kusya−mi2
フクロネヅミ

ものぐさな僕の部屋が腐海に飲まれ始めているので
とりあえず見飽きたトトロのDVDだけは片付けてみました

不用意に足を置くとお気に入りの靴下が真っ白になるので
決まったルートしか歩けない日が
この蒸し暑い部屋をいっそう窮屈にさせています

こんなときの
読者から発せられる、片付けろよ発言を
敏感な僕の鼻がキャッチして新たな胞子をばらまくので
(バリ三だから、ほんとやめてください。)

ああ、僕の肺も侵されはじめてんのかな
なんて、ちょっと切なくなったりもします


腐海の胞子から受けるダメージは
これまたなかなか油断ができないもので
物理的な物はもとより、精神的なダメージも量りきれません

受け入れがたい香りであったり
目をこらせばいつのものだかわからない飛沫痕があったりで
推測するに
自分から発せられた物であるのでしょうけど
思わずティッシュでそこだけ拭かずにはいられなくなる始末です


結局のところ部分的には浄化されるのですが
これまた相手がなかなか手強いので
むやみには触れないようにと
萎縮しながら、
こうやってあなたにSOSを送っています


どうか、片付けに来て下さい





自由詩 kusya−mi2 Copyright フクロネヅミ 2008-08-14 20:47:04
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