優しさの前に立ったとき
どうしようもなく
人見知りをしてしまう
なかなか差し出せない手を
ぎゅっと握って
その手のひらは
汗だくになってしまう


嬉しさの前に立ったとき
どうしよ ....
君は太陽なんだ

煌々輝いて
世界を光に染めて
命を育んでくれる

僕は影だ

黒々と形を作り
何も見えないように
形だけの存在


君は眩むくらい輝いていて

僕は其の分
色濃く形を残すから


君 ....
 
本が十四冊ある
一冊目はこんなに厚いのに
十四冊目はこんなにも薄い

空白のページがたくさんある
行間を読む
なんて言うけれど
読むことさえ困難な
その空白に
息子が落書きをは ....
両手いっぱいに抱えた色

おばあさんには赤を

泣いている子供にはオレンジを

爽やかな恋人達には輝く白を

配っても配っても
なかなか両手は空にならないから


一番大切な人 ....
今年も背中を見せる
あなたの上着の裾を つまんでみる
皆 走っているからね
この子とふたり 取り残されているみたいでね
寂しくってね

私の指の小さなダイヤモンドが
電飾と歌を歌っている ....
ある小さな家に
料理の好きな
お嬢さんがいました。
庭に野菜を取りに行きました。

狼が腹をすかせ
山から下りてきました。
お嬢さんを見つけ
声をかけました。

狼が言いました。
 ....
 
十くらいはなれた
妹に
よく似た娘に
やさしくしてしまう

やさしくした後で
そのうかれた顔は何だと
誰かに言われたわけではないけれど
きっと僕は
そんな顔をしてる

もっ ....
 
どうしておしりあるの
だっておしりなかったら
うんちでないでしょ

どうしておっぱいあるの
だっておっぱいなかったら
のめれないでしょ

どうしてはなあるの
だってはななかった ....
皆一人ぼっち
誰も話を聞いてくれない
誰も相手にしてくれない

毎日仕事をして
メシ食って
フロ入って
ネル!

する事がない
暇だ
身動きが取れない
息苦しい
イヤだ
助 ....
日差しの温もり
午後の一時
本を読んで
買い物に行って

穏やかな日和
ヌクヌクして
居眠りこっくり
風がさわやか

音楽サラリ
気持ちはポッカリ
ハートの葉
桂の木
スイートピー (門出)


予感の種は忘れた頃に発芽して

思いがけない場所に花を咲かせる

淡い花びらのような羽を広げた

君を笑顔で見送れるだろうか





スノー ....
 
森を探していた
いつも森のある辺りを
手探りで

人の皮膚は
思ったよりも広大で
地図を持たずに歩くことは
意外と困難で

まだ幼かった
少年が
少女に触れてしまった
は ....
るるるるる
るるるるるるる
るるるるる
崩壊するる

保育園のオルガンは息があらい
足踏みがねばついている
牛乳をこぼした
園児は花とともに卒園して
入学する前に死んだ

夜のこ ....
君は僕とセックスしたかったのかな?
僕は君とセックスしたかったのかな?
「いいよ、好き、きて」ってかわいく言ってくれたものね。
人間不信の僕は恐いけど信じたさ、僕だって好きだもの、セックスしたか ....
昨日の星が
ならんで地平に沈んでいったのを
(それは見つめ合ってるみたいだと)
キミに話したいけれど
それが言えたとして
今日には
また少し離れて
どんどん離れてしまうことの
どうしよ ....
秒針の一周で
思い出すこと

君の瞳
君の笑顔
君のくちびる
君の言葉
君の仕草
君の指先
君の髪の色
君の肌の色
困ったとき見せる君のさみしい目
ふくれっつらしてほんとにふく ....
オーブントースターのパンが焼き終わった音
こんがり焼けた小麦の生地の香ばしい匂い
コーヒーの出涸らしが出す香りも良い
あるいは
葱を刻んだり、魚を焼いたりする音
出汁と味噌の香りに焼きたての ....
今日は何だか気分が悪い
起きたくても起きられない
パジャマを脱ぐ気力もない
朝ご飯も食べたくない

