング・バケイション- ユッカ自由詩5*15-7-20
やはり、深い、苦しみは、救われず、気付かれず。- 陽向∮自由詩16*15-7-20
働くということ- 葉leaf自由詩315-5-27
男友達- アンテ自由詩215-5-26
一滴の水- 為平 澪自由詩8*15-5-25
朝のマリオネット- 梅昆布茶自由詩1415-5-25
季節- レタス自由詩115-5-24
闇の中- じまさん自由詩315-5-24
毎日という制服- イオン自由詩1*15-5-23
屑篭- はるな自由詩615-5-23
並べる- 草野春心自由詩16*15-5-23
なみだ五線譜のうえ- 吉岡ペペ ...自由詩315-5-22
三角定規詩- とよよん自由詩7*15-5-22
北西風- もっぷ自由詩8*15-5-22
ある妖精編- 梅昆布茶自由詩1215-5-22
サイダー- アンテ自由詩4+15-5-22
- 藤竹自由詩2*15-5-17
膨張か収縮か- 森川美咲自由詩5*15-5-17
ぽつりまめ- 朧月自由詩515-5-17
とおくなる- オイタル自由詩7*15-5-17
麦藁帽子。- 梓ゆい自由詩615-5-17
ターミナルにて- Lucy自由詩20*15-5-15
哀しみは河の流れのように- 渡辺亘自由詩415-5-15
桜の散り染める夜に- 梅昆布茶自由詩1915-5-15
書きなぐり- 群青ジャ ...自由詩315-5-14
五月のしつらえ- そらの珊 ...自由詩26+*15-5-14
母の日に- 佐白光自由詩4*15-5-14
食べる_二編- 乾 加津 ...自由詩22*15-5-14

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