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磨きたての線路が
最初に摘み取るのは
車輪が裂いた
誰かの手向ける
紅い花
深夜二時
時計回りの線路研磨車
棺の中を流れるような
排気をもらす構造は ....
アンテナに梳かされた 無数の電気信号
構成するのは 立方体とカメレオンの目玉
白、白、白 断続的な曲調 その中で
ふいに現れる黒のシャープが水晶体に傷をつける
僕の双眸は柔らか ....
ネジ一つ抜けた
世界の不良品 としての私の存在。
世界は誤動作で 妄想する。
弾ける火花が 英雄的行為である。
一万発の祝砲。
赤い電車が走る高架の東の空で
ふいに舞う者がいた
文字はその黒色を烏と呼んだ
夕焼けを映す高くそびえた
不吉な刀身のような建物の群れ
その間を縫って烏は軽やかに挑戦する
突如 そこに近現代 ....