kusya−mi2
フクロネヅミ
ものぐさな僕の部屋が腐海に飲まれ始めているので
とりあえず見飽きたトトロのDVDだけは片付けてみました
不用意に足を置くとお気に入りの靴下が真っ白になるので
決まったルートしか歩けない日が
この蒸し暑い部屋をいっそう窮屈にさせています
こんなときの
読者から発せられる、片付けろよ発言を
敏感な僕の鼻がキャッチして新たな胞子をばらまくので
(バリ三だから、ほんとやめてください。)
ああ、僕の肺も侵されはじめてんのかな
なんて、ちょっと切なくなったりもします
腐海の胞子から受けるダメージは
これまたなかなか油断ができないもので
物理的な物はもとより、精神的なダメージも量りきれません
受け入れがたい香りであったり
目をこらせばいつのものだかわからない飛沫痕があったりで
推測するに
自分から発せられた物であるのでしょうけど
思わずティッシュでそこだけ拭かずにはいられなくなる始末です
結局のところ部分的には浄化されるのですが
これまた相手がなかなか手強いので
むやみには触れないようにと
萎縮しながら、
こうやってあなたにSOSを送っています
どうか、片付けに来て下さい