ご飯を食べられないから
せんべいと
ミネラルウォーターだけで
生きてみようと思う
というとあなたは苦笑して
もっとやせるよ
と言うんだった

冗談ではなくて
吐いてしまうのだと話すと ....
サイドブレーキを引いた後も
まだ帰りたくないって君が言うから
カーステレオの音を最小限にして
くだらない事を夜通し話したね

一昨日食べたドーナツが美味しかったとか
ゼミの友達が ....
ずっと昔のことなんだけど
ずっと一人で、近所をさ迷っていたことがあるんだ
公園の一人分の幅しかない滑り台を占拠して昼寝したり
ブランコを遊べないように上の軸にぐるぐる巻きにしたり
作りかけの砂 ....
君は優秀な脚本家だと聞いているよ
確か今手懸けている作品のタイトルは「人生」だっけ?
僕も全部は見ていないんだけど
君の性格や仲間を見ていると
あらすじは大体伝わってくるよ

な ....
 
夜空を歩いてたら
サンタクロースに会った

そのことを君におしえたくて
さがしたけれども
みつからない
君ははじめからこの世界に
いなかった気がしてくるのだから
不思議なものだ
 ....
悲しいときにうたうときがある
嬉しいときにうたうときがある

少しむかしに流行ったような歌
けしてうまくはないけれど

とどめるようになだめるように
うまくはうたえないけれど

悲し ....
一日目

「何人?」
「一人です」
日本語があまり上手でないせいか
無表情な店員の態度にがっかりしつつ
エビチリとラーメンを口に運ぶ

味は中々いけるなぁ
オープンセールで半額だし
 ....
命が終わりを迎えたら、雨を降らせましょうねと
彼女は園児の手を引きながら盛り土に
緑色した象の如雨露で水をかけてあげている
園児は鼻の頭を赤くして鼻をすすっている

園児には見えていた
住 ....
その日私は熱を出し、かかりつけ医の待合室で
テレビに映るワイドショーをぼんやり眺めていた
来るまでの道すがら風に体温を奪われ
厚着をしてきたにも関わらず、身体は芯まで冷えてしまっていた
頭はニ ....
朝起きる。
バナナの栄養を信じて三本食す。
西荻窪、西荻窪、西荻窪、西荻窪、西荻窪、と、呪文のように呟き続ける。
そうでないと辿り着けない気がした。

ハーイ!

何を大事にしてる? ....
すっかり日が落ちるのが早くなった冬のある日
フレックスタイムで足早に職場を後にする
駐車場から見上げた薄暗い空に浮かぶ夕陽
そんな何気ない景色を詩に書き留めよう

奇跡と呼ぶには少し大袈裟で ....
大きな木が二本
寄り添って
立っている

昔はきっと
小さな小さな若木で
一緒に育っていったんだろう
ときには
澄んだ空を見上げながら

二本の木は
少し離れて
素知らぬ顔をし ....

空が晴れていると
どこへ行ってもいいような気がして
ふらふらと遠出をしてしまいたくなる
そんな時はスーパーへ行って
掌にちょうどおさまるくらいの大きさの
果物をふたつ買って帰る
右と ....
暖かいあなたの
腕に抱かれて

私はこのまま
溶けてしまいたい

けれど水のように
あなたに深く触れたとして

すぐに蒸気になって
あなたから遠く離れてしまうのなら

いまひと ....
僕らの未来に、花束が添えられていた。

 下校時刻はとうに過ぎているけれど、まだ帰りたくはなくて
 意味もなく美術室に篭りエッシャーの画集を読み漁っていた
 ビビットカラーをこぼした床では ....
鯉の群生する湖を汽車、あるいは貨物車が走り
当たり前にそこにある線路と魚を見つめている
母と乗った貨車はやがて大きく傾き
母は無事に着水させ娘の私を投げ出した
カバンの中身がばらばらと澄んだ水 ....
 
僕らは
指定席とよばれる
ひとりずつ与えられた席にすわって
ときには時速三百キロメートルを超える
レースドライバーのように
ふと孤独の恐怖に気づいたかと思えば
またすぐに慣れてしまっ ....
 
 
*AM4:00
 
朝が早い
 
 
青い鳥は見付からなかった
いつもそうだった
 
 
 
*AM3:00
 
戸締まりの仕方が分からない
声だけが湖になる
 ....
とある快晴の昼下がり
異常乾燥のせいでもないが
うたた寝していた青い駱駝は
うっかり空から剥がれ落ちた

ここは都会のど真ん中
駱駝が降ってきたと大騒ぎ
けれども青臭いだけの駱駝
 ....
うんざりした顔も素敵だね。

切れた顔も素敵だね。

泣いた顔も素敵だね。

とでも思わなきゃ一緒にやっていけないよ。

羨ましい、人の悪口で笑えるんだね。

僕も合わせて、悪口言 ....
お風呂さん、ありがとう
今日もあなたに浸かることができて幸せです
あなたの清らかさとあたたかさが
今、とても尊いものに思えます
わたしは寒いのに裸になりたい
裸になりたいのにあたたまりたい
 ....
住む人の居なくなった実家
風を通すために帰省して
東京に帰る日の昼食は
味噌ラーメンが美味しいと
親父が通っていた店で食べる

 若いころ札幌で食べた
 味噌ラーメンの味に魅せられた親父 ....
勝手に灯りを消したのは誰?
まだ僕は眠たくないのに
電気を点けたようにもスイッチに手が届かない
時計の音だけが響いていた





辺りはすっかり静まり返っていて
月の光も雲に隠 ....
何気なくトップページにアクセスすると

「こんにちは、ゲストさん」の文字

わかっちゃいるけど なんだか切ない

アルファベットの呪文をとなえて 数秒後

今日も私は仲間入り

そ ....
りんりんりん
秋の夜空からおちてくるのは
おうぎの、おうごんの
しゃんしゃんしゃん
セル画のごとく、ぱらぱらら
「今宵はたけのこごはんだよ」

しゃきしゃき
夜の秋は長いなんて
 ....
小学生の時
わたしは薄水色だった
黄色のハンカチ
黄色の傘
黄色のお気に入りの服
だけど、わたしは
小学生の時
薄水色だった
黄色の長靴で
水溜まりに入るのが大好きだった


 ....
 
 
 
*シアター
 
エンドロールが終わらない
私は世界史を勉強していて
あなたはきっと誰かを抱いていて
この子はたんぽぽの夢を見ているのに
 
 
 
*レストルーム
 ....
これが私の一週間




日曜日
  不精者の私だがどうやら
  これから六日間の計画をたてなければならないようだ
  毎年の夏休みだってそんなことしなかったのに
  とりあえず夕ご ....
 
 
近所の用水路で小さな魚を捕まえた
家にあった水槽に放し
部屋の日当たりの一番良いところに置いた
魚は黒く細っこくて
その頃のわたしは
なんとなくまだ幼かった
 
+
 
 ....
ttp://uraaozora.jpn.org/index4.html

 こんな時代ですから、読みたくも見せつけられたくもない文字情報が軽重長短そこいら中に溢れているこんな時代ですから、むしろ必 ....
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