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空の青が眩し過ぎて
つい瞳を閉じてしまう
そんな風にしていつも
小さな幸せを見逃してきた
あの日の君の心さえ
信じることが出来なくて
差し伸べられた手を振り払い
今ではもう届かない場 ....
また新しい命が芽吹く頃
{ルビ灰塵=はいじん}と化した私の心が
ひらりと空で宙返り
螺旋を描き散っていく
重力に逆らうことも出来ず
天に召されることもなく
こうして誰にも忘れられ
....
誰も分かってくれないと
出来るだけ軽く呟いて
アスファルトに転がった
ビールの空き缶蹴り上げる
それは闇に吸い込まれ
遠くの方でカランと鳴いた
目を{ルビ瞑=つむ}っても歩けてしまう
....
昭和生まれの私の肩を
平成の雨が容赦なく打つ
汚れや痛みは流されず
ただ剥き出しの私だけがここにいる
昭和という時代の終わりを
私は祖母の墓参りの帰り道
高速道路の車の中で聞いた
ま ....
この闇が続く限り
きっとどこかに
眠れない心を抱えた誰かがいて
その誰かもまた
違う誰かを求めてる
私もその誰かになりたくて
こうして今夜も眠れずに
昨日と地 ....
どうか血となれ肉となれ
この不甲斐なき悲しみよ
一人の寂しさに震える夜は
月にこの身を委ねましょう
そしていつの日かきっと
私は花になるのです
そしてまた土となり
....