だから学校には行きたくない

下駄箱を覗くのが怖い
ロッカーを開けるのが怖い
体育 ....
幽霊が豆腐を食べる
冷や奴より冷えた幽霊の
行儀の良いイタダキマスの
青白さを競う口元の
豆腐の角ばった立方体への怖れと、味わいの
幽霊声は、静かに しょう油派?
ポン酢派? をうらめ ....
すきなんです。 世界中にあふれかえっている本をぜんぶ読んで
好きな言葉に蛍光ペンでラインをひいていくんだけど
本にペンでなにか書き込むなんて、ポリシー?
うん、そう。ポリシーってやつに反するんだけど、そこは ....
後で降りてくるよと
サザンの曲を元ネタにした
ショートドラマのオムニバスを
見ている妻に声をかけて階上に登り
詩の投稿サイトとかをチェックしていたら

カチャリ

部屋のドアが開いて ....
僕らは光りを作り出せた。

希望を照らすにしては、激しくて。

世界を照らすにしては、物足りない。

僕らは、この光りで何をしようか。

いつか消えてしまう光りを、ほっておくのは勿体ないから。

暖ま ....
私の部屋にどっしりと佇むピアノ。
昔は良く弾いて、楽しんで、少しずつ上達していったね。


けどね、


今は弾かない。


身体は感触を覚えている、ピアノの音(メロディ)を欲してる。
でも、心から ....
彼も昔は普通の水辺に住む生き物だった
腹が減ったら飯を食い、身体が求める通りに泳ぐ
底の方から水面を覗いて藻が緑色に透けるのを楽しむような
平凡な日々を過ごしていた

ある日、少年が彼の住む ....
澄みわたった
早朝の森に
狩人の目をした
男が一人

男は言葉で狩るのだが
甘い言葉で狩れるのは小物ばかり

純情な小鹿や
可愛そうなリス
ひきこもりの小鳥など

男は言葉で狩 ....
僕以外に十五人いる

色とりどりに燃え上がり
景色も人物も皆さびしくない
互いに何をしているのか
首を傾げるくらい顔がない
8つの場面に区切られて
ひとりであってもひとり ....
{引用=

カンガルーの母親には常に三匹の子供がいましたが、
お役所が決めてしまったので、
年上の二匹は殺されてしまいました、
胚の子が生まれてくるまで、
お腹の袋に子供がいないので、
 ....
「泣いた分だけ傷付いた分だけ
人は強くなれるんだよ」

自分で書いた文章なのに
どうしてこんなに嘘っぽいんだろう

「悲しい時こそ笑ってみせるんだ
 そうすれば幸せがやってくる ....
新しい人が来たので
かじかんだ指を暖めていた子は
背中をまるめてそっと
席を立った

それは
あまりにも静かに行われたので
だれかが席を立ち
新しい人が座ったことに
だれも気づかなか ....
そらの とこさんのおすすめリスト(666)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
地球の丸さの前に立ったとき- 小原あき自由詩26*08-12-11
シルエット- 愛心携帯写真+ ...15*08-12-11
十四冊目- 小川 葉自由詩308-12-11
抱擁- 舞狐自由詩8*08-12-9
12月- たちばな ...自由詩21*08-12-9
林の狼さん- ペポパン ...自由詩4*08-12-8
- 小川 葉自由詩21*08-12-8
どうしておしりあるの- 小川 葉自由詩3*08-12-7
自由でない自由- ペポパン ...自由詩4*08-12-7
ある昼下がり- ペポパン ...自由詩5*08-12-6
花言葉四行詩_<4>- nonya自由詩8*08-12-6
「夜ノ森ってどこにあるか知ってる?」と、貴方は悪戯っぽく- 小川 葉自由詩3*08-12-6
- ともちゃ ...自由詩21*08-12-5
「君とセックスのできない僕と君との最大の快楽」- うおくき ...自由詩9*08-12-5
(あいらぶゆ)- 蒼木りん自由詩308-12-4
秒針の一周で- umineko自由詩17*08-12-4
ファミリー・コンピュータ- 木屋 亞 ...自由詩1*08-12-3
学校- 1486 106自由詩2*08-12-2
幽食- ヨルノテ ...自由詩5+*08-12-2
そらが。- 狠志携帯写真+ ...408-12-1
雑多なもの- かんな自由詩4*08-11-30
甘えた声で不満げで- kauz ...自由詩8*08-11-29
想撮空間「ひかり。」- 狠志携帯写真+ ...308-11-29
思い出に…- 蓮川ヒロ携帯写真+ ...208-11-29
さらわれた魚怪類- 木屋 亞 ...自由詩3*08-11-28
狩人- ふるる自由詩6*08-11-27
夢の- ヨルノテ ...自由詩3*08-11-27
眼球- 士狼(銀)自由詩8*08-11-26
日記療法- 1486 106自由詩3*08-11-26
新しい人- ふるる自由詩27*08-11-26

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