そらに浮かぶ、あの日の星は遠く。
遠く銀河系の隅っこの方まで離れてしまって。
もう帰って来れないけど。

放課後、昇降口で…

「ねぇねぇ」

君の声が聞こえてくる。
僕も挨拶に返事 ....
「もう秋だな」
「ううんそうじゃなくて、まだ秋だよ」

「秋ってさ、どうして秋なんだろうな」

「そんなロミオとジュリエットみたいなこと言わないでよ おかしいなぁ」
と女の子はそう言って乾 ....
あのとき祈ったとおりになった

だから生きている

世界は

ぼくにだけ語りかけている

あなたにだけ語りかけている

それが生きているということ
テレビの音が
 ザー
です

うるさいです

私の体というモノはうすい胸です

なんてうるさい

雨の音が
 ザー
です


待ち合わせた場所ではじっと ....
私は時々、こう考える。私以外の人間は存在せず、現実は全て私の夢で、その私はまだ生まれてさえいないのではないかと。
また、こうも思う。宇宙全体が本当はバスケットボールくらいの球で、アメリカ人の子供がい ....
{引用=あしたは
なにを
たべようか

きめかねて
いるから
きみがきめて
いいよ}
海へ
いきたいと
いったら
つれていって
くれたかな

月が
みたいと
いったら
雲を
かきわけて
みせて
くれたの?

そこまで
しないよ
そこまで
しない ....
とけた飴の中に
蟻が一匹閉じ込められていた

綺麗にそろった六本の脚は
もう動くことはない

蟻は甘い甘い飴の中
最後を迎えるにはこれ以上ない場所で
きっと苦しみ抜いたに違 ....
テレビドラマを見ていたら
あまりにもつまらなくて
消してしまった


今までの人生を見ていたら
あまりにもつまらなくて
自殺してしまった


***


そんな彼女の
ラス ....
ひとは
ただ、泣きたくなる時がある


そらも
ただ、泣きたくなる時がある


ひとしきり泣いたあと
ふと見上げると
虹が出ている時がある


そういう時はたいてい
晴れた ....
 
 
駅前で
象が似顔絵を描いてる
めずらしいので
たくさん人が集まってる
似顔絵はとても上手だけれど
鼻だけ象みたいに長いので
群集の歓声はどよめきに変わる
目から涙が零れてる
 ....
蟻と会話をする少女といっても
それほど不思議な出来事ではない

むしろ日常の一部に自然と吸い込まれて
その自然ということにしっくりとくるのだった

その少女はサッカー部のマネージャーで
 ....
もうずいぶんとむかし

あなたはたしか
「砂漠のなかで金の粒をさがすようね」と言った
僕はそれはちょっと違うんじゃないかと言いそこねた

きれいな空をそのままうつしたような海の
ちょうど ....
父の命日がある季節


お墓参りもあまり行けず
貴方がどんな人だったか

よく知りません

私が私として生きている中で
一番イヤだったのは
貴方の世界に引きずり込まれ
貴方の ....
今日も太陽は知らん顔で笑ってる。 きみはいつも
つめたくて
とおくて
とおくて
ちかくなったら
みえなくなって
ふれてしまったら
きえちゃうひと


それでも
やさしさは
あたたかく
いつも
ぼくを ....
目覚めると
腕の中の
小さな額にキスをする
大きな青い目に目やにをつけて
大きな欠伸をするあなたに
ゆっくりと
キスをする

薬を口に詰め込んで
苦しそうにするあなたにキスをする
 ....
一年に一度の晴れ舞台

小道具もちゃんと持った?

髪も整えて

さあ
いくわよ
居候のわたしの為に
お母さんが焼くケーキ。

ほんのり甘くて
優しい味がした。

わたしは
このひとから
産まれたんだ。

ありがとう、お母さん。
 
たかのり君
と呼んでしまった
生姜焼き定食のことを

もちろん
たかのり君が
生姜焼き定食であるはずはなく
けれども
一度そう呼んでしまえば
そのようにも思えてきて
こんがり ....
夫がいる週末は楽しいから
なんにもない平日を
早送りする

だけど、今夜は
夫が
携帯電話と間違えて
リモコンを持って行ってしまった



夕飯を食べる時間に
夫がいないので
 ....
去年の3月から始めた投稿もちょうど1年が
過ぎて投稿数を数えたら108で図った訳で
もないのに煩悩の数に一致して確かにポイン
トに一喜一憂したりいつの間にか自分らしい
と感じるモノに逃げたりし ....
であった
   しりあった

よりそった 
   ほほえんだ

ささやかれた
   たずねた

ささやかれた
   こたえた

わらった
   たのしんだ

さそわれた
 ....
一昨日の朝食で
僕の耳に
ピーナツバターを
こびりつかせたまま
サニーレタスと一緒に
皿の隅っこに追いやったのは
誰だ

昨日の朝食で
僕の耳を
ホットミルクに
浸しこんだま ....
 
ひさしぶりに実家に帰ると
お父さんが
船になっていた

甲板には母がいて
いつものように洗濯物を干したり
いい匂いがしてくる
調理室で料理をつくるのも
やはり母だった

嫁い ....
雨粒が窓をノックしてきたので
掃除の手を休めて
少しだけ話をした


最近、寒くなりましたね、
とこちらが言うと
わたしたちもそろそろ
衣替えをしようと思っているところです、
とぷっ ....
きみがいなくなって半年たった
3ヶ月目まではめそめそしてたぼくも
今じゃすっかり立ち直った

だけど
キッチンの換気扇の下で煙草を燻らすきみが
今でもすぐに思い浮かぶよ
煙草 ....
もし ぼく が かんじょう を ポリぶくろ に つめて

すてる ことが できたとしたら

どうだろう

まいあさ しゅうしゅうしゃ が やってきて

あちこち で ふくろ を つ ....
昼下がりの陽射しが
雪のじゅうたんをめくって
春をたたきおこす


小さな飾り気のない
窓の外では
ゆきんこたちが
まだ
ぺちゃくちゃ
おしゃべりしている

それでも
待 ....
やさしそうな人が人を殺したと
ニュースの中で取り上げられていた

何故やさしそうな人が人を殺したのか
顔を隠した人達はそろって口にしていた

だけどやさしそうな人は
やさしい人とは少し違 ....
